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TOEIC初心者の参考書おすすめ16冊|選び方と使う順番【2026年】

公開日:2026年10月12日2026年10月時点の情報

TOEIC初心者向けの参考書16冊を、出版社とIIBCの公式情報で比較。中学文法から始めるべきかを自作チェック問題で判断し、全パート型・文法型・単語の最初の1冊の選び方、3冊までの組み合わせ、8週間の使う順番を紹介します。

まとめ記事TOEICに強い塾・スクールおすすめ12選|料金・保証を比較【2026年最新】
結論

TOEIC初心者の参考書は、中学文法の解説が読めるかで最初の1冊を決めます。文法用語から不安な方は「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」などの文法型、おおむね分かる方は「入門特急 とれる600点」などの全パート型から始め、単語帳と公式教材を加えた3冊までに絞るのが目安です。

この記事でわかること

  • TOEIC初心者の参考書は、自作チェック問題5問のうち理由が分からない問題が2問以上なら文法型、1問以下なら全パート型から始めるのが編集部の目安

  • 同時に進めるのは全パート型(または文法型)・単語帳・公式教材などの3冊までで、16冊の価格は924円〜3,300円(2026年10月時点)

  • 使う順番は、形式を知る→文法書の1周目→全パート型の1周→模試と復習の4STEPで、8週間が1つの目安

要点データ

紹介した参考書16冊全パート型7冊・文法型3冊・公式教材2冊・単語帳3冊・リスニング1冊
価格(税込)924円〜3,300円2026年10月時点・各出版社とIIBCの公式サイトより。公式問題集13は価格を確認できず
同時に進める冊数の目安3冊まで英語の窓口編集部の考え方
TOEIC L&Rの形式200問・約2時間リスニング約45分・リーディング75分(IIBC公式サイトより)

※この記事は英語コーチング・英語スクールの口コミ検索サイト「英語の窓口」編集部が作成しています。書籍の発売日・価格・音声などは各出版社とIIBCの公式サイトで確認した情報です。

TOEIC初心者向けの参考書は、中学英文法の復習から始める本、全パートの解き方を1冊で学ぶ本、単語帳、公式問題集と、役割の違う本が数多く発売されています。書名に「はじめて」「入門」「ゼロから」と付く本でも、想定している読者のレベルは本ごとに異なります。

今の文法の理解度と、最初に買う1冊の役割を先に決めると、自分に合ったTOEIC参考書を迷わず選択可能です。最初の1冊を間違えなければ、2冊目・3冊目の選び方も決まります。

本記事では、TOEIC初心者が中学文法から始めるべきかの判断方法、参考書の選び方、出版社とIIBCの公式情報で確認した16冊の特徴をまとめています。さらに、3冊までの組み合わせ例、編集部が作成した8週間の使う順番、初心者がつまずく教材選びの対処法も紹介します。

※本記事の「TOEIC」は、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を指します。本記事の「初心者」は、初めて受験する方と、500点前後までを目指す方を想定しています。

TOEIC初心者向け参考書の早見表|今の状態別に最初の1冊を選ぶ

TOEIC初心者向けの参考書は、中学文法の理解度によって最初の1冊が変わります。文法の解説が読めない状態で全パートの対策本を開くと、解き方の説明が理解できず、1冊目の途中で止まりやすいからです。

ここでは、今の状態別に最初の1冊と、あわせて使う2冊目・3冊目の候補を表にまとめます。

今の状態別の参考書の候補は、以下のとおりです。

今の状態

最初の1冊(タイプ)

2冊目

3冊目

中学文法の用語(品詞・be動詞など)から不安

中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門(文法型+全パート)

キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 500(単語)

公式TOEIC Listening & Reading 500+(公式)

中学文法を一通り忘れているが、用語は分かる

TOEIC テスト 中学英文法で600点!(文法型)

はじめから超特急 金のパッケージなどの全パート型

新TOEIC L&R TEST 必ず☆でる単スピードマスターなどの単語帳

中学文法はおおむね分かり、試験の形式を知らない

入門特急 とれる600点/はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略などの全パート型

出る単特急 銀のフレーズなどの単語帳

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13(公式)

1冊で済ませたい、試験まで1ヶ月ほど

中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門/入門特急 とれる600点

(必要なら)公式TOEIC Listening & Reading 500+

-

※2026年10月時点・各出版社とIIBCの公式サイトより英語の窓口編集部が整理。並び順は優劣や売れ行きを示すものではありません

上記の表のどの行に当てはまるか分からない場合は、次の章の自作チェック問題で中学文法の理解度を確かめてから選びましょう。

TOEIC初心者は中学文法から始めるべきか【判断の目安】

TOEIC初心者が中学文法から始めるべきかは、参考書の解説を読んで理解できるかで決まります。TOEICの対策本は「主語」「動詞」「品詞」などの文法用語を使って解き方を説明しているため、用語が分からないと解説が役に立たないためです。

ここでは、編集部が作成したチェック問題で中学文法の理解度を確かめる方法と、文法型・全パート型のどちらから始めるかの判断の目安を紹介します。

自作のチェック問題5問で中学文法の理解度を確かめる

中学文法の理解度は、TOEICのPart5と同じ形式の短い問題を解き、正解の理由を説明できるかで確かめられます。正解できても理由を説明できない問題は、本番で形を変えて出題されたときに解けない可能性が高いからです。

編集部が作成したチェック問題は、以下のとおりです。

  1. She ------- to the office by train every day. (A) go (B) goes (C) going (D) gone
  2. The report was ------- by Mr. Tanaka. (A) write (B) wrote (C) written (D) writing
  3. We have ------- the new system since April. (A) use (B) used (C) using (D) uses
  4. This is the store ------- sells office supplies. (A) who (B) which (C) what (D) where
  5. The new product is very -------. (A) popular (B) popularity (C) popularly (D) popularize

※チェック問題は英語の窓口編集部が作成したもので、TOEICの公式問題ではありません

正解と、使う中学文法は以下の表のとおりです。

問題

正解

使う中学文法

1

(B) goes

主語が3人称単数で現在のことなので、動詞に -s を付ける(3単現)

