TOEIC直前対策|1週間前・前日・当日にやることと持ち物
TOEICの直前対策は、1週間前の通し演習で時間配分を決め、前日に持ち物と経路を確認し、当日は受付時刻から逆算して動くのが基本です。公式の受験要領に基づく持ち物チェックリスト、試験中の時間管理と塗り絵、直前にやらないほうがよいことも解説します。
TOEICの直前対策は、新しい知識を増やすより今の実力を出し切る準備が中心です。1週間前に公式問題集で2時間の通し演習をして時間配分を決め、前日に受験票・証明写真・本人確認書類・筆記用具・腕時計をそろえ、試験中は迷った問題を1つ選んで先へ進み、残り時間で全問にマークします。
この記事でわかること
TOEICの直前対策は、1週間前に公式問題集で本番と同じ2時間の通し演習をし、Part5・Part6を20分・Part7を55分とする時間配分と、迷った問題を捨てる基準を決めることから始めます。
3日前から前日は単語のテストとPart5の解き直しに絞り、受付終了(午前9:55・午後14:35)に間に合うよう、持ち物と会場までの経路を前日に確認します。
持ち物は受験票・証明写真・本人確認書類(原本)・HBの鉛筆と消しゴム・腕時計の5つで、誤答は減点されないため、試験中は残り時間で全問にマークします。
要点データ
| 受付時間 | 午前9:25〜9:55/午後14:05〜14:35受付終了までに来場しないと受験不可 |
|---|---|
| 試験時間・問題数 | 約2時間・200問リスニング約45分・リーディング75分。受付終了後は休憩・退室なし |
| 当日の持ち物 | 5つ受験票・証明写真・本人確認書類(原本)・HBの鉛筆またはシャープペンシルと消しゴム・腕時計 |
| リーディングの時間配分 | Part5・6で20分、Part7に55分英語の窓口編集部の目安 |
| 誤答の減点 | なし採点は正解数に基づく(IIBC公式) |
TOEICの直前対策は、新しい知識を増やすことより、今の実力を本番で出し切る準備が中心です。試験の1週間前・3日前・前日・当日の朝・試験中で、やることは変わります。
時期ごとにやることを決めておくと、直前に何をすればよいか迷わず、持ち物の忘れや時間切れによる失点を防げます。受付に間に合わない、本人確認書類を忘れたなどの理由で受験できなくなる事態も避けられます。
本記事では、1週間前から当日までにやることを時期別にまとめ、試験中の時間管理と塗り絵の考え方、直前にやらないほうがよいことを解説します。さらに、IIBC公式サイトの受験要領に基づく持ち物チェックリストも紹介します。スコア別の勉強法から見直したい方は、TOEIC勉強法|スコア別の独学のやり方とPart別の対策を参考にしてください。
TOEIC直前対策の結論|時期別にやることの早見表
TOEICの直前対策は、1週間前に本番形式の通し演習で時間配分を決め、3日前から前日は復習と持ち物の準備、当日は受付時刻から逆算して動くのが基本の流れです。直前の数日で語彙や文法の力を大きく伸ばすのは難しい一方、時間配分や持ち物の準備は数日で整えられます。
ここでは、時期別にやることの早見表、直前の1週間で優先する3つのこと、1週間のスケジュール例を紹介します。
1週間前から試験中までにやることの早見表
直前対策は、試験日から逆算して時期ごとにやることを決めておくと進めやすくなります。時期によって、残っている時間と取り組める内容が異なるためです。
時期ごとにやることと、やらないほうがよいことを、以下の表にまとめます。
時期 | やること | やらないほうがよいこと |
|---|---|---|
1週間前 | 公式問題集で2時間の通し演習、時間配分と捨てる基準を決める、受験票と本人確認書類の確認 | 新しい参考書・問題集を買い足す |
3日前 | 単語のテスト、Part5の間違えた問題の解き直し、毎日短時間のリスニング | 解いたことのない難問ばかりに取り組む |
前日 | 持ち物をそろえる、会場と経路の確認、軽い復習 | 夜遅くまでの詰め込み、2時間の模試の後に復習まで全部やる |
当日の朝 | 受付時刻から逆算して家を出る、Part1・Part2とPart5で英語に慣らす | 新しい問題を解く、受付終了の直前に到着する |
