TOEIC勉強法|スコア別の独学のやり方とPart別の対策を解説
TOEICの勉強法を、スコア別(500点〜900点以上)とPart別に解説します。勉強の始め方4STEP、自作の例題で見るPart2・Part5の解き方、公式教材の選び方、独学3ヶ月のスケジュール例まで、IIBCの公式情報をもとにまとめました。
TOEICの勉強法は、今のスコア帯で重点を変えるのが基本です。465点以下は単語と中学〜高校の基本文法、470〜725点はTOEICに出る語彙・Part5・リスニングの先読み、730点以上は言い換えの理解とPart7を解き切る読む速さに時間を多く使います。
この記事でわかること
TOEIC勉強法の基本は、語彙・文法・リスニング・読む速さの4つの土台を、今のスコア帯に合わせて配分することです。
勉強は、公式問題集で形式を知る、約2時間で解いて弱点を知る、目標スコアと受験日を決める、毎日の計画を立てる、の4STEPで始めます。
TOEIC L&Rはリスニング約45分・100問とリーディング75分・100問の計200問で、Part7だけで54問あるため、中級以降は時間配分が得点を左右します。
要点データ
| 試験時間 | 約2時間リスニング約45分・リーディング75分 |
|---|---|
| 問題数 | 200問各セクション100問・Part1〜Part7 |
| スコア範囲 | 10〜990点各セクション5〜495点・5点刻み |
| 誤答の減点 | なし正解数に基づいて採点 |
| スコア表示 | 試験日から17日後インターネットで表示 |
TOEICの勉強法は、今のスコアと目標スコアによって重点が変わります。400点台までは単語と基本文法、600点台はリスニングの先読みとPart5の処理速度、800点前後からはPart7を時間内に解き切る読む速さが中心です。
自分のスコア帯でやるべきことを把握すると、教材を買い足したり勉強法を何度も変えたりせずに、限られた時間を点数につながる練習に使えます。
本記事では、スコア帯別の重点の早見表・試験の形式とスコアの見方・勉強の始め方4STEP・Part別の対策・スコア別とタイプ別の進め方をまとめています。さらに、公式教材の選び方と独学3ヶ月のスケジュール例、独学で詰まりやすいポイントも紹介します。
※本記事の「TOEIC」は、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を指します。試験の形式とスコアの情報は、2026年10月時点のIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)公式サイトで確認しています。
TOEIC勉強法の結論|スコア帯別の重点の早見表
TOEICの勉強法は、今のスコア帯によって優先する練習が変わります。基礎が固まっていない段階で模試ばかり解いても、知らない単語や文法が原因の失点は減らないためです。
ここでは、スコア帯ごとの重点を1枚の表にまとめ、どのスコア帯でも共通する4つの土台を紹介します。
スコア帯別の重点と教材の早見表
今のスコア帯ごとの重点・主な練習・教材の例を、以下の表にまとめます。スコア帯の区切りは、IIBCが公開している「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」のレベルに合わせています。
今のスコア | 次の目標 | 重点 | 主な練習 | 公式教材の例 |
|---|---|---|---|---|
465点以下 | 500点 | 中学〜高校基礎の単語・文法 | 文法書を1冊通して解く、Part1・Part2の音読 | 公式TOEIC Listening & Reading 500+ |
470〜595点 | 600点 | TOEICに出る語彙とPart5の基本問題 | 単語帳の反復、Part5の根拠を言える復習 | 公式TOEIC Listening & Reading 英単語 |
600〜725点 | 730点 | Part3・Part4の先読みとPart7の時間配分 | シャドーイング、Part7を時間を計って解く | 公式TOEIC Listening & Reading 650+ |
730〜855点 | 860点 | 言い換えの理解と読む速さ | Part7の複数の文書、Part3・Part4の図表問題 | 公式TOEIC Listening & Reading 800+ |