2

(C) written

was+過去分詞で「〜された」という受け身になる

3

(B) used

have+過去分詞と since で「4月から使っている」という現在完了になる

4

(B) which

前の名詞 store(物)を説明し、後ろの動詞 sells の主語になる関係代名詞

5

(A) popular

be動詞の後ろで主語の様子を表すのは形容詞(very は形容詞を修飾する)

上記の5問で、解説を読んでも理由が分からない問題が2問以上あれば、文法型の参考書から始めるのが目安です。目安は編集部の考え方で、IIBCが示す基準ではありません。

中学文法から始めたほうがよい方

中学文法から始めたほうがよいのは、文法用語の意味があいまいな方と、英文を読むと主語と動詞が見つけられない方です。TOEICのPart5は30問、Part6は16問が文法・語彙の穴埋めで、文法の知識がそのまま得点に表れやすいからです。

中学文法から始めたほうがよい方の特徴は、以下のとおりです。

  • 自作のチェック問題で、理由が分からない問題が2問以上ある
  • 「名詞」「形容詞」「副詞」の違いを説明できない
  • 受け身・現在完了・関係代名詞の形を覚えていない
  • 英文を読むと、どこまでが主語か分からなくなる

上記に当てはまる方は、「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」か「TOEIC テスト 中学英文法で600点!」を最初の1冊にすると、全パート型の本の解説を読めるようになります。

全パート型から始めてよい方

全パート型から始めてよいのは、中学文法はおおむね分かり、TOEICの問題形式をまだ知らない方です。初受験の方にとっては、7つのPartの形式と解き方を知ることのほうが、文法の総復習より点数に直結しやすいためです。

たとえば、Part2は写真も選択肢の文字もなく、質問と3つの応答を音声だけで聞いて答える形式です。形式を知らないまま受験すると、指示文の音声を聞いている間に戸惑い、最初のPartで集中が切れやすくなります。

ただし、全パート型から始めた方も、Part5で間違えた理由が文法だった問題は、文法書や全パート型の文法の章に戻って確認してください。TOEICで初めて受ける方が最初にやることの全体像は、TOEIC初心者がまずやること3つ|何から始めるかと最初の1ヶ月の進め方で解説しています。

TOEIC初心者向け参考書の選び方5つ

TOEIC初心者向けの参考書は、書名の「はじめて」「入門」だけで選ぶと、今のレベルや学習スタイルに合わないことがあります。同じ初心者向けでも、出版社が想定する目標スコアは500点の本から600〜730点の本まで幅があるためです。

ここでは、TOEIC初心者が参考書を選ぶ際に確認したいポイントを5つ紹介します。

確認したいポイントは、以下のとおりです。

  • 全パート型・文法型・単語のどのタイプから始めるか
  • 解説が今のレベルで読めるか
  • TOEIC L&R専用で、2016年以降の形式に対応しているか
  • 音声の受け取り方と再生環境
  • 模試の有無と1冊の分量

以下では、5つのポイントを具体的に解説します。

全パート型・文法型・単語のどれから始めるかを決める

TOEIC初心者の参考書は、全パート型・文法型・単語の3タイプに分けて、最初にどのタイプを買うかを決めることが重要です。タイプを決めずに書店で選ぶと、同じ役割の本を2冊買ってしまい、別の役割の本が抜けやすいからです。

3タイプの役割と、最初の1冊にするとよい方を比較します。

タイプ

役割

最初の1冊にするとよい方

本記事で紹介する例

全パート型

Part1〜7の形式と解き方を1冊で学ぶ。模試付きの本が多い

中学文法はおおむね分かり、試験の形式を知らない方

入門特急 とれる600点、金のパッケージ、全パート完全攻略

文法型

中学〜高校の基本文法をTOEICの出題に合わせて復習する

文法用語や英文の構造があいまいな方

中学英文法で600点!、超入門、文法特急

単語

TOEICに出る単語を覚える。全パートに共通する土台になる

単語帳は2冊目として全員に必要。単語だけから始めるのは避ける

キクタン SCORE 500、必ず☆でる単スピードマスター、銀のフレーズ

※英語の窓口編集部が作成した整理です

単語帳は全員に必要ですが、単語帳だけを最初に進めると、試験の形式を知らないまま時間が過ぎてしまいます。全パート型か文法型を1冊目にし、単語帳は並行して毎日進める2冊目にしましょう。

解説が今のレベルで読めるかを試し読みで確かめる

TOEIC初心者の参考書は、解説を読めば理解できる難しさの1冊を選ぶのが基本です。解説の日本語や文法用語が難しいと、間違えた理由が分からないまま次の問題に進むことになり、復習が成り立たないからです。

たとえば、朝日新聞出版・ジャパンタイムズ出版・アスク出版・Gakkenの書籍ページには「試し読み」や「サンプルを読む」が用意されています。Part5の解説ページを開き、1問の解説を読んで正解の理由を自分の言葉で言えるかを確かめると、レベルが合っているかを判断できます。

ただし、書名や紹介文の目標スコアは出版社が設定した目安です。ネット書店のレビューの評価より、自分で解説を1ページ読めるかを優先して選んでください。

TOEIC L&R専用で2016年以降の形式に対応しているかを見る

TOEIC初心者の参考書は、書名に「L&R」が入り、2016年以降の出題形式に対応した本を選ぶ必要があります。TOEIC L&Rは2016年に出題形式が変わっており、古い版の本は現在の形式と問題数が異なることがあるためです。

たとえば、朝日新聞出版の「入門特急 とれる600点」は、2011年発売の「新TOEIC TEST」版、2016年発売の「TOEIC TEST」版、2019年発売の「TOEIC L&R TEST」版の商品ページが公式サイトに並んでいます。2011年版と2016年版は「品切れ・再販未定」と表示されているため、新しく買う場合は2019年版の書名と表紙を確認しましょう。