試験中 | 腕時計で区切りの時刻を確認する、迷った問題は1つ選んで次へ、残り時間で塗り絵 | 1問にこだわる、問題用紙に書き込む |
※英語の窓口編集部が作成した目安です
表のうち、受付時刻・持ち物・書き込みの禁止は公式のルールのため、受験者全員が確認しておく必要があります。
直前の1週間で優先する3つのこと
直前の1週間は、得点に直結しやすい準備から順に取り組みます。限られた時間で新しい範囲に手を広げるより、本番での失点を減らす準備のほうが、短期間で効果を確かめやすいからです。
直前の1週間で優先することは、以下のとおりです。
- 本番と同じ2時間の通し演習
- リーディングの時間配分と、迷った問題を捨てる基準
- 受験票・本人確認書類・証明写真・腕時計の確認
上記の3つを1週間前のうちに済ませておくと、3日前からは復習と体調管理に集中できます。
試験1週間前から前日までのスケジュール例
直前の1週間は、前半で通し演習と時間配分を固め、後半で見直しと準備に移るスケジュールが取り組みやすい進め方です。通し演習で見つかった弱点を、残りの日数で見直せる順番になるからです。
平日に1日1〜2時間を使える方を想定したスケジュール例を、以下の表にまとめます。
試験までの日数 | やること |
|---|---|
7日前 | 公式問題集のまだ解いていない回を2時間で通して解く |
6日前 | 答え合わせをし、Part7に入った時刻と塗り絵の数を記録する。時間配分と捨てる基準を決める |
5〜4日前 | 間違えた問題の解き直し、Part2・Part3の音声を毎日聞く。受験票が届いたら会場と本人確認書類を確認する |
3〜2日前 | 単語のテストで意味が出ない単語に印を付ける、Part5の解き直し |
前日 | 印を付けた単語の見直し、持ち物と経路の確認、いつもの時刻に休む |
※英語の窓口編集部が作成したスケジュール例です
平日に時間が取れない方は、7日前の通し演習を直前の休日に移し、ほかの項目を1日30分ずつに縮めてください。
【1週間前】TOEIC直前にやること4つ
試験の1週間前は、本番と同じ条件で解いて、時間配分と迷ったときの対応を決める時期です。時間配分を本番の当日に考え始めると、迷う時間そのものが失点につながります。
ここでは、1週間前にやることを4つ紹介します。
公式問題集で本番と同じ2時間の通し演習をする
1週間前には、公式問題集の1回分を本番と同じ約2時間で通して解きます。TOEIC L&Rはリスニング約45分・リーディング75分の計200問を休憩なしで解く試験で、後半の集中力やPartの切り替えは通しで解かないと確かめられないからです。
通し演習の条件は、以下のとおりです。
- 本番と同じ時間帯(午前実施なら10:20、午後実施なら15:00)に始める
- 解答はマークシートに鉛筆で記入する
- リスニングの音声は、イヤホンではなくスピーカーから流す
- 途中で止めず、腕時計で時間を計る
※開始時刻はIIBC公式サイト「テスト当日のご案内」より。演習の条件は英語の窓口編集部の目安です
ただし、答えを覚えている回は実力の確認に使えないため、まだ解いていない回を使ってください。2時間を確保できない場合は、リスニングとリーディングを別の日に分けて解いてもかまいません。
リーディングの時間配分を時刻で決める
リーディングの時間配分は、Part5とPart6を合わせて20分で解き、Part7に55分を残すのが英語の窓口編集部の目安です。Part7は54問と最も問題数が多く、1問あたり約1分を残すには、Part5とPart6を20分で終える必要があるためです。
リーディング開始からの経過時間と、区切りで確認することを、以下の表にまとめます。
リーディング開始から | 確認すること | 例:11:05に開始した場合 |
|---|---|---|
10分 | Part6に入っているか | 11:15 |
20分 | Part7に入っているか | 11:25 |
47分 | 複数の文書の問題(No.176〜)に入っているか | 11:52 |
75分 | リーディング終了 | 12:20 |
※時間配分は英語の窓口編集部の目安です。リスニングは約45分のため、リーディングの開始時刻は回によって前後します
