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TOEIC公式問題集の使い方|復習の5STEPと何周するかの目安

公開日:2026年10月13日2026年10月時点の情報

TOEIC公式問題集の使い方|復習の5STEPと何周するかの目安

TOEIC公式問題集の使い方を、約2時間の通し演習・採点・原因の分類・リスニングとリーディングの復習の5STEPで解説します。何周するかの目安と周回ごとの目的、音声とアプリの使い方、最新刊13と古い巻の選び方、スコア帯別の使い方も紹介します。

まとめ記事TOEICに強い塾・スクールおすすめ12選|料金・保証を比較【2026年最新】
結論

TOEIC公式問題集は、本番と同じ約2時間で1回分(200問)を解き、採点 → 間違えた原因の分類 → リスニングの音声とスクリプトでの復習 → リーディングの根拠の確認と音読、の5STEPで使い切ります。1回分につき3〜5回を目安に、周回ごとに目的を変えて解き直すと、400問を弱点の練習まで生かせます。

この記事でわかること

  • TOEIC公式問題集は、ETSが本番と同じプロセスで作った問題を2回分(計400問)収録した教材で、2026年10月時点の最新刊は「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13」です。

  • 公式問題集の使い方は、約2時間の通し演習 → 採点と参考スコア範囲の確認 → 原因の分類 → リスニングの復習 → リーディングの復習の5STEPです。

  • 周回の目安は1回分につき3〜5回で、音声はTOEIC公式教材アプリで無料ダウンロードでき、シャドーイングや音読の素材として使い続けられます。

要点データ

収録問題数2回分・計400問200問×2回。ETSが制作
最新刊公式TOEIC L&R 問題集 132026年10月発売(IIBC公式サイトより)
1回分の時間約2時間リスニング約45分・リーディング75分
周回の目安1回分につき3〜5回IIBC公式サイト掲載の千田潤一氏の実感をもとにした目安
音声無料ダウンロードTOEIC公式教材アプリから

TOEIC公式問題集は、TOEICを開発するETSが本番のテストと同じプロセスで作った問題を、テスト2回分(計400問)収録した教材です。1冊で本番と同じ形式・同じ公式スピーカーの音声に触れられるため、TOEIC対策の中心に置く方が多い教材でもあります。

公式問題集は、1回解いて点数を確かめるだけでは収録された400問のうち一部しか生かせません。解いた後の採点・原因の分類・音声とスクリプトの復習・解き直しまでを手順として決めておくと、1冊を最後まで使い切れます。

本記事では、公式問題集の1回分を使い切る5STEP、何周するかの目安と周回ごとの目的、音声とアプリの使い方をまとめています。さらに、巻の選び方、スコア帯別の使い方、よくある失敗、公式問題集だけで足りるかの判断基準も紹介します。参考書・問題集全体の選び方は、TOEIC参考書・問題集おすすめ20冊で解説しています。

TOEIC公式問題集の使い方の結論|1回分を使い切る流れの早見表

TOEIC公式問題集の使い方は、本番と同じ約2時間で1回分を解き、採点 → 原因の分類 → 音声とスクリプトの復習 → 解き直しまで進めるのが基本です。公式問題集の価値は、点数を測ることより、本番と同じ品質の問題で自分の弱点を見つけて直せることにあるからです。

ここでは、1回分を使い切る流れを1枚の表にまとめたうえで、2026年10月時点の公式問題集の最新刊と収録内容を紹介します。

公式問題集1回分の使い方の早見表

公式問題集の1回分(200問)は、解く日と復習する日を分けて、1〜2週間かけて使い切ります。200問の復習を1日で終えようとすると、解説を読むだけで終わり、音声の練習や解き直しまで手が回らないためです。

1回分を使い切る流れと、使う部分は以下のとおりです。

STEP

やること

使う部分

時間の目安

STEP1

本番と同じ約2時間で200問を通して解く

本誌の練習テスト・解答用紙

約2時間

STEP2

自己採点し、参考スコア範囲とPartごとの正答数を確かめる

正解一覧・参考スコア範囲の換算表

30分前後

STEP3

間違えた問題と迷った問題を、原因ごとに分類する

別冊「解答・解説」

1〜2日

STEP4

リスニングをスクリプトと音声で復習する

スクリプト・リスニング音声

4〜7日

STEP5

リーディングの根拠と語句を確認し、音読する

別冊の訳・重要語句・特典音声

3〜5日

※時間の目安は1日1時間前後の学習を想定した英語の窓口編集部の目安です。使う部分の名称は2026年10月時点・IIBC公式サイトの各巻の紹介より

1回分を使い切ったら、同じ回の解き直しか、もう1回分のテストに進みます。以下では、収録内容と巻の選び方を確認したうえで、5STEPを1つずつ解説します。

公式問題集とは|収録内容と最新刊(2026年10月時点)