ただし、TOEIC S&W(話す・書く力のテスト)向けの本も、書名に「TOEIC」が入っています。会社や学校にTOEIC L&Rのスコアを提出する方は、書名の「L&R」と「S&W」の表記を見分けてから購入してください。

音声の受け取り方と再生環境を確かめる

TOEIC初心者の参考書は、問題と英文の音声を手持ちの端末で聞ける1冊を選びましょう。TOEIC L&Rは200問のうち100問がリスニングで、音声を使わない学習ではリスニングの対策ができないからです。

音声の受け取り方は、本によって以下のように異なります。

  • 出版社のサイトからMP3をダウンロードする(朝日新聞出版・アスク出版など)
  • 出版社の音声アプリで再生する(ジャパンタイムズ出版のOTO Navi、アルクのboocoなど)
  • 誌面の二次元コードからスマホで再生する(Gakkenの「ひとつひとつわかりやすく。」など)
  • 付属のCD/CD-ROMを使う(公式TOEIC Listening & Reading 500+など。ダウンロードにも対応)

CD-ROMはMP3を収録したディスクのため、音楽用CDプレーヤーでは再生できない場合があります。パソコンを使わない方は、ダウンロードやアプリで聞けるかを購入前に確認しておくと安心です。

模試の有無と1冊の分量を見る

TOEIC初心者の全パート型の参考書は、模試が付いているかと、ページ数で選ぶことも大切です。模試があれば、1冊を終えた後に本番と同じ形式で時間配分を練習でき、別に模試を買わずに済むためです。

たとえば、アルクの「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」とアスク出版の「《増補改訂版》はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策」は200問の模試を収録しています。一方、アスク出版の「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」の模試は50問です。

ただし、480ページ前後の本は1周に時間がかかります。試験まで1ヶ月ほどしかない場合は、新書判で300ページ台の「入門特急 とれる600点」のように、持ち歩いて進めやすい本も候補にしてください。

TOEIC初心者におすすめの参考書16冊【出版社・IIBCの公式情報で確認】

TOEIC初心者向けの参考書は、同じ書名でも版によって形式や音声が異なるため、出版社の公式情報で書名・発売日・価格を確認して選ぶことが重要です。価格は新書判の900円台から公式教材の3,300円まで幅があります。

ここでは、出版社またはIIBCの公式ページで基本情報を確認できたTOEIC L&R向けの参考書16冊を、全パート型・文法型・公式教材・単語・リスニングの順に紹介します。選んだ基準は、検索上位の初心者向け記事で取り上げられていること、出版社が初受験・初級者や500〜730点前後を対象として案内していること、2016年以降の形式に対応していることの3つです。

16冊の基本情報を、出版社・発売日・価格・タイプで比較します。

書名

出版社

発売日

価格(税込)

タイプ

TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点

朝日新聞出版

2019年8月20日

924円

全パート型

TOEIC L&R TEST はじめから超特急 金のパッケージ

朝日新聞出版

2024年1月19日

1,980円

全パート型

はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略

アルク

2018年3月7日

1,980円

全パート型

ゼロからのTOEIC L&Rテスト600点 全パート講義

ジャパンタイムズ出版

2020年3月5日

1,980円

全パート型

《増補改訂版》はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策

アスク出版

2021年12月

1,980円

全パート型

TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。

Gakken

2023年11月16日

2,090円

全パート型

はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート徹底攻略

ジャパンタイムズ出版

2024年4月5日

2,200円

全パート型

中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門

アスク出版

2023年4月

1,980円

文法型+全パート

TOEIC テスト 中学英文法で600点!

アルク

2016年5月19日

1,760円

文法型

1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急

朝日新聞出版

2021年3月5日

935円

文法型(Part5)

公式TOEIC Listening & Reading 500+

IIBC

2022年8月

3,300円

公式教材

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13

IIBC

2026年10月

公式サイトで確認できず

公式問題集

キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 500

アルク

2020年6月30日

1,760円

単語

新TOEIC L&R TEST 必ず☆でる単スピードマスター

Jリサーチ出版

2026年1月10日

1,320円

単語

TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ

朝日新聞出版

2018年2月20日

979円

単語

TOEIC L&Rテスト リスニング出るとこだけ!

アルク

2022年9月26日

1,760円

リスニング

※2026年10月時点・各出版社とIIBCの公式サイトより。並び順はタイプごとに整理したもので、優劣や売れ行きを示すものではありません

以下では、16冊の内容・向いている方・購入前の注意を1冊ずつ解説します。

【全パート型】TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点

  • 著者:TEX加藤、Ross Tulloch/出版社:朝日新聞出版
  • 発売日:2019年8月20日/価格:924円(税込)/新書判並製・336ページ
  • 音声:MP3のダウンロード(1冊まるごと)

「入門特急 とれる600点」は、TEX加藤氏によるTOEIC入門書で、朝日新聞出版が「初心者にぴったりの対策本」と紹介している全パート型の参考書です。問題はテストによく出るポイントと語句で作られており、解説を読みながら頻出の形を覚えられる構成です。

新書判のため通勤時間にも持ち歩きやすく、本記事の16冊の中で価格も低い部類に入ります。ただし、公式サイトには2011年版・2016年版の商品ページも残っているため、購入時は書名の「L&R TEST」の表記と2019年8月の発売日を確認してください。

【向いている方】中学文法はおおむね分かる初受験の方、持ち歩ける1冊で全パートの解き方を知りたい方

【全パート型】TOEIC L&R TEST はじめから超特急 金のパッケージ

  • 著者:TEX加藤/出版社:朝日新聞出版
  • 発売日:2024年1月19日/価格:1,980円(税込)/A5判並製・480ページ
  • 収録:全パート総合対策・頻出単語・実戦模試/音声:全問朗読音声(無料ダウンロード)/スマホアプリ対応

「はじめから超特急 金のパッケージ」は、全パートの対策・頻出単語・実戦模試を1冊にまとめた、TEX加藤氏による総合対策本です。朝日新聞出版の紹介では、全パートのポイント対策に加え、時間配分の感覚も養う構成としています。