860点以上 | 900点以上 | 難問と細かい語彙の取りこぼし | 模試の誤答分析、単語の別の意味 | 公式TOEIC Listening & Reading 問題集 |
※スコア帯の区切りはIIBC「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」より。教材名は2026年10月時点のIIBC公式サイト「公式教材・問題集」より
目標が上がるほど、重点は「知識を増やす練習」から「時間内に処理する練習」へ移ります。自分の行を確認したうえで、後半の4STEPから勉強を始めましょう。
どのスコア帯でも共通する4つの土台
TOEICのスコアは、語彙・文法・リスニング・読む速さの4つの土台で決まります。TOEIC L&Rは英文だけで構成され、英文和訳や和文英訳の設問がないため、英語を英語のまま速く処理する力が点数に直結するからです。
4つの土台が得点に関わる場面は、以下のとおりです。
- 語彙:Part1〜Part7のすべての設問の理解
- 文法:Part5・Part6の空所の判断と、Part7の長い文の読み取り
- リスニング:1度だけ放送される音声の聞き取り
- 読む速さ:75分で100問(1問あたり平均45秒)のリーディング
ただし、4つを同時に同じ量だけ練習する必要はありません。早見表で自分のスコア帯の重点を確かめ、時間の配分を決めてください。
勉強を始める前に知っておきたいTOEICの形式とスコア
TOEICの対策は、試験の形式とスコアの仕組みを知ることから始まります。問題数・時間・Partごとの出題形式が分かると、どこで時間が足りなくなるか、どこを先に伸ばすべきかを判断できるためです。
ここでは、IIBC公式サイトの情報をもとに、試験の形式・スコアの表示方法・スコアとできることの目安を3つに分けて解説します。
試験時間・問題数・Part構成
TOEIC L&Rは、リスニング約45分・100問とリーディング75分・100問の合計約2時間で、200問に答えるマークシート方式の試験です。出題形式は毎回同じで、Part1〜Part7の7つのPartで構成されています。
Partごとの問題形式と問題数を、以下の表にまとめます。
セクション(時間) | Part | 問題形式 | 問題数 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
リスニング(約45分) | Part1 | 写真描写問題 | 6問 | 写真を最も的確に描写する説明文を4つから選ぶ。説明文は印刷されない |
リスニング(約45分) | Part2 | 応答問題 | 25問 | 質問や文に対する応答を3つから選ぶ。質問も応答も印刷されない |
リスニング(約45分) | Part3 | 会話問題 | 39問 | 2人または3人の会話を聞く。1つの会話に設問3問(13会話) |
リスニング(約45分) | Part4 | 説明文問題 | 30問 | アナウンスなどのトークを聞く。1つのトークに設問3問(10トーク) |
リーディング(75分) | Part5 | 短文穴埋め問題 | 30問 | 1文の空所に入る語句を4つから選ぶ |
リーディング(75分) | Part6 | 長文穴埋め問題 | 16問 | 長文の空所に単語・句・1文を入れる。1つの長文に設問4問(4文書) |
リーディング(75分) | Part7 | 読解問題 | 54問 | 1つの文書29問・複数の文書25問。1文を挿入する位置を選ぶ設問もある |
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テストの形式と構成」より。会話・トーク・文書の数は、公式の問題数と1つあたりの設問数から編集部が計算
リスニングは音声が1度しか流れず、リーディングは時間との勝負です。Part7だけでリーディングの半分以上を占めるため、中級以降はPart7の時間配分が得点を左右します。
スコアの表示と採点の仕組み
TOEICの結果は合格・不合格ではなく、リスニング5〜495点・リーディング5〜495点・トータル10〜990点のスコアで、5点刻みで表示されます。スコアは正答数そのままの素点ではなく、「スコアの同一化(Equating)」という統計処理で算出された換算点です。
勉強法に関わる採点の仕組みは、以下のとおりです。
- 採点は正解数に基づき、誤った解答は減点されない
- 試験回による問題の違いは、統計処理で評価の基準がそろえられる