本番では、リーディングを始めたときに腕時計を見て、表の区切りの時刻を問題用紙ではなく頭の中で確認します。Part別の時間配分の考え方は、TOEICリーディングの対策と時間配分で詳しく解説しています。
迷った問題を捨てる基準を決める
迷った問題は、何秒考えたら1つ選んで次へ進むかを、1週間前に決めておきます。本番で1問に時間をかけると、リスニングでは次の問題の準備が遅れ、リーディングではPart7の時間が削られるからです。
Part別に、迷ったときの対応を以下の表にまとめます。
Part | 迷ったときの対応 |
|---|---|
Part1・Part2 | 音声が終わったらすぐに1つ選び、次の問題の音声に集中する |
Part3・Part4 | 聞き逃した設問は1つ選んでマークし、次の問題の設問を先に読む |
Part5・Part6 | 30秒ほど考えても決まらなければ、1つ選んでマークする |
Part7 | 1問に2分以上かかりそうなら、1つ選んでマークして次の設問へ進む |
※英語の窓口編集部の目安です
1週間前の通し演習で、決めた基準どおりに進められるかを試しておきましょう。リスニングの先読みの手順は、TOEICリスニングの勉強法|Part1〜4の対策で紹介しています。
受験票と本人確認書類を確認する
受験票は試験日の約1週間前までに発送されるため、届いた時点で会場と本人確認書類をすぐに確認します。認められる本人確認書類と証明写真の両方がないと受験できず、受験料も返金されないためです。
受験票が届いたら確認することは、以下のとおりです。
- 受験票に書かれた試験会場と、会場に関する注意事項
- 本人確認書類の有効期限と、登録した氏名との一致
- 受験票に貼る証明写真(裏面に氏名と受験番号を書く)
- 腕時計(スマートウォッチなどは時計として使えない)
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト当日のご案内」「受験要領」より
受験票が届かない場合でも、申込サイト内の「受験票情報詳細」で受験に必要な情報を確認できます。申込から結果までの流れは、TOEIC初心者がまずやること3つで解説しています。
【3日前〜前日】直前の単語と弱点の見直し
3日前から前日は、新しい問題に手を広げず、覚えた単語と間違えた問題を見直す時期です。直前に初めて見る内容を覚えても定着しにくく、すでに覚えた内容を本番ですぐに使える状態にするほうが得点につながります。
ここでは、単語・Part5・リスニングの見直し方と、前日の準備を4つ紹介します。
単語は意味がすぐ出るかをテストして見直す
直前の単語の見直しは、単語帳を最初から読み直すのではなく、意味がすぐに出るかをテストする形で進めます。本番では1つの単語に時間をかけられず、「見たことがある」程度では問題を解く速さにつながらないからです。
直前の単語の見直し方は、以下のとおりです。
- 使ってきた単語帳の英語だけを見て、日本語の意味を言う
- 1秒以内に意味が出なかった単語に印を付ける
- 印を付けた単語だけを、前日までに2〜3回見直す
※英語の窓口編集部の目安です
ただし、直前に新しい単語帳を始めるのは避けてください。単語帳をまだ持っていない方は、次回の試験に向けて、IIBC公式サイトで紹介されている「公式TOEIC Listening & Reading 英単語」(2026年1月発売・1,800語収録)などから1冊を選ぶ方法があります。
Part5の間違えた問題を解き直す
文法の見直しは、これまでに間違えたPart5の問題の解き直しに絞ります。Part5は1問ずつ独立しているため短時間で取り組みやすく、間違えた問題には自分の弱点がそのまま残っているからです。
Part5を解き直す際のポイントは、以下のとおりです。
- 選択肢が同じ語の変化形なら、空所の前後だけを見て品詞を判断する
- 動詞の形を問う問題は、時制・態・主語との一致の順に確認する
- 前置詞と接続詞の問題は、空所の後ろが名詞か文かで判断する
たとえば、公式問題集で間違えたPart5の問題を1日20問解き直すと、3日間で60問の弱点を確認できます。解き直しても正解できない問題は、解説を読んで理由を1行で書き出しておきましょう。