音声は1冊まるごとのダウンロードのほか、和訳から英文の順に読み上げる基礎版も用意されています。ただし、単語のページは総合対策の一部のため、語彙を本格的に増やしたい方は単語帳を別に用意する必要があります。

【向いている方】初受験の方、全パートの対策と模試を1冊で済ませたい方

【全パート型】はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略

  • 著者:小石裕子/出版社:アルク
  • 発売日:2018年3月7日/価格:1,980円(税込)/A5・395ページ
  • 収録:パート別攻略・解法テクニック27・200問の完全模試/音声:CD-ROM(MP3)と特典の無料ダウンロード

「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」は、パート別の攻略・勉強法・200問の模試を1冊にまとめた総合対策本です。アルクの紹介では全レベル対応とし、攻略ポイントを「600点クリア(必須)」と「730点以上狙い(高得点)」の2段階で示しています。

模試で間違えた問題は、パート別攻略の章に戻って復習できる構成です。ただし、付属の音声はMP3を収録したCD-ROMのため、音楽用CDプレーヤーでは再生できません。パソコンを使わない方は、特典の無料ダウンロード音声の範囲も確認してください。

【向いている方】何から始めればよいか分からない初受験の方、1冊で全パートの解き方と200問の模試まで済ませたい方

【全パート型】ゼロからのTOEIC L&Rテスト600点 全パート講義

  • 著者:和久健司/出版社:ジャパンタイムズ出版
  • 発売日:2020年3月5日/価格:1,980円(税込)/A5・360ページ
  • 付属:CD1枚・別冊(32ページ)/音声:アプリOTO Navi対応、付属CDのMP3音声と特典音声で計76分(英文のみ)

「ゼロからのTOEIC L&Rテスト600点 全パート講義」は、TOEICを初めて受ける方と、受けたことはあるものの難しいと感じた方に向けた全パート型の参考書です。ジャパンタイムズ出版の紹介では、各パートの対策を「わくわくポイント」にまとめ、初心者がつまずきやすい点を解説や演習に盛り込んでいます。

例題から練習問題・実践問題へ進む演習中心の構成で、別冊にはTOEICの悩みへのQ&A・パート別学習法・当日の心得を収録しています。ただし、音声は英文のみで日本語の解説音声はなく、同じシリーズの「リスニング講義」「リーディング講義」は600〜800点を目指す方向けのため、続けて使う場合は対象スコアを確認してください。

【向いている方】一度受けて難しいと感じた方、長い説明より例題と演習で慣れたい方

【全パート型】《増補改訂版》はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策

  • 著者:塚田幸光/出版社:アスク出版
  • 発売日:2021年12月/価格:1,980円(税込、電子書籍は1,584円)/A5判・本冊336ページ、別冊104ページ
  • 収録:講義動画27本(約100分)・別冊の完全模試200問(全問に音声解説)・直前テクニック集と単語クイズ/音声:ダウンロードとアプリ

「《増補改訂版》はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策」は、受験案内からテスト形式・解き方までを扱い、講義動画と模試を組み合わせた全パート型の参考書です。アスク出版の紹介では、はじめて受験する方と、600〜730点を取りたい方を対象にしています。

QRコードから見られる講義動画は計27本・約100分で、本の解説を授業の形でも確認できます。ただし、別冊の模試の解説はオンラインで見る形式のため、通信環境のない場所で復習したい方は、解説の見方を事前に確認しておきましょう。

【向いている方】本だけでは理解しにくく動画でも解説を聞きたい方、200問の模試まで1冊で済ませたい方

【全パート型】TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。

  • 著者:メディアビーコン/出版社:Gakken
  • 発売日:2023年11月16日/価格:2,090円(税込)/A5・324ページ
  • 構成:1テーマ基本2ページ(解説+練習問題)・取り外せる別冊の解答解説/音声:二次元コード・アプリ・MP3無料ダウンロード・abceed対応

「TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。」は、出題の形式と解答のコツを、イラストと図解を使って1テーマ2ページで解説する全パート型の参考書です。Gakkenの紹介では、600〜730点を目指す方に向けた総合対策書としています。

冒頭の「受験パーフェクトガイド」で、申し込み方法・問題の概要・テスト前日と当日の流れも確認できます。ただし、目標スコアの設定は600〜730点のため、中学文法の用語から不安な方は、文法型の1冊を先に終えてから使うと解説を理解しやすくなります。

【向いている方】文字ばかりの参考書が続かない方、1回の学習を2ページずつ区切って進めたい方

【全パート型】はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート徹底攻略

  • 著者:関正生、桑原雅弘/出版社:ジャパンタイムズ出版(神速シリーズ)
  • 発売日:2024年4月5日/価格:2,200円(税込)/A5・488ページ
  • 収録:各パートの解答プロセス・例題と実戦問題・完全模試・別冊/音声:問題音声と特典をダウンロード

「はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート徹底攻略」は、攻略法・重要語彙・演習・模試を1冊で扱う全パートの総合対策本です。ジャパンタイムズ出版の紹介では、スコア600〜800に必要な最新・頻出のパターンをカバーしています。

別冊には本番への準備・直前攻略ポイント・超重要多義語30を収録し、試験会場で見直せる形にしています。ただし、488ページと分量が多いため、初受験の方は例題と模試に絞って1周目を進め、2周目で実戦問題に取り組む方法も検討してください。

【向いている方】初受験から600点以上を目指す方、2024年以降に出た総合対策本を選びたい方

【文法型+全パート】中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門

  • 著者:濵﨑潤之輔/出版社:アスク出版
  • 発売日:2023年4月/価格:1,980円(税込、電子書籍は1,584円)/B5判・本冊160ページ、別冊96ページ
  • 収録:書き込み式の英文法・全パートの練習問題・50問の模試・頻出語句/音声:ダウンロードとアプリ

「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」は、「品詞」「文型」「be動詞」「一般動詞」といった英語の基礎から解説し、TOEICの全パートの練習問題まで進む参考書です。アスク出版の紹介では、TOEICをはじめて受験する方と、500点突破を目指す方を対象にしています。

書き込み式の英文法・全パートの練習問題・50問の模試を1冊にまとめ、TOEICの頻出語句も収録しています。ただし、模試は200問ではなく50問のため、本番と同じ約2時間の時間配分は、公式問題集など200問の模試で別に練習する必要があります。

【向いている方】自作のチェック問題で文法用語から不安を感じた方、文法と全パートを1冊で始めたい方

【文法型】TOEIC テスト 中学英文法で600点!