公式問題集とは、IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)が発行する「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」シリーズのことです。2026年10月時点の最新刊は、2026年10月に発売された「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13」です。

IIBC公式サイトで確認できる問題集13の収録内容は、以下のとおりです。

項目

内容

練習テスト

ETSが制作した問題を2回分(200問×2回・計400問)。問題用紙は本番と同じサイズ・レイアウト

解答用紙

本番と同じ形式のマークシート2枚

別冊「解答・解説」

日本語訳、正答・正誤の解説、問題に含まれる重要語句と意味

音声

本番と同じ公式スピーカーによるリスニング音声に加え、リーディングセクションの一部の音声を特典としてダウンロード可能

スコアの目安

正答数から参考スコア範囲が分かる換算表

アプリ版

「TOEIC公式教材アプリ」内で購入。アプリ版の問題集13は2026年10月19日発売予定

価格

IIBC公式サイトの問題集13の紹介ページで確認できず

※2026年10月時点・IIBC公式サイト「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13」「TOEIC公式教材アプリ」より

本番のTOEIC L&Rは、リスニング約45分間・100問とリーディング75分間・100問の、合計約2時間で200問に答える形式です(IIBC公式サイト「テストの形式と構成」より)。公式問題集の1回分は本番と同じ200問なので、時間を計れば本番とほぼ同じ条件で練習できます。

TOEIC公式問題集はどれを使う?最新刊・古い巻・500+/800+の選び方

公式問題集は、1から13までの巻と、スコア帯別の「500+」「650+」「800+」などが発売されています。どの巻も本番と同じプロセスで作られた問題ですが、音声の入手方法や対象のスコア帯が巻ごとに違います。

ここでは、最初の1冊の選び方、古い巻を使う際の確認ポイント、スコア帯別の教材との組み合わせ方を3つに分けて紹介します。

最初の1冊は最新刊の問題集13から選ぶ

これから公式問題集を買う方は、最新刊の「問題集 13」から使い始めると迷いません。最新刊は書籍版とアプリ版の両方が用意されており、使い終えた後に1つ前の巻へ順に進めるためです。

たとえば、問題集13の2回分を使い切ったら、問題集12、11と1つずつ前の巻に進む方法があります。IIBC公式サイトの問題集12の紹介ページでは、別冊の「解答・解説」をTEST 1とTEST 2で色分けし、重要語句をまとめて掲載していると説明しています。

最新刊から選ぶ理由は、以下のとおりです。

  • 本番と同じ形式・公式スピーカーの音声で練習できる
  • リーディングの一部の音声も特典としてダウンロードできる
  • 書籍版とアプリ版の両方から選べる

ただし、最新刊だから難しい・易しいといった違いはIIBCから公表されていません。巻の新しさより、1冊を復習まで使い切ることを優先しましょう。

古い巻(問題集10など)を使うときの確認ポイント

手元にある古い巻や中古の公式問題集も、2016年5月以降の出題形式に対応した巻であれば練習に使えます。IIBC公式サイトでは、2016年5月の公開テストから導入された新形式問題に初めて対応した公式教材を「TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編」と紹介しているためです。

直近の巻の発売時期と音声の入手方法を、IIBC公式サイトの情報で比較します。

巻

発売・改訂

音声

問題集 13

2026年10月発売

リスニング音声に加え、リーディングの一部の音声を特典としてダウンロード

問題集 12

2025年10月発売

リスニング音声に加え、リーディングの一部の音声を特典としてダウンロード

問題集 11

2024年7月発売

リスニング音声に加え、リーディングの一部の音声を特典としてダウンロード

問題集 10

2023年10月発売

付属CD(2枚)の収録音声に加え、リーディングの一部の音声を特典としてダウンロード

問題集 9

2026年7月改訂

改訂版は音声CDなし。音声はダウンロードで利用

※2026年10月時点・IIBC公式サイト「公式教材・問題集」と各巻の紹介ページより。リーディングの音声の特典は問題集5から

古い巻を使う際は、IIBC公式サイトの「公式教材・問題集の正誤表」で、使う巻に訂正がないかを先に確認してください。CDが付属する巻も、TOEIC公式教材アプリで音声をダウンロードすれば、CDプレーヤーがなくても練習できます。