リスニングは毎日短時間でも音声を聞く
リスニングは、直前の数日も毎日短時間でよいので、TOEIC形式の音声を聞き続けます。数日聞かない日が続くと、本番の音声のスピードについていく感覚が戻るまでに時間がかかるからです。
直前の数日のリスニングの進め方は、以下のとおりです。
- 公式問題集の解いたことがあるPart2を10〜15分聞き、すぐに答えを選ぶ練習をする
- Part3・Part4は、設問を先に読んでから音声を聞く手順を確認する
- スクリプトを見ながら音声に合わせて読み、聞き取れなかった部分を確認する
※英語の窓口編集部の目安です
ただし、前日に2時間の模試を解いて復習まで全部やろうとすると、疲れが当日に残ります。前日に模試を解く場合は、答え合わせだけにとどめましょう。
前日は持ち物をそろえ、会場までの経路を確認する
前日には、持ち物をかばんに入れ、会場までの経路と所要時間を確認します。受付時間の終了までに受付に来られないと受験できず、受験料も返金されないためです。
前日に確認することは、以下のとおりです。
- 受験票・証明写真・本人確認書類・筆記用具・腕時計がかばんに入っているか
- 受験票に書かれた会場へのアクセス方法(車・バイク・自転車での来場が禁止の会場もある)
- 家を出る時刻(受付終了は午前9:55・午後14:35)
- 試験教室の温度に合わせて調節できる服装
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「受験要領」より
前日の夜は新しい問題を解かず、いつもの就寝時刻に休みましょう。試験は受付から解散まで約3時間あり、受付終了後は休憩も退室も認められていないためです。
【当日朝】試験開始までにやること
当日の朝は、受付時刻から逆算して家を出て、試験開始までに頭を英語に慣らしておく時間です。受付終了後は電子機器の電源を切る必要があるため、スマートフォンで音声を聞けるのは受付終了の前までです。
ここでは、当日のスケジュールと、試験開始までにやることを3つ紹介します。
受付時刻から逆算して家を出る
当日は、受付時間の終了時刻から逆算し、余裕を持って会場に着く時刻に家を出ます。TOEIC L&R公開テストは受付時間が決まっていて、受付終了に間に合わない場合は受験できないためです。
当日のスケジュールを、午前実施と午後実施で比較します。
内容 | 午前実施 | 午後実施 |
|---|---|---|
受付 | 9:25〜9:55 | 14:05〜14:35 |
試験の説明・音テスト | 9:55〜10:20 | 14:35〜15:00 |
試験開始〜試験終了 | 10:20〜12:20 | 15:00〜17:00 |
問題用紙・解答用紙の回収 | 12:20〜12:35 | 17:00〜17:15 |
解散 | 12:35(予定) | 17:15(予定) |
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト当日のご案内」より
受付をして着席したら、解答用紙A面の記入を始めるよう案内されています。受付開始の時刻に着くつもりで家を出ると、A面の記入とトイレを落ち着いて済ませられます。
Part1・Part2とPart5で頭を英語に慣らす
当日の朝は、解いたことがあるPart1・Part2の音声とPart5の問題で、頭を英語に慣らしておきます。試験はリスニングのPart1から始まるため、最初の数問から英語の音に集中できる状態を作っておくと、立ち上がりの聞き逃しを防げるからです。
当日の朝に取り組む内容の例は、以下のとおりです。
- 移動中に、解いたことがあるPart1・Part2の音声を10〜20分聞く
- 会場に着いたら、3日前から見直してきたPart5の問題と単語の印を見返す
- 受付の前に、リーディングの区切りの時刻(10分・20分・47分)を確認する
※英語の窓口編集部の目安です
ただし、当日の朝に初めて解く問題で間違えると、不安を抱えたまま試験に入ることになります。当日の朝は、答えを知っている問題だけを使ってください。
トイレと水分補給の準備をしておく
受付時間の終了前に、トイレを済ませ、飲み物を机に置ける状態にしておきます。受付時間の終了後は休憩がなく、退室も認められていないためです。