  • 著者:小石裕子/出版社:アルク
  • 発売日:2016年5月19日/価格:1,760円(税込)/A5・240ページ
  • 収録:中学英文法のレッスン・実践問題・ミニ模試/音声:重要語彙・構文の特典音声をダウンロード

「TOEIC テスト 中学英文法で600点!」は、中学で学ぶ英文法を、TOEICでの出題のされ方に合わせて復習する参考書です。アルクの紹介では、問題集の解説を読むために必要な基礎文法の力を補うことを目的としています。

2016年5月からの新形式に対応しており、実践問題とミニ模試でリーディングの対策もできます。ただし、TOEIC形式の問題量は多くないため、文法を一通り復習した後は、全パート型やPart5の問題集で演習量を増やす必要があります。

【向いている方】「前置詞の後は名詞」などの解説の意味が分からない方、全パート型の前に文法だけを立て直したい方

【文法型】1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急

  • 著者:花田徹也/出版社:朝日新聞出版
  • 発売日:2021年3月5日/価格:935円(税込)/新書判並製・336ページ
  • 収録:Part5形式の文法問題/音声:全問の英文朗読(英・米)と著者による解説音声/スマホアプリ対応

「1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急」は、2009年発売の「1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急」を新形式に合わせて改訂した、Part5対策の問題集です。新書判のため、書名どおり通勤電車の1駅ごとに1問ずつ解く使い方ができます。

全問の英文朗読に加え、著者の花田徹也氏による解説音声も無料でダウンロードできます。ただし、文法の基礎を一から説明する参考書ではないため、品詞や文型の知識に不安がある方は、中学文法を復習する1冊を先に終えてから使ってください。

【向いている方】中学文法の復習を終えてPart5の問題に慣れたい方、スキマ時間に1問ずつ解きたい方

【公式教材】公式TOEIC Listening & Reading 500+

  • 編集・出版:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
  • 発売:2022年8月/価格:3,300円(税込)/B5判・本誌312ページ
  • 収録:パート別の問題とテスト1回分(200問)、別冊「文法ドリル&音ドリル」/音声:CD-ROM(音声ダウンロード可)

「公式TOEIC Listening & Reading 500+」は、TOEIC L&Rを初めて受験する方や、まず500点に到達したい方向けの公式教材です。過去のテストの正答率をもとに、500点を超えるために必ず正解したい問題に「基本の問題」のアイコンを付けています。

別冊のドリルでは、品詞や文の要素の見分けと、似た音のペアの聞き分けを練習できます。ただし、本記事の16冊の中では価格が高い部類に入り、IIBCは650点に届かない方向けに「650+」(2023年8月発売)も出しているため、すでに500点を超えている方は上のレベルと比べて選んでください。

【向いている方】初めて受験する方、公式の問題で基本の問題を確実に解けるようにしたい方

【公式問題集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13

  • 編集・出版:IIBC
  • 発売:2026年10月/価格:IIBCの公式サイトで確認できず
  • 収録:テスト2回分(計400問)/音声:リスニング音声とリーディングの一部の音声をダウンロード/アプリ版あり

「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13」は、ETSが制作した本番と同じ品質の問題を2回分収録した、公式問題集の最新刊です。問題用紙は本番と同じサイズ・レイアウトで、別冊に日本語訳・正答と正誤の解説・重要語句をまとめています。

正答数から参考スコアの範囲が分かる換算表も付いています。ただし、解説は正答の根拠の確認が中心で、Partごとの解き方を一から学ぶ構成ではありません。初心者は、全パート型で解き方を学んでから使うと復習しやすくなります。

【向いている方】本番形式で今の実力を確かめたい方、試験前に約2時間で200問を解く練習をしたい方

【単語】キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 500

  • 著者:一杉武史(編・著)/出版社:アルク
  • 発売日:2020年6月30日/価格:1,760円(税込)/B6変・264ページ
  • 収録語数:448語/音声:あり(チャンツなしのトラックも収録)

「キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 500」は、500点突破に必要な448語を1日8語ずつ8週間で覚える単語帳です。アルクの紹介によると、聞いて覚える「キクタン」の方法に加え、見出し語・フレーズ・例文の3段階でつづりを書いて覚える書き込み式を採用しています。

1日8語・8週間の構成は、本記事で紹介する8週間の計画とも期間がそろいます。ただし、2016年初版の「改訂版 キクタンTOEIC TEST SCORE 500」に音声を追加した新装版で、見出し語・フレーズ・例文は変わっていません。旧版を持っている方は買い直す必要があるかを確認してください。

【向いている方】TOEICを初めて受ける方、1日の学習時間が短く少ない語数から始めたい方

【単語】新TOEIC L&R TEST 必ず☆でる単スピードマスター

  • 著者:成重寿/出版社:Jリサーチ出版
  • 発売日:2026年1月10日/価格:1,320円(税込)/新書・296ページ
  • 収録語数:1,000語/音声:無料ダウンロード/Webアプリ付き

「新TOEIC L&R TEST 必ず☆でる単スピードマスター」は、頻出1,000語を400点・500点・600点レベルの順に学び、600点突破を目指す単語帳です。Jリサーチ出版の紹介では、動詞・形容詞と副詞・名詞・ビジネスと生活・イディオムのジャンル別に単語を分類しています。

たとえば、音声は「英単語と意味」「英語の例文」「英単語・意味・例文」の3種類を無料でダウンロードできます。ただし、600点を超えた後は、同じシリーズの中・上級編など上のレベルの単語帳が必要になります。