スコア帯に合わせて500+・650+・800+を組み合わせる

公式問題集の正答数が大きく足りない方や、高得点で伸び悩む方は、スコア帯別の公式教材を組み合わせると効率的です。通常の問題集は本番と同じ難しさの問題が並ぶため、正答率が低すぎても高すぎても、復習で何を優先するかを決めにくいからです。

IIBC公式サイトが示す、スコア帯別の公式教材の対象は以下のとおりです。

教材

発売

IIBC公式サイトが示す対象

公式TOEIC Listening & Reading 500+

2022年8月

TOEIC L&Rを初めて受験する方、まず500点に到達したい方

公式TOEIC Listening & Reading 650+

2023年8月

650点になかなか到達できない方

公式TOEIC Listening & Reading 800+

2021年12月

800点以上のスコアを目指す方

※2026年10月時点・IIBC公式サイト「公式教材・問題集」より

たとえば、初めて受験する方は「500+」で形式と基本の問題に慣れてから、問題集13の通し演習に進む流れがあります。各教材の特徴は、TOEIC参考書・問題集おすすめ20冊で詳しく紹介しています。

TOEIC公式問題集の使い方【5STEP】

公式問題集の効果は、解いた後の復習の手順で大きく変わります。同じ200問でも、正解を確かめて終える場合と、間違えた原因を分類して音声と英文で練習し直す場合では、次の回で取れる問題の数が違ってくるためです。

ここでは、公式問題集の1回分を使い切る手順を、解く・採点・分類・リスニングの復習・リーディングの復習の5STEPで解説します。

STEP1

本番と同じ約2時間で1回分を通して解く

公式問題集の1回目は、リスニングとリーディングを休憩なしで続けて、本番と同じ約2時間で解きます。TOEIC L&Rは200問を通して解く試験で、後半の集中力やリーディングの時間切れは、通して解かないと分からないからです。

たとえば、公開テストと同じ時間帯に、付属の解答用紙を使ってマークしながら解くと、本番に近い条件になります。通し演習の条件は、以下のとおりです。

  • 音声を止めずにリスニングの100問を解く
  • リーディングはタイマーで75分を計る
  • 解答用紙にマークし、問題用紙には書き込まない
  • 迷った問題には、問題番号の横に印だけ付ける

IIBC公式サイトの「受験要領」では、試験中の問題用紙への書き込みを禁止しているため、通し演習でも書き込まずに解く練習をしておきましょう。迷った問題の印は採点の後で使うため、解答用紙の余白か別の紙に番号を控えておくと、問題用紙を汚さずに済みます。

STEP2

自己採点し、換算表で参考スコア範囲を確かめる

解き終えたら、正解一覧で採点し、別冊の換算表でリスニング・リーディングそれぞれの参考スコア範囲を確かめます。参考スコア範囲は本番のスコアそのものではなく、正答数から分かる目安のため、点数よりPartごとの正答数を記録することが重要です。

たとえば、Partごとの正答数を以下のような表に書き出すと、どこで点を落としているかが一目で分かります。

Part

問題数

記録すること

Part1

6問

正答数

Part2

25問

正答数

Part3

39問

正答数

Part4

30問

正答数

Part5

30問

正答数・解き終えた時刻

Part6

16問

正答数・解き終えた時刻

Part7

54問

正答数・時間内に解き終えた問題数

※問題数は2026年10月時点・IIBC公式サイト「テストの形式と構成」より

書籍の公式教材を持っている方は、TOEIC公式教材アプリのマークシート機能で答え合わせをすると、各Partの正答率と間違えた問題をすぐに確認できます(IIBC公式サイトより。一部対象外の教材あり)。

STEP3

間違えた問題と迷った問題を原因ごとに分類する

採点の後は、間違えた問題と、STEP1で印を付けた迷った問題を、別冊の解説を読みながら原因ごとに分類します。原因が「単語を知らない」のか「聞き取れない」のかで、次にやる練習がまったく違うからです。