試験教室での飲食のルールは、以下のとおりです。
- ペットボトルやマイボトルなど、キャップや蓋が付いたものなら試験中も水分補給ができる
- ガム・あめを含め、試験教室内での食事はできない
- 携帯電話などの電子機器は、受付終了後にアラームを解除して電源を切る
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「受験要領」より
朝食や軽食は、受付の前に済ませておきましょう。
【試験中】TOEIC本番の時間管理と塗り絵のコツ
試験中は、知っている知識を2時間の中で出し切るための時間管理が、得点を左右します。試験中に時刻のアナウンスはないため、時間の管理は自分の腕時計で行う必要があります。
ここでは、リスニングのディレクションの時間の使い方、リスニングとリーディングの時間管理、塗り絵、試験中に禁止されている行為の5つを紹介します。
リスニングのディレクションの時間に次の設問を読む
リスニングでは、各Partの最初に流れる解答方法の説明(ディレクション)の時間を、先の設問を読む時間に使えます。IIBC公式サイトでTOEIC L&Rの出題形式は毎回同じと案内されており、形式を事前に知っていれば、ディレクションを聞かなくても解答の仕方に困らないからです。
ディレクションの時間の使い方の例は、以下のとおりです。
- Part1のディレクション中に、Part1の写真を見て人や物の位置を確認する
- Part3・Part4のディレクション中に、最初の問題の設問を読む
- Part2のディレクション中は、次の質問の音声に備えて集中する
※英語の窓口編集部の目安です。各Partの形式はIIBC公式サイト「テストの形式と構成」で確認できます
ただし、先読みに気を取られて音声の冒頭を聞き逃すと、かえって失点につながります。先読みは、通し演習で試して慣れた範囲だけにとどめてください。
リスニングは分からない問題をすぐにマークして次へ進む
リスニングで分からない問題は、その場で1つ選んでマークし、すぐに次の問題に切り替えます。音声は1度しか流れないため、前の問題を考え続けると次の問題も聞き逃し、失点が続くからです。
リスニング中に意識することは、以下のとおりです。
- Part2は質問の冒頭の疑問詞(What・When・Whereなど)を聞き逃さない
- Part3・Part4は、答えをマークしたらすぐに次の問題の設問を読む
- 聞き逃したら1つ選んでマークし、次の問題の音声に集中する
ただし、リスニングの時間中にリーディングの問題を見たり解いたりすることは禁止されています。リスニングの時間は、リスニングの問題の先読みだけに使ってください。
リーディングは腕時計で区切りの時刻を確認する
リーディングでは、開始時刻を腕時計で確認し、Part6とPart7に入る時刻の目安と比べながら進めます。試験中に時刻のアナウンスはなく、スマートウォッチや携帯電話は時計として使えないためです。
リーディング中に腕時計を見るタイミングは、以下のとおりです。
- Part5を始めたとき(75分後の終了時刻を確かめる)
- 開始から10分(Part6に入っているか)
- 開始から20分(Part7に入っているか)
- 開始から47分(複数の文書の問題に入っているか)
※時間配分は英語の窓口編集部の目安です
区切りの時刻より遅れている場合は、迷っている問題を1つ選んでマークし、次の問題へ進みます。数分の遅れなら、Part7の1つの文書の問題を速めに解いて取り戻しましょう。
残り時間が少なくなったら塗り絵で全問マークする
塗り絵とは、時間内に解けなかった問題の解答欄に、残りの時間で答えをマークすることです。IIBC公式サイトでは、TOEIC L&Rの採点は正解数に基づき、誤った解答は減点されないと案内されています。
IIBC公式サイトでは、迷った場合でもどれか1つにマークすること、リーディングでは最後の問題まで解答欄にマークすることが勧められています。塗り絵をする際のポイントは、以下のとおりです。
- 残り2〜3分になったら、解いていない問題の解答欄をすべて埋める
- 塗り絵で選ぶ記号は事前に1つに決めておく
- 塗り絵の後に時間が残ったら、続きの問題を解いて答えを書き直す