【向いている方】400点台から600点を目指す方、品詞やジャンルごとに整理して覚えたい方

【単語】TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ

  • 著者:TEX加藤/出版社:朝日新聞出版
  • 発売日:2018年2月20日/価格:979円(税込)/新書判並製・280ページ
  • 収録語数:1,000語/音声:全単語・フレーズの無料音声/スマホアプリ対応

「銀のフレーズ」は、金のフレーズの基礎固め編として、最頻出の1,000語を頻出フレーズにまとめた単語帳です。朝日新聞出版は「最短ルートで600点」と紹介しており、600点を目指す段階の1冊目として位置づけられています。

フレーズで覚える形式のため、1ページを短い時間で回せます。ただし、2018年発売の単語帳のため、600点を超えた後は2026年に改訂された「金のフレーズ 増補改訂版」などで新しい語を補う必要があります。

【向いている方】600点を目標にする方、通勤時間などに短く区切って何周も回したい方

【リスニング】TOEIC L&Rテスト リスニング出るとこだけ!

  • 著者:小石裕子/出版社:アルク
  • 発売日:2022年9月26日/価格:1,760円(税込)/A5・176ページ
  • 収録:5日間のプログラム・19の鉄則・演習問題と模試/音声:無料スマホアプリで再生(本書記載のパスワードが必要)

「TOEIC L&Rテスト リスニング出るとこだけ!」は、リスニングの解答のコツを「19の鉄則」にまとめ、5日間で学ぶ構成の参考書です。2017年に出た「TOEIC TEST リスニング 出るとこだけ!」を最新の傾向に合わせて見直し、アプリに対応させた本です。

無料のスマホアプリでは、音声を聞くだけでなく、問題を解いたりディクテーションやシャドーイングをしたりできます。ただし、アプリはパソコンからは使えないため、スマートフォンを持っていない方には向きません。

【向いている方】全パート型を終えてリスニングだけを補いたい方、試験まで時間が少なくリスニングのコツを短期間で押さえたい方

TOEIC初心者の参考書は3冊まで|タイプ別の組み合わせ例

TOEIC初心者が同時に進める参考書は、3冊までに絞るのが続けやすい組み合わせです。4冊以上を同時に始めると、1冊あたりに使える時間が減り、どの本も1周目を終えられないまま試験日を迎えやすいためです。

ここでは、本記事の16冊から、今の状態別に3冊までの組み合わせ例を表にまとめ、組み合わせごとの考え方を解説します。

組み合わせ

1冊目

2冊目

3冊目

向いている方

A:中学文法から始める

中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門

キクタンTOEIC L&Rテスト SCORE 500

公式TOEIC Listening & Reading 500+

文法用語から不安で、まず500点を目指す方

B:文法を固めてから全パート

TOEIC テスト 中学英文法で600点!

入門特急 とれる600点/金のパッケージ

必ず☆でる単スピードマスター/銀のフレーズ

文法を忘れているが用語は分かり、600点も視野に入れる方

C:全パートから始める

はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略/《増補改訂版》全パート総合対策

銀のフレーズ/必ず☆でる単スピードマスター

公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13

中学文法はおおむね分かり、試験の形式を知らない方

※英語の窓口編集部が、各出版社とIIBCの書籍紹介の対象レベルをもとに作成した例です

組み合わせA:文法用語から不安な方は「超入門」を軸にする

文法用語から不安な方は、「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」を1冊目の軸にする組み合わせが進めやすい方法です。超入門は英文法の基礎から全パートの練習問題までを扱うため、文法書と全パート型の2冊分の役割を1冊で始められるからです。

たとえば、超入門で文法と全パートの形式を学びながら、「キクタン SCORE 500」で1日8語ずつ単語を覚えます。最後に「公式500+」のテスト1回分(200問)を解くと、超入門の50問の模試では練習できない約2時間の時間配分を確かめられます。

ただし、超入門は頻出語句も収録しているため、単語帳を足すかは超入門の語句を覚えきれるかで判断しても構いません。500点を超える目安や勉強の進め方は、TOEIC 500点のレベルと勉強法|初心者が500点を超える手順で解説しています。

組み合わせB:文法書を1周してから全パート型に進む

文法を忘れているものの用語は分かる方は、文法書を1周してから全パート型に進む組み合わせが向いています。全パート型の解説を読む前に文法を思い出しておくと、Part5・6の解説で止まらずに読み進められるためです。

たとえば、「中学英文法で600点!」を最初の3週間で1周し、4週目から「入門特急 とれる600点」か「金のパッケージ」で全パートの解き方を学びます。単語帳は1週目から毎日進め、文法書と全パート型の切り替えに関係なく続けましょう。

ただし、文法書を完璧に仕上げてから全パート型に進む必要はありません。1周した段階で全パート型に進み、Part5で間違えた文法だけを文法書に戻って確認すると、学習が止まりにくくなります。

組み合わせC:全パート型と公式問題集で形式に慣れる

中学文法はおおむね分かる方は、全パート型と公式問題集を軸にして、試験の形式に慣れることを優先する組み合わせが効率的です。初受験で点数を落としやすいのは、文法の知識より、問題形式と時間配分に慣れていないことが原因になりやすいからです。

たとえば、「はじめて受けるTOEIC L&Rテスト全パート完全攻略」か「《増補改訂版》全パート総合対策」で全パートの解き方を学び、200問の模試で時間配分を確認します。試験の2週間前に「公式問題集 13」を約2時間で解くと、本番と同じ公式スピーカーの音声で最終確認ができます。

ただし、全パート型の模試と公式問題集を解きっぱなしにすると、同じタイプの問題で失点が続きます。模試は1回解くごとに、間違えた問題と迷った問題を全パート型の該当する章に戻って解き直してください。

TOEIC初心者の参考書を使う順番【編集部の8週間計画】

TOEIC初心者の参考書は、使う順番と期間を決めてから始めると、3冊を最後まで使い切りやすくなります。順番を決めずに3冊を同時に開くと、どの本も最初の数十ページだけが進み、全パートの対策が終わらないまま試験日を迎えやすいためです。

ここでは、組み合わせB(文法書・全パート型・単語帳)を例に、英語の窓口編集部が作成した8週間の使う順番を紹介します。2026年10月中に始めた場合、2026年12月6日(日)実施の公開テスト(申込締切は10月26日(月)15:00)までがおおむね8週間です。

期間

文法書(中学英文法で600点!)