原因の分類と、次にやる練習の対応は以下のとおりです。

原因

見分け方

次にやる練習

語彙

訳を見ると分かるが、単語の意味を知らなかった

別冊の重要語句を単語帳に追加して覚える

文法

単語は分かるが、文の構造や品詞が取れなかった

文法書の該当する章を読み直す

聞き取り

スクリプトを読むと分かるが、音声では聞き取れなかった

STEP4のディクテーション・シャドーイング

時間

時間をかければ解けたが、時間内に終わらなかった

STEP5の音読と、時間を計った解き直し

勘違い

根拠の文を読み違えた、設問を読み違えた

根拠の文に線を引き、選択肢との言い換えを確認する

※分類の区分は英語の窓口編集部の整理です

正解した問題でも、迷って選んだ問題は「たまたま正解した問題」として分類に入れます。迷った問題を復習から外すと、次の回で同じ種類の問題を落とす原因が残るためです。

STEP4

リスニングはスクリプトと音声で復習する

リスニングの復習は、スクリプトで聞き取れなかった箇所を確かめてから、同じ音声で練習を重ねる順に進めます。公式問題集の音声は本番と同じ公式スピーカーによるもので、話す速さや発音に慣れる練習にそのまま使えるからです。

1つの会話・トークを復習する手順は、以下のとおりです。

  1. スクリプトを見ずに1回聞き、聞き取れない部分を書き出す(ディクテーション)
  2. スクリプトと照らし合わせ、聞き取れなかった単語と音のつながりを確認する
  3. スクリプトを見ながら、音声に重ねて読む(オーバーラッピング)
  4. スクリプトを見ずに、音声を少し遅れて追いかけて声に出す(シャドーイング)
  5. 最後にもう一度、スクリプトを見ずに聞いて内容が分かるかを確かめる

200問すべてで5つの手順を行う必要はありません。STEP3で「聞き取り」に分類した問題の会話・トークから始め、1日に2〜3セットずつ進めると続けやすくなります。

STEP5

リーディングは根拠と語句を確かめ、音読する

リーディングの復習は、正解の根拠になる文を本文で探し、選択肢との言い換えを確かめてから、同じ英文を音読する順に進めます。根拠の文を自分で見つけられないまま解説を読んで終えると、次の回でも同じ読み違いを繰り返すからです。

リーディングの復習で確かめることは、以下のとおりです。

  • 正解の根拠になる文はどこか
  • 本文と正解の選択肢で、どの語句が言い換えられているか
  • 別冊の重要語句のうち、意味がすぐに出ない語句はどれか
  • Part7の文書を、訳を見ずに頭から読んで意味が取れるか

公式問題集5以降の巻は、リーディングセクションの一部の音声を特典としてダウンロードできます(IIBC公式サイトより)。音声がある文書は、音声に合わせて読むと、英文を読む速さを本番に近づける練習になります。

TOEIC公式問題集は何周する?周回ごとの目的と進め方

公式問題集は、1回分を1度解いて終えるより、同じ回を繰り返し解くことで価値が高まる教材です。繰り返すうちに、答えを知っている問題でも「なぜその答えになるか」を説明できるかどうかで、本当に身についたかを確かめられます。

ここでは、周回数の目安、周回ごとに変える目的、答えを覚えてしまった場合の使い方を紹介します。

周回の目安は1回分につき3〜5回

公式問題集の周回の目安は、1回分につき3〜5回です。IIBC公式サイトの「TOEIC公式教材の効果的な使い方」では、英語教育コンサルタントの千田潤一氏が「3回繰り返せば弱点が見える。5回繰り返せば弱点が克服できる」と実感を紹介しています。

回数を決める際は、以下を目安にします。

  • 3回:弱点のPartと原因がはっきりする
  • 5回:迷う問題がなくなり、全問の根拠を説明できる
  • 5回より多く:音声と英文を音読・シャドーイングの素材として使い続ける

ただし、回数そのものより、周回ごとにやることを変えることが重要です。同じ解き方を5回繰り返すと、答えを覚えているだけで終わりやすくなります。

1周目〜5周目でやることを変える

公式問題集の周回は、1周目で実力を測り、2周目以降は弱点の練習と時間の短縮に目的を移していきます。周回のたびに目的を変えると、同じ400問から、実力の確認・原因の特定・速さの練習という別々の効果を得られるからです。