※塗り絵を始める時間・記号の決め方は英語の窓口編集部の目安です
ただし、塗り絵は時間切れへの備えで、解いて正解できる問題を増やす方法ではありません。次の試験に向けては、塗り絵で埋めた問題の数を減らすことを目標にしましょう。
問題用紙に書き込まない
TOEIC L&Rでは、試験中に問題用紙へ書き込むことが禁止されています。解答用紙の所定欄以外への書き込みも禁止されており、違反した場合は採点されないなどの対応を受けることがあるためです。
試験中に禁止されている主な行為は、以下のとおりです。
- 問題用紙への書き込み・解答用紙の所定欄以外への書き込み
- リスニングの時間中にリーディングの問題を見る・解く行為(逆も同じ)
- 電子機器の使用や、電源を切らずにおくこと
- アラーム音や着信音を鳴らすこと
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「受験要領」より
普段の演習で問題集に線を引いたりメモしたりしている方は、1週間前の通し演習から書き込まずに解く練習をしておきましょう。
TOEIC直前にやらないほうがよいこと5つ
直前の行動は、やることと同じくらい、やらないことを決めておくのが大切です。直前の数日で無理をすると、本番の集中力や時間配分に影響が出て、今の実力を出し切れなくなります。
ここでは、直前にやらないほうがよいことと代わりにやることを表にまとめ、直前対策本の使い方も紹介します。
やらないほうがよいことと代わりにやること
直前に避けたい行動は、どれも「今の実力を本番で出し切る」妨げになるものです。直前の時間は限られているため、効果を確かめにくい行動より、失点を防ぐ行動に使うほうが得点につながります。
やらないほうがよいことと理由、代わりにやることを、以下の表にまとめます。
やらないほうがよいこと | 理由 | 代わりにやること |
|---|---|---|
新しい参考書・問題集を始める | 直前の数日では1冊を終えられず、復習の時間が減る | 使ってきた教材の間違えた問題を解き直す |
睡眠時間を削って詰め込む | 休憩なしの約2時間の試験で、後半の集中力が続かない | いつもの就寝時刻に休む |
答えを覚えている模試で実力を判断する | 答えを覚えているため、本番より高い正答率になる | まだ解いていない回で通し演習をする |
当日の朝に初めての問題を解く | 間違えた不安を抱えたまま試験に入る | 解いたことがある問題で英語に慣らす |
試験中に解けなかった問題を考え続ける | 次の問題の時間が削られ、失点が続く | 1つ選んでマークし、次の問題へ進む |
※英語の窓口編集部が作成した整理です
表の「代わりにやること」は、本記事の1週間前から試験中までの各段階でやることと対応しています。
「直前の技術」などの直前対策本は使うべきか
直前対策本は、試験までの日数が本の想定する期間より長く残っている場合に、選択肢になります。アルクの『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』は、出版社の紹介では「受験票が届いてからでも間に合う11日間の即効対策プログラム」で、フル模試が付いています。
『TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術』の基本情報は、以下のとおりです。
- 著者:ロバート・ヒルキ、ヒロ前田、相澤俊幸
- 出版社・発行日:アルク・2018年2月1日
- 定価・ページ数:2,420円(税込)・412ページ
- 内容:スコアが上がりやすいパート順に学ぶ11日間の対策とフル模試
※2026年10月時点・アルク出版サイトより
ただし、試験が数日後に迫っている場合は、新しい本を1冊始めるより、使ってきた教材の復習を優先してください。試験まで11日以上残っている場合や、次回の試験に向けて準備する場合に、計画に入れるかを検討してください。
TOEIC当日の持ち物チェックリスト【公式の受験要領より】
TOEIC L&R公開テストの持ち物は、受験票・証明写真・本人確認書類・筆記用具・腕時計の5つです。本人確認書類と証明写真の両方を持っていないと受験できず、受験料も返金されないため、前日と当日の朝の2回確認します。