- スコアのほか、レベル別評価(Score Descriptors)と項目別正答率(Abilities Measured)も確認できる
- インターネットでのスコア表示は試験日から17日後
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「テスト結果について」より
誤答の減点がないため、時間が足りなくても全問にマークすることが重要です。項目別正答率は弱点の把握に使えるので、受験後は総合点だけでなく項目ごとの数字も確認しましょう。
スコアとできることの目安
TOEICのスコアは、IIBCが公開している相関表で、英語でどの程度コミュニケーションできるかの目安に置き換えられます。目標スコアを決める際は、点数だけでなく「目標のスコアで何ができるか」を確認すると、勉強の目的がはっきりします。
レベルごとのスコアと評価を、以下の表にまとめます。
レベル | スコア | 評価(ガイドライン) |
|---|---|---|
A | 860点以上 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
B | 730〜855点 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470〜725点 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる |
D | 220〜465点 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
E | 215点以下 | コミュニケーションができるまでに至っていない |
※IIBC「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」より。ETSの検証調査から作成された目安
また、IIBCはCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)との対照表も公開しています。B1はリスニング275点以上・リーディング275点以上、B2はリスニング400点以上・リーディング385点以上が目安です。ただし、実際に求めるスコアは企業や学校が決めるため、昇進・転職などの目標がある方は提出先の基準を先に確認してください。
TOEICの勉強の始め方【4STEP】
TOEICの勉強は、形式を知る、今の実力を測る、目標と受験日を決める、毎日の計画を立てる、の順に始めると迷いません。最初に教材を何冊も買うより、弱点を把握してから教材を選ぶほうが、使わない教材を減らせるためです。
ここでは、TOEICを初めて受ける方や、久しぶりに勉強を再開する方に向けて、勉強を始めるまでの手順を4つのステップで解説します。
【STEP1】サンプル問題と公式問題集で形式を知る
最初にやることは、IIBC公式サイトのサンプル問題か公式問題集で、Part1〜Part7の問題に目を通すことです。Partごとの指示文(Directions)や解答の流れを知らないまま受験すると、本番で戸惑い、解けるはずの問題を落とすからです。
たとえば、Part3・Part4は設問と選択肢が問題用紙に印刷されていますが、Part1・Part2は選択肢が印刷されていません。形式の違いを先に知っておくと、Partごとに「何を見て、何を聞くか」を準備できます。
ただし、形式を確認する段階で全問を完璧に解く必要はありません。各Partを数問ずつ解き、難しいと感じたPartをメモしておく程度で十分です。
【STEP2】時間を計って解き、今の実力と弱点を知る
次に、公式問題集の1回分(200問)を本番と同じ約2時間で解き、今の実力を確認します。時間を計らずに解くと、リーディングの時間切れが見えず、実力を高く見積もってしまうためです。
解いたあとに確認するポイントは、以下のとおりです。
- リスニングとリーディングのどちらの正答数が少ないか
- どのPartの正答率が低いか
- リーディングで時間切れになった問題が何問あったか
- 間違えた原因が単語・文法・聞き取り・時間のどれか
ただし、問題集の正答数は本番のスコアそのものではありません。正答数は弱点を知る材料として使い、受験歴がある方は実際のスコアと項目別正答率も合わせて確認してください。
【STEP3】目標スコアと受験日を決める
実力が分かったら、目標スコアと受験日を決めます。受験日が決まると、残りの日数から1日の学習量を逆算でき、教材を進める順番もはっきりするためです。