周回ごとの目的とやることの例は、以下のとおりです。

周回

目的

やること

1周目

実力と弱点を知る

約2時間で通して解き、STEP2〜STEP3で採点と原因の分類をする

2周目

原因を直す

間違えた問題・迷った問題だけを解き直し、STEP4〜STEP5の復習をする

3周目

全問の根拠を説明できるようにする

全問を時間を計らずに解き、正解の根拠を声に出して説明する

4周目

時間内に解き切る

Partごとに時間を区切って解き、リーディングを75分より短く終える

5周目以降

音と英文を体に入れる

リスニングはシャドーイング、リーディングは音読を毎日の練習にする

※周回ごとの目的は英語の窓口編集部の目安です

TEST 1の1周目〜2周目を終えたらTEST 2の1周目に進み、2つの回を交互に回すと、答えを覚えすぎずに済みます。次の公開テストの直前には、まだ解いていない回を1回分残しておくと、本番前の通し演習に使えます。

答えを覚えてしまっても解き直す意味はある

公式問題集の答えを覚えてしまっても、解き直しには意味があります。2周目以降の目的は正解することではなく、根拠を説明できるか・時間内に解けるか・音声を聞いて意味が分かるかを確かめることだからです。

たとえば、Part5で答えを覚えている問題は、選択肢のほかの3つがなぜ不正解かを説明する練習に変えられます。Part3・Part4は、答えを知っていても、スクリプトを見ずにシャドーイングできるかどうかで聞き取りの力を確かめられます。

答えを覚えてしまった回の使い方は、以下のとおりです。

  • 不正解の選択肢がなぜ違うかを説明する
  • リスニングはスクリプトを見ずにシャドーイングする
  • リーディングは時間を計り、前回より短い時間で解く

ただし、答えを覚えた回の正答数は、実力の測定には使えません。実力を測りたいときは、まだ解いていない回か、新しい巻を使いましょう。

TOEIC公式問題集の音声とアプリの使い方

公式問題集の音声は、リスニングの復習とシャドーイングの素材として、問題を解く以上に使う時間が長い部分です。音声をスマートフォンに入れておくと、通勤や家事の時間にも公式スピーカーの英語を聞き続けられます。

ここでは、TOEIC公式教材アプリでの音声の入手方法、書籍とアプリ版の違い、公式問題集の音声でシャドーイングする手順を紹介します。

音声はTOEIC公式教材アプリで無料ダウンロードできる

公式問題集の音声は、IIBCの「TOEIC公式教材アプリ」から無料でダウンロードできます。IIBC公式サイトでは、最新の公式問題集を含むすべての公式問題集の音声をダウンロードできると案内しています。

TOEIC公式教材アプリで、書籍を持っている方が使える主な機能は以下のとおりです。

  • 公式問題集の音声の無料ダウンロード
  • マークシート機能による自動採点(一部対象外の教材あり)
  • 各Partの正答率と、間違えた問題の確認

※2026年10月時点・IIBC公式サイト「TOEIC公式教材アプリ」より。アプリのダウンロードは無料

アプリはApp StoreとGoogle Playで配信されています。書籍で解いてアプリで採点すると、STEP2の採点とPartごとの記録の手間を減らせます。

書籍版とアプリ版の違い

公式問題集は書籍版のほかに、TOEIC公式教材アプリ内で購入するアプリ版があります。書籍版は本番と同じ問題用紙・マークシートで解ける点、アプリ版はスマートフォンだけで解いて復習まで完結できる点が特徴です。

書籍版とアプリ版を、IIBC公式サイトの説明で比較します。

項目

書籍版

アプリ版

問題

本番と同じサイズ・レイアウトの問題用紙

スマートフォンの画面で解く

解き方

付属の解答用紙(マークシート)にマーク

模試モード(タイマーで時間を計って200問)と学習モード(問題やPartごとに自分のペースで解く)

復習

別冊「解答・解説」

レーダーチャートで各Partの正答率を確認し、間違えた問題や気になる問題だけを復習

向いている使い方

本番と同じ条件の通し演習

スキマ時間のPart別の練習と解き直し

※2026年10月時点・IIBC公式サイト「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13」「TOEIC公式教材アプリ」より。アプリ版の模試モード・学習モードの利用にはアプリ内での教材購入が必要

本番では紙の問題用紙とマークシートで解くため、通し演習は書籍版で行うと本番に近い条件になります。アプリ版は、2周目以降の間違えた問題だけの解き直しに使うと、STEP3の分類の結果を生かせます。