ここでは、必ず持っていくもの、認められる本人確認書類、あると便利なものを紹介します。
必ず持っていくもの5つ
当日に必ず持っていくものは、IIBC公式サイトの「テスト当日のご案内」と「受験要領」に書かれた5つです。本人確認書類と証明写真の両方がないと受験できず、指定以外の筆記用具で記入した解答は採点されないためです。
必ず持っていくものは、以下のとおりです。
- 受験票(証明写真を貼ったもの。試験会場で回収され、返却されない)
- 証明写真1枚(規定を満たしたもの。裏面に氏名と受験番号を書く)
- 認められる本人確認書類(有効期限内・顔写真付きの原本)
- HBの鉛筆またはシャープペンシル、消しゴム(ほかの筆記用具で記入すると採点されない)
- 腕時計(置時計・スマートウォッチ・携帯電話・ストップウォッチなどは時計として使えない)
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト当日のご案内」「受験要領」より
証明写真の規定は、公式サイトの「テスト当日のご案内」で事前に確認しておきましょう。
認められる本人確認書類と認められない書類
本人確認書類は、IIBCが認める書類の有効期限内・顔写真付きの原本だけが使えます。原本をコピー・撮影したものは認められず、書類の氏名と登録した氏名が一致していない場合も受験できないためです。
日本国籍の方が使える本人確認書類と、認められない書類の例を比較します。
区分 | 書類 |
|---|---|
認められる(日本国籍の方・日本で発行のもの) | 運転免許証(仮運転免許証・運転経歴証明書を含む)、パスポート、マイナンバーカード、障害者手帳、学生証・学生手帳・生徒手帳(顔写真付き) |
認められない例 | 社員証・官公庁職員証、運転免許証以外の各種免許証・資格証明書、健康保険資格確認書、住民票・戸籍抄本など |
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト当日のご案内」より
マイナンバーカードは原本が必要で、スマートフォン用電子証明書(マイナポータルアプリ)は認められません。デジタル学生証は使えますが、写真やスクリーンショットは認められないため注意してください。日本国籍以外の方は、在留カード・パスポート・特別永住者証明書・マイナンバーカードのいずれかの原本が必要です。
あると便利なもの
公式の持ち物に加えて、当日の体調や集中を保つためのものを用意しておくと安心です。試験教室の温度は要望に沿えないことがあると案内されており、休憩のない約2時間を同じ席で過ごすためです。
あると便利なものは、以下のとおりです。
- キャップ付きのペットボトルなどの飲み物
- 体温を調節できる上着
- 予備の鉛筆・消しゴム
- 当日の朝に見返す単語の印やPart5の解き直しのメモ
※英語の窓口編集部が作成したリストです。飲み物と服装のルールはIIBC公式サイト「受験要領」より
会場の忘れ物はIIBC試験運営センターが管理しており、会場への直接の問い合わせは控えるよう案内されています。退室の前に、机の周りを確認しましょう。
TOEIC後に次回に向けてやること
試験が終わった直後は、Part別にどこで時間が足りなかったかを記録しておくと、次回の対策につながります。スコアは試験日から17日後にTOEIC申込サイトで表示されるため、記憶が新しいうちの記録とスコアを照らし合わせて振り返れます。
ここでは、試験後の振り返り方と、独学で詰まる場合の選択肢を紹介します。
試験直後に手応えと時間の使い方をメモする
試験が終わったら、その日のうちに、Partごとの手応えと時間の使い方を自分用にメモします。スコアが出る17日後には、どのPartで時間が足りなかったかを思い出しにくくなるからです。
試験直後にメモしておくことは、以下のとおりです。
- Part7に入った時刻と、塗り絵をした問題の数
- リスニングで聞き逃しが続いたPart
- 知らない単語が多かったと感じたPart
ただし、試験問題の内容を再現して、インターネットなどで第三者が見られる状態にすることは、IIBCの受験要領で禁止されています。メモは問題の内容ではなく、自分の時間の使い方と手応えにとどめてください。