全パート型(入門特急/金のパッケージ)

単語帳

1週目

品詞・文型・時制の章を始める

試験の形式と各Partの説明だけを読む

毎日決めた範囲を始める

2〜3週目

受け身・現在完了・関係代名詞などを進め、1周目を終える

-

毎日進める

4〜6週目

Part5で間違えた文法の章だけを見直す

Part1・2・5→Part3・4・6・7の順に1周する

1周目を終え、覚えていない語だけを繰り返す

7週目

-

付属の模試を時間を計って解き、間違えた章に戻る

覚えていない語だけを繰り返す

8週目

-

模試の解き直しと、Part2・Part5の復習

全体を1回見直す

※英語の窓口編集部が作成した計画の例です。特定のスコアに必要な期間や時間を示すものではありません。試験日と申込締切は2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト申込」より

【STEP1/1週目】形式を知り、受験日を申し込む

1週目は、全パート型の最初の章で試験の形式を知り、受験日を申し込むことから始めます。受験日が決まると、8週間で3冊をどこまで進めるかを逆算でき、勉強を先送りしにくくなるからです。

たとえば、全パート型の「各Partの説明」の章を読み、IIBC公式サイトのサンプル問題でPart1〜7の音声と問題を1問ずつ確認します。同じ週に文法書の品詞・文型・時制の章と、単語帳の毎日の範囲も始めましょう。

ただし、1週目に全パート型の問題を解き進める必要はありません。1週目の目的は、試験の全体像を知り、3冊を進める順番と毎日の時間を決めることです。

【STEP2/2〜3週目】文法書の1周目を終える

2〜3週目は、文法書の1周目を終えることを最優先にします。全パート型のPart5・6の解説は文法用語を使って書かれているため、文法書を先に1周しておくと、4週目からの全パート型の解説を読めるようになるからです。

たとえば、「中学英文法で600点!」は240ページのため、2週間で終えるには1日に十数ページずつ進めることになります。単語帳は文法書と並行して、毎日同じ時間帯に開く習慣を作りましょう。

ただし、文法書の問題をすべて正解できるまで繰り返す必要はありません。間違えた問題に印を付けて1周目を終え、4週目以降に印の付いた問題だけを見直してください。

【STEP3/4〜6週目】全パート型を1周する

4〜6週目は、全パート型をPart1・2・5から始め、Part3・4・6・7へと進めて1周します。Part1・2・5は1問が短く、単語と文法の知識がそのまま点数につながりやすいため、初心者でも正解できる問題が増えて学習を続けやすいからです。

TOEIC L&RのPartごとの問題数と、初心者が全パート型を進める順番は、以下の表のとおりです。

進める順番

Part(問題数)

問題形式

4週目

Part1(6問)・Part2(25問)

写真描写問題・応答問題

4〜5週目

Part5(30問)

短文穴埋め問題

5〜6週目

Part3(39問)・Part4(30問)

会話問題・説明文問題

6週目

Part6(16問)・Part7(54問)

長文穴埋め問題・読解問題

※問題数と問題形式は2026年10月時点・IIBC公式サイト「テストの形式と構成」より。進める順番は英語の窓口編集部が作成した例です

Part3・4・7は合わせて123問あり、200問の半分以上を占めます。後半の2週間で時間が足りない場合も、Part3・4・7は各章の例題だけは解いてから7週目に進んでください。

【STEP4/7〜8週目】模試を解き、間違えた章に戻る

7〜8週目は、全パート型の模試を本番と同じ時間で解き、間違えた問題を該当する章に戻って復習します。TOEIC L&Rはリスニング約45分・リーディング75分で200問を解く試験で、知識があっても時間内に解き切れなければ点数にならないためです。

たとえば、リーディングではPart7に入った時刻を腕時計で記録し、Part7に残せた時間を確認します。8週目は新しい問題に手を広げず、模試の解き直しと、Part2・Part5の間違えた問題の復習に時間を使いましょう。

ただし、TOEIC L&Rは誤った解答で減点されないため、本番で時間が足りなくなっても全問にマークすることが大切です。模試の段階から、残り時間で未解答の問題にマークする練習もしておいてください。

TOEIC初心者がつまずく教材選び5つと対処法

TOEIC初心者がつまずきやすいのは、勉強の量よりも、最初の教材の選び方と組み合わせ方です。教材選びでつまずくと、学習時間を確保していても、レベルの合わない本や同じ役割の本に時間を使ってしまうためです。

ここでは、初心者がつまずく教材選びを原因と対処法の表で整理し、参考書の独学で足りない場合の選択肢を紹介します。

つまずく教材選びと原因・対処法

初心者の教材選びのつまずきは、今の文法の理解度と本の役割を確かめずに買ったときに起こりやすくなります。本記事の自作チェック問題とタイプ別の表で1冊目を決めておくと、以下の表のつまずきを防ぎやすくなります。

つまずく教材選び

原因

対処法

目標スコアの高い本を最初に買い、解説が読めない

目標だけで選び、今の文法の理解度と離れている

チェック問題で理解度を確かめ、文法型か初心者向けの全パート型から始める

公式問題集だけを買い、間違えた理由が分からない

公式問題集の解説は正答の根拠の確認が中心で、解き方を一から学ぶ構成ではない

全パート型で解き方を学び、公式問題集は実力の確認に使う

全パート型を2冊買い、どちらも途中で止まる

同じ役割の本が重なっている

全パート型は1冊に決め、2冊目は単語帳か文法書にする

単語帳だけを続け、試験の形式を知らずに受験する

単語帳から始めれば十分と考えている

1冊目は全パート型か文法型にし、単語帳は並行して進める

古い版やTOEIC S&W向けの本を買ってしまう

書名の「L&R」の表記と発売日を確認していない

出版社の書籍ページで書名・版・発売日を確認してから買う

※英語の窓口編集部が作成した整理です

レベル別の参考書や、600点以上を目指す段階の模試・Part別の問題集は、TOEIC参考書・問題集おすすめ20冊|レベル別の選び方で比較しています。単語帳をスコア別に詳しく比べたい方は、TOEIC単語帳おすすめ16冊|スコア別の選び方と覚え方を参考にしてください。