公式問題集の音声でシャドーイングする手順

公式問題集の音声でシャドーイングする際は、Part3・Part4の会話やトークを1セットずつ使います。Part3・Part4は1セットが短く、場面と話の流れがあるため、意味を取りながら声に出す練習に向いているからです。

公式問題集の音声でシャドーイングする手順は、以下のとおりです。

  1. 解き終えたPart3・Part4から、聞き取れなかったセットを1つ選ぶ
  2. スクリプトと訳で、知らない単語と内容を先に確認する
  3. スクリプトを見ながら、音声に重ねて3回読む
  4. スクリプトを見ずに、音声を少し遅れて追いかけて声に出す
  5. 詰まった箇所だけスクリプトで確かめ、言えるまで繰り返す

IIBC公式サイトの「TOEIC公式教材の効果的な使い方」でも、ナレーションに合わせて英文を声に出して読む練習が紹介されています。シャドーイングの基本は、シャドーイングのやり方と効果で詳しく解説しています。

スコア帯別のTOEIC公式問題集の使い方|初心者・500〜700点台・800点以上

公式問題集の使い方は、今のスコアによって重点が変わります。初めて受験する方が全問の復習を目指すと時間が足りず、800点以上の方が解説を読むだけの復習を続けても、残りの取りこぼしは減らないためです。

ここでは、スコア帯別の使い方の重点を表にまとめたうえで、3つのスコア帯ごとに進め方を紹介します。

スコア帯別の使い方の早見表

公式問題集の使い方の重点は、スコアが低い段階ほど「形式に慣れて基本の問題を取る」、高い段階ほど「迷う問題をなくして時間内に解き切る」に置きます。

スコア帯別の重点と、組み合わせる教材は以下のとおりです。

今のスコア

公式問題集の使い方の重点

組み合わせる教材の例

初受験・500点未満

形式を知り、解説と訳を読む復習を中心にする

公式500+、中学英文法の参考書、単語帳

500〜700点台

弱いPartを特定し、時間配分を固める

公式650+、Part別の参考書、単語帳

800点以上

迷った問題をなくし、リーディングを時間内に解き切る

公式800+、模試

※スコア帯の区切りと重点は英語の窓口編集部の目安です。教材の対象はIIBC公式サイトの紹介より

今のスコアの行の重点を達成したら、次の行の使い方に進んでください。

初心者・500点未満は解説と訳を読む復習から始める

初めて受験する方や500点未満の方は、公式問題集を時間内に解き切ることより、別冊の解説と訳を読んで問題の形式を理解することを優先します。英文の意味が取れない段階で時間を計った演習を繰り返しても、何が分からないのかを特定できないからです。

たとえば、1周目は時間を計って解き、2周目はPart1・Part2とPart5だけを解説と訳を読みながら解き直す方法があります。初心者が公式問題集で優先して復習する部分は、以下のとおりです。

  • Part1・Part2の短い英文の聞き取り
  • Part5の品詞・動詞の形の問題
  • 別冊の重要語句のうち、何度も出てくる語句

公式問題集の正答数が少なく、解説を読んでも分からない問題が多い場合は、「公式500+」や中学英文法の参考書を先に1周してから戻ると、復習の効果が上がります。初めて受ける方の最初の1ヶ月の進め方は、TOEIC初心者がまずやること3つで解説しています。

500〜700点台は弱いPartの特定と時間配分に使う

500〜700点台の方は、公式問題集のPartごとの正答数から弱いPartを特定し、リーディングの時間配分を固める教材として使います。500〜700点台では、全Partを均等に復習するより、正答数の低いPartに練習を集めたほうが合計点を上げやすいためです。

IIBC公式サイトの「TOEIC公式教材の効果的な使い方」では、Part5とPart6は1問30秒以内、Part7は1問1分以内での解答が目安として紹介されています。時間配分を確かめる手順は、以下のとおりです。

  1. STEP1の通し演習で、Part5・Part6・Part7を解き終えた時刻をメモする
  2. Part5・Part6の46問を23分以内に終えられたかを確かめる
  3. Part7で時間内に解き終えた問題数を記録する
  4. 次の周回では、Part5・Part6の終了時刻を前回より早める