独学で詰まる場合の選択肢
TOEICの対策は、公式問題集と単語帳・文法書を使えば独学でも進められ、独学で足りる方には足ります。一方、本番で毎回時間が足りない、スコアが同じところで止まっているなど、次回に向けて独学で詰まる場合は、TOEIC対策の塾・スクールやTOEICコーチングで学習計画と学習管理を任せる方法があります。
独学とスクールの向き不向きは、以下のとおりです。
- 独学が向いている方:試験後のメモとスコアから弱点を見つけ、自分で計画を直せる方
- スクールが向いている方:提出期限のある目標スコアがあり、計画づくりと毎日の学習管理を任せたい方
料金や期間、保証の内容はスクールによって異なります。次回に向けてスクールを検討する場合は、TOEICに強い塾・スクールおすすめ12選で料金・期間・保証を比べてから、無料カウンセリングで自分に合うかを確かめてください。
まとめ|TOEIC直前は実力を出し切る準備に集中する
- 1週間前は、公式問題集で本番と同じ2時間の通し演習をし、時間配分と迷った問題を捨てる基準を決める
- リーディングはPart5・Part6を20分で解き、Part7に55分を残すのが編集部の目安で、腕時計で区切りの時刻を確認する
- 3日前から前日は、単語のテストとPart5の解き直しに絞り、前日に持ち物と会場までの経路を確認する
- 誤った解答は減点されないため、残り時間が少なくなったら塗り絵で全問にマークする
- 持ち物は受験票・証明写真・本人確認書類(原本)・HBの鉛筆と消しゴム・腕時計の5つで、本人確認書類と証明写真がないと受験できない
まずは受験票と本人確認書類を手元にそろえ、今週中に公式問題集の1回分を本番と同じ時間帯に通して解きましょう。
よくある質問
TOEIC直前は何をすればいいですか?
TOEICの直前は、公式問題集で本番と同じ2時間の通し演習をして時間配分と迷った問題を捨てる基準を決め、単語のテストとPart5の解き直しで弱点を見直します。前日には受験票・証明写真・本人確認書類・筆記用具・腕時計をそろえ、会場までの経路を確認します。
TOEICの前日は勉強したほうがいいですか?
TOEICの前日は、覚えた単語の見直しやPart5の解き直しなど、短時間の復習にとどめるのが英語の窓口編集部の考えです。2時間の模試を解く場合は答え合わせまでにし、夜はいつもの時刻に休みます。
TOEIC直前に単語を覚えても意味がありますか?
直前の単語対策は、新しい単語を増やすより、使ってきた単語帳で意味がすぐ出ない単語を見つけて見直すほうが本番に生かしやすくなります。英語を見て1秒以内に意味が出なかった単語に印を付け、前日までに2〜3回見直します。
TOEICでスマートウォッチを時計として使えますか?
スマートウォッチは時計として使えません。IIBC公式サイトでは、置時計や携帯電話・ストップウォッチ・ウェアラブル端末・スマートウォッチなどは時計として使用できないと案内されており、試験中に時刻のアナウンスもないため、腕時計を持参します。
TOEICで本人確認書類を忘れたらどうなりますか?
認められる本人確認書類と受験票に貼る証明写真の両方を持っていない場合は受験できず、受験料も返金されません。本人確認書類は有効期限内・顔写真付きの原本に限られ、コピーや撮影したものは認められません。
出典・参考
- TOEIC Listening & Reading Test テスト当日のご案内(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test 受験要領(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- 公式教材・問題集(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC(R) L&Rテスト 直前の技術(株式会社アルク) 2026年10月11日参照
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英語の窓口編集部
英語の窓口/編集部
英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。