目的別の目標の決め方は、以下のとおりです。
受験の目的 | 確認すること | 目標の決め方 |
|---|---|---|
昇進・昇格の要件 | 社内の基準スコアと期限 | 基準スコアを目標にし、期限より前に2回以上受験できる日程にする |
転職・就職 | 応募先の求人票や募集要項の記載 | 記載されたスコアを目標にし、応募の時期までにスコア表示が間に合う日程にする |
大学の単位・卒業要件 | 学内の基準スコアと提出期限 | 学内の基準を目標にし、提出期限から逆算する |
英語力の確認 | 相関表のレベル | 今のレベルの1つ上のレベルの下限を目標にする |
ただし、今のスコアから大きく離れた目標を最初に置くと、途中で計画が崩れやすくなります。1段階ずつ目標を上げ、受験のたびに見直しましょう。
【STEP4】1日の学習時間と教材を決める
最後に、平日と休日に使える時間を書き出し、教材を割り当てます。単語や音読は、休日にまとめるより毎日少しずつ続けるほうが、覚えた内容を思い出す機会が増えるためです。
計画を立てる手順は、以下のとおりです。
- 平日と休日に確保できる時間を書き出す
- 早見表で自分のスコア帯の重点を確認する
- 重点の練習に時間の半分以上を割り当てる
- 週に1回、Part別の演習で進み具合を確認する
なお、目標スコアまでに必要な勉強時間は、IIBCなどの公式機関から統計が公表されていないため、本記事では時間数を示しません。1ヶ月ごとに公式問題集で正答数を測り、伸び方を見て1日の量を調整するほうが、自分に合った見積もりになります。
TOEICの基本の勉強法6つ
TOEICの基本の勉強法は、単語・文法・音読とシャドーイング・前から読む練習・出題パターンへの慣れ・模試と復習の6つです。どれか1つだけでは失点の原因が残るため、スコア帯に合わせて配分を変えながら組み合わせます。
ここでは、6つの勉強法それぞれのやり方と、取り組む際の注意点を紹介します。
TOEICに出る単語を覚える
単語は、TOEICの勉強で最初に手を付けるべき分野です。知らない単語があると、音声を聞き取れても意味が取れず、英文を読めても選択肢を選べないからです。
たとえば、TOEICはオフィスや日常生活でのコミュニケーション能力を測る試験のため、会議・出張・配送・採用などの場面で使う語彙が欠かせません。単語を覚える際のポイントは、以下のとおりです。
- TOEIC向けの単語帳を1冊に決め、繰り返す回数を重視する
- 英語を見て1秒以内に意味が言えるかで確認する
- 音声を聞き、発音とアクセントも一緒に覚える
- 問題集で出た知らない単語を、単語帳の余白やノートに追加する
ただし、つづりと意味だけを覚えても、音で聞き取れなければリスニングの点数にはつながりません。音声付きの単語帳を選び、発音を聞きながら覚えてください。
中学〜高校の基本文法を固める
文法は、Part5・Part6で直接問われるだけでなく、Part7の長い文を正しく読む土台になります。主語と動詞がどれか分からないまま読むと、文の意味を取り違え、設問の根拠を見つけられないためです。
たとえば、品詞(名詞・動詞・形容詞・副詞)の働き、時制、関係詞、分詞、仮定法は、Part5の空所を判断する際に必要な文法です。TOEIC用の文法問題集の解説が理解できない方は、中学〜高校基礎の文法書を1冊通して解いてから問題集に戻ると、解説が読めるようになります。
ただし、文法書を読むだけでは問題を解く速さは上がりません。文法の単元を1つ読んだら、同じ単元のPart5の問題を解いて確認しましょう。
音読・シャドーイングで英語の音に慣れる
リスニングの点数を上げるには、音読とシャドーイングで英語の音とスピードに慣れる練習が有効です。英語は単語どうしがつながったり音が弱くなったりするため、文字で知っている単語でも、音で聞くと分からないことがあるからです。
公式問題集などのスクリプト付き音声を使った練習の手順は、以下のとおりです。
- スクリプトを見ずに音声を聞き、聞き取れなかった箇所を確認する
- スクリプトを読み、意味と知らない単語を確認する
- スクリプトを見ながら、音声と同時に読む(オーバーラッピング)
- スクリプトを見ずに、音声の少し後を追って声に出す(シャドーイング)
ただし、意味が分からない英文のままシャドーイングを繰り返しても、聞き取れる量は増えにくくなります。手順2で意味を理解してから、声に出す練習に進んでください。