リーディングの時間配分の詳しい考え方は、TOEICリーディングの対策と時間配分で解説しています。

800点以上は迷った問題をなくし、難問は800+で補う

800点以上の方は、公式問題集を「迷った問題」と「時間内に解き切れなかった問題」をなくすための教材として使います。800点以上では間違える問題の数が少ないため、正解した問題の中に残る迷いが、次のスコアを左右するからです。

たとえば、STEP1で迷った問題に印を付け、正解した問題も含めて根拠を説明できるまで復習します。正答率の低い難問に集中して取り組みたい方は、過去のテストの正答率に基づいて難問を選んだ「公式800+」を組み合わせる方法があります。

800点以上で公式問題集を使う際の確認ポイントは、以下のとおりです。

  • 迷って正解した問題の根拠を説明できるか
  • Part7の最後の問題まで、見直しの時間を残して解けたか
  • Part3・Part4の音声を、スクリプトなしでシャドーイングできるか

上記の3つがそろうまで、同じ回の周回を続けましょう。

TOEIC公式問題集の使い方でよくある失敗5つ

公式問題集は本番と同じ品質の教材ですが、使い方によっては400問を解いてもスコアにつながりません。失敗の多くは、教材の質ではなく、解いた後の進め方に原因があります。

ここでは、公式問題集の使い方でよくある失敗5つと、原因・対処法を表で紹介します。

よくある失敗と原因・対処法の一覧

公式問題集の失敗は、「解く」ことに時間を使いすぎて、「直す」ことに時間を使えていない場合に起こりやすくなります。1回分の復習に解く時間の数倍をかけるつもりで、計画を立てることが大切です。

よくある失敗と原因・対処法は、以下のとおりです。

よくある失敗

原因

対処法

1回解いて点数を見たら終わる

公式問題集を実力の測定だけに使っている

STEP3〜STEP5の復習と、周回の計画を先に決める

新しい巻を次々に買い、どれも1周で終わる

問題の数を増やせば伸びると考えている

1冊の2回分を3〜5周してから次の巻に進む

時間を計らずに解き、本番で時間が足りない

リーディングの時間切れを練習で確かめていない

1周目と4周目は必ず時間を計って解く

迷って正解した問題を復習しない

正解・不正解だけで復習する問題を決めている

解くときに迷った問題に印を付け、復習に入れる

本番の直前に初めて通し演習をする

公式問題集を最後の仕上げにとっておいている

最初の1回分は学習の初めに解き、未使用の回を直前用に残す

上記の失敗を避けると、公式問題集1冊で、実力の測定・弱点の練習・本番前の通し演習の3つを進められます。本番1週間前の通し演習の進め方は、TOEIC直前対策|1週間前・前日・当日にやることで解説しています。

TOEIC公式問題集だけで足りる?ほかの教材との組み合わせ方

公式問題集だけで足りるかどうかは、今のスコアと、復習で見つかった弱点を自分で埋められるかで決まります。公式問題集は本番の形式と難しさを知るには十分な教材ですが、単語や文法を体系的に学ぶための教材ではないためです。

ここでは、公式問題集だけで足りる方・足りない方の目安、組み合わせる教材、独学で復習が回らない場合の選択肢を紹介します。

公式問題集だけで足りる方・足りない方

公式問題集だけで足りるのは、単語と文法の土台があり、復習で見つかった弱点を公式問題集の音声と英文で直せる方です。一方、解説を読んでも理解できない問題が多い方は、公式問題集の前に土台を作る教材が必要です。

公式問題集だけで足りる方と、ほかの教材を組み合わせたほうがよい方の目安は以下のとおりです。

公式問題集だけで足りる方

ほかの教材を組み合わせたほうがよい方

別冊の解説と訳を読めば、間違えた理由が分かる

解説を読んでも、正解の理由が分からない問題が多い

別冊の重要語句の多くを、すでに知っている

別冊の重要語句の半分以上が初めて見る語句

弱点が時間配分や聞き取りの慣れにある

弱点が語彙や文法の知識そのものにある

※目安は英語の窓口編集部の整理です

たとえば、800点を目指す方でも、STEP3の分類で「語彙」と「文法」が多い場合は、公式問題集の周回だけでは原因が残ります。分類の結果を見て、足りない土台を補う教材を1冊だけ足しましょう。

単語帳・文法書と組み合わせる

公式問題集と組み合わせる教材は、STEP3で多かった原因に合わせて1冊ずつ選びます。原因に合わない教材を足すと、すでにできることの練習に時間を使ってしまうからです。