参考書の独学で足りない場合の選択肢

TOEIC初心者の対策は、参考書の独学で足りる方には参考書で足ります。学習時間を確保でき、模試の結果から間違えた理由を自分で確かめられる方であれば、本記事の3冊の組み合わせで十分に対策を進められるからです。

独学とスクールの向き不向きは、以下のとおりです。

  • 参考書の独学が向いている方:毎日の学習時間を確保でき、間違えた理由を解説から自分で確かめられる方
  • スクールも検討したい方:参考書を何冊か終えてもスコアが変わらない方、昇進・転職などで期限までに目標スコアが必要な方

料金や期間、学習管理の内容はスクールによって異なります。スクールを検討する場合は、TOEICに強い塾・スクールおすすめ12選|料金・保証を比較で条件を比べてから、無料カウンセリングで自分に合うかを確かめてください。

まとめ

  • TOEIC初心者向けの参考書は、中学文法の理解度で最初の1冊が変わる。解説の文法用語が分からない方は文法型、おおむね分かる方は全パート型から始める
  • 参考書は全パート型・文法型・単語の3タイプに分け、同時に進めるのは3冊まで。単語帳は2冊目として並行して進める
  • 購入前に、試し読みで解説が読めるか、書名の「L&R」と版・発売日、音声の受け取り方、模試の有無と分量を確認する
  • 使う順番は、形式を知る→文法書の1周目→全パート型の1周→模試と復習の4STEPで、8週間が1つの目安

まずは本記事の自作チェック問題5問を解き、早見表から今の状態に合う最初の1冊を選びましょう。

よくある質問

TOEIC初心者は参考書を何冊買えばいいですか?

TOEIC初心者は、全パート型か文法型の1冊・単語帳・公式教材の3冊までに絞るのが目安です。同じ役割の本を2冊買わず、1冊目を1周してから次の本を足しましょう。

中学英語に自信がなくてもTOEICの参考書から始められますか?

中学英語に自信がない方は、品詞やbe動詞から解説する「中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門」や「TOEIC テスト 中学英文法で600点!」のような文法型の参考書から始められます。文法型を1周すると、全パート型の解説を読めるようになります。

TOEIC初心者に公式問題集は難しいですか?

公式問題集は本番と同じ形式の問題のため、初心者は全問を時間内に解き終えられないことがあります。解説は正答の根拠の確認が中心なので、全パート型で解き方を学んでから実力の確認に使うと復習しやすくなります。

TOEICのリスニングは初心者向けの参考書で対策できますか?

全パート型の参考書はPart1〜4のリスニングも扱い、音声も付いているため、初心者はまず全パート型でリスニングの形式と解き方を学べます。全パート型を終えてリスニングだけを補いたい場合は、「TOEIC L&Rテスト リスニング出るとこだけ!」のようなリスニング専用の本を加えます。

TOEIC初心者は参考書だけで独学できますか?

学習時間を確保でき、間違えた理由を解説から自分で確かめられる方は、参考書の独学で対策できます。参考書を何冊か終えてもスコアが変わらない場合や期限が迫っている場合は、TOEICスクールも選択肢になります。

出典・参考

  1. TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  2. TOEIC Listening & Reading Test サンプル問題(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  3. TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  4. TOEIC Listening & Reading Test テスト申込(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  5. 公式教材・問題集(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  6. 【特集】公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  7. 公式TOEIC Listening & Reading 500+(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  8. TOEIC L&R TEST 入門特急 とれる600点(朝日新聞出版) 2026年10月11日参照
  9. TOEIC TEST 入門特急 とれる600点(2016年版)(朝日新聞出版) 2026年10月11日参照
  10. TOEIC L&R TEST はじめから超特急 金のパッケージ(朝日新聞出版) 2026年10月11日参照
  11. 1駅1題 TOEIC L&R TEST 文法特急(朝日新聞出版) 2026年10月11日参照
  12. TOEIC L&R TEST 出る単特急 銀のフレーズ(朝日新聞出版) 2026年10月11日参照
  13. はじめて受けるTOEIC(R) L&Rテスト全パート完全攻略(株式会社アルク) 2026年10月11日参照
  14. TOEIC(R) テスト 中学英文法で600点!(株式会社アルク) 2026年10月11日参照
  15. キクタンTOEIC(R) L&Rテスト SCORE 500(株式会社アルク) 2026年10月11日参照
  16. TOEIC(R) L&Rテスト リスニング出るとこだけ!(株式会社アルク) 2026年10月11日参照
  17. ゼロからのTOEIC® L&Rテスト600点 全パート講義(株式会社ジャパンタイムズ出版) 2026年10月11日参照
  18. はじめてのTOEIC® L&Rテスト 全パート徹底攻略(神速シリーズ)(株式会社ジャパンタイムズ出版) 2026年10月11日参照
  19. ゼロからのTOEIC® L&Rテスト リスニング講義(株式会社ジャパンタイムズ出版) 2026年10月11日参照
  20. 《増補改訂版》はじめてのTOEIC L&Rテスト 全パート総合対策(株式会社アスク) 2026年10月11日参照
  21. 中学英語からやり直す TOEIC L&Rテスト 超入門(株式会社アスク) 2026年10月11日参照
  22. TOEIC L&Rテスト全パートをひとつひとつわかりやすく。(株式会社Gakken) 2026年10月11日参照
  23. 新TOEIC L&R TEST必ず☆でる単スピードマスター(Jリサーチ出版) 2026年10月11日参照

この記事を書いた人

執筆

英語の窓口編集部

英語の窓口/編集部

英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。

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