原因別に組み合わせる教材は、以下のとおりです。

  • 語彙が原因:TOEIC向けの単語帳(公式教材では「公式TOEIC Listening & Reading 英単語」など)
  • 文法が原因:中学〜高校の基本文法とPart5を扱う文法書
  • 聞き取りが原因:Part3・Part4などリスニングに特化した教材
  • 時間が原因:Part7の速読を扱う教材

単語帳と文法書の選び方は、TOEIC単語帳おすすめ16冊とTOEIC文法参考書おすすめ12冊でまとめています。

独学で復習が回らない場合の選択肢

公式問題集の復習を自分で計画し、続けられる方には独学で足ります。公式問題集と単語帳・文法書があれば、本記事で紹介した5STEPと周回の練習はすべて1人で実践できるためです。

一方、独学以外の方法を検討する目安は、以下のとおりです。

  • 昇進・転職などの期限が近く、復習の計画を立て直す時間がない
  • STEP3の分類をしても、間違えた原因が自分で判断できない
  • 1人では毎日の復習とシャドーイングを続けられない

上記に当てはまる方は、原因の分析や学習計画の管理を講師やコーチに任せる方法もあります。スクールを比べる際は、TOEICに強い塾・スクールのおすすめで選び方と料金をまとめています。

まとめ|TOEIC公式問題集は1回分を復習まで使い切る

本記事の要点は、以下のとおりです。

  • TOEIC公式問題集は、ETSが本番と同じプロセスで作った問題を2回分(計400問)収録した教材で、2026年10月時点の最新刊は「問題集 13」
  • 使い方の基本は、約2時間の通し演習 → 採点 → 原因の分類 → リスニングの復習 → リーディングの復習の5STEP
  • 周回の目安は1回分につき3〜5回で、周回ごとに実力の測定・原因の修正・根拠の説明・時間の短縮と目的を変える
  • 音声はTOEIC公式教材アプリで無料ダウンロードでき、書籍を持っている方はマークシート機能で自動採点もできる
  • 解説を読んでも分からない問題が多い場合は、単語帳・文法書や「500+」を組み合わせる

まずは公式問題集のTEST 1を本番と同じ約2時間で解き、Partごとの正答数と迷った問題の番号を書き出すところから始めましょう。

よくある質問

TOEIC公式問題集は何周すればいいですか?

TOEIC公式問題集は、1回分につき3〜5回が目安です。1周目で実力と弱点を測り、2周目以降は間違えた問題の解き直し、全問の根拠の説明、時間の短縮と周回ごとに目的を変えると、答えを覚えた後も練習に使えます。

TOEIC公式問題集だけで800点は取れますか?

単語と文法の土台があり、復習で見つかった弱点を公式問題集の音声と英文で直せる方なら、公式問題集を中心に800点を目指せます。間違えた原因に語彙や文法の知識不足が多い場合は、単語帳・文法書や難問を集めた「公式800+」を組み合わせてください。

初心者でもTOEIC公式問題集から始めてよいですか?

初心者でもTOEIC公式問題集で形式を知ることから始められますが、時間内に解き切ることより、別冊の解説と訳を読む復習を優先します。解説を読んでも分からない問題が多い場合は、初めて受験する方向けの「公式500+」や中学英文法の参考書を先に1周すると効果的です。

TOEIC公式問題集は最新刊と古い巻のどちらを使うべきですか?

これから買う方は、2026年10月発売の最新刊「問題集 13」から始めると迷いません。手元に古い巻がある場合も、2016年5月以降の出題形式に対応した巻なら練習に使えるので、IIBC公式サイトの正誤表を確認してから使いましょう。

TOEIC公式問題集の換算表のスコアは本番と同じですか?

TOEIC公式問題集の換算表で分かるのは、正答数をもとにした参考スコア範囲で、本番のスコアそのものではありません。点数の目安として使い、復習ではPartごとの正答数と迷った問題の記録を重視してください。

出典・参考

  1. 【特集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  2. 公式教材・問題集(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  3. TOEIC公式教材アプリ(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  4. TOEIC公式教材の効果的な使い方(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  5. 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 12(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  6. 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 10(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  7. 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 9(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  8. 公式教材・問題集の正誤表(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  9. TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照
  10. TOEIC Listening & Reading Test 受験要領(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月12日参照

この記事を書いた人

執筆

英語の窓口編集部

英語の窓口/編集部

英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。

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