前から読む練習で読む速さを上げる
リーディングの時間不足を減らすには、英文を前から順に意味を取って読む練習が必要です。日本語の語順に並べ替えて読むと、1文の中で何度も目を戻すことになり、75分で100問を解き終えにくくなるためです。
前から読む例として、「The manager who joined the company last month will lead the project.」を取り上げます。たとえば、「部長は/先月入社した/プロジェクトを率いる」のように、意味のかたまりごとに区切って前から理解します。解き終えた問題の英文を、かたまりごとに区切りながら音読すると、前から読む感覚が身につきます。
ただし、速く読もうとして内容が分からなくなっては点数につながりません。最初は時間を気にせず正確に読み、慣れてから時間を計る順にしましょう。
Part別の出題パターンに慣れる
Partごとの出題パターンに慣れることも、スコアを上げる勉強法の1つです。TOEIC L&Rは出題形式が毎回同じため、Partごとの設問の型と解く順番を知っていると、本番で迷う時間を減らせるからです。
たとえば、Part2では最初の疑問詞(When・Where・Whoなど)を聞き取れば正解を絞れる問題があります。Part3・Part4では、音声が流れる前に設問を読んでおくと、聞くべき情報が分かります。Part別の具体的なやり方は、次の章で解説します。
ただし、解き方の手順だけで正解できる問題は限られます。単語・文法・リスニングの土台づくりと並行して練習することが前提です。
本番と同じ約2時間で模試を解き、復習する
本番と同じ約2時間で模試を解く練習は、時間配分と集中力を確認するために欠かせません。リーディングの最後で時間が足りなくなる問題や、後半に集中力が落ちる問題は、1回分を通して解かないと気づけないためです。
模試の復習で確認することは、以下のとおりです。
- 間違えた問題の原因(単語・文法・聞き取り・時間)
- 正解したが根拠があいまいだった問題
- リスニングのスクリプトで聞き取れなかった箇所
- リーディングで時間をかけすぎた問題
ただし、模試を解く回数を増やすだけでは点数は伸びにくくなります。解いた模試は、間違えた問題の解き直しとリスニング音声の音読まで終えてから、次の1回分に進みましょう。
TOEICのPart別の勉強法とよくあるミス
TOEICは、Partごとに問われる力が違うため、Partに合わせて練習を変えることが重要です。リスニングは「聞く前の準備」と「聞き取る力」、リーディングは「文法の知識」と「読む速さ」が、それぞれ得点を左右します。
ここでは、Part1〜Part7を5つに分けて、勉強法と編集部が作成した例題を紹介します。最初に、Part別の重点とよくあるミスを表にまとめました。
Part | 重点 | よくあるミス | 効果的な練習 |
|---|---|---|---|
Part1 | 写真の人物・物の状態の描写 | 写真に写っていない動作を選ぶ | 写真を見て、人物の動作と物の状態を英語で言う |
Part2 | 最初の疑問詞と応答の自然さ | 質問と同じ単語を含む選択肢を選ぶ | 疑問詞の聞き取り、短い英文の書き取り |
Part3・Part4 | 設問の先読みと言い換えの理解 | 設問を読み終える前に音声が始まる | 設問の先読み、シャドーイング |
Part5 | 品詞・文法・語彙の判断 | 全文を訳して時間を使いすぎる | 空所の前後から品詞を判断する練習 |
Part6 | 文脈と文挿入の判断 | 空所のある文だけを見て答える | 長文全体の流れを追う練習 |
Part7 | 根拠を本文で探す速さ | 1問に時間をかけ、最後まで解けない | 設問を先に読み、根拠に線を引く練習 |
よくあるミスには、知識不足だけでなく解く手順が原因のものも含まれます。以下では、Partごとの練習方法を具体的に解説します。
Part1・Part2の勉強法
Part1・Part2は、短い英文を1度で聞き取る力が問われるPartです。Part1は写真についての4つの説明文、Part2は質問や文に対する3つの応答が放送され、どちらも問題用紙に印刷されていないためです。
たとえば、Part2では次のような形式の問題が出ます(例題は編集部が作成)。
【例題・Part2】
(音声)When does the training session start?
(A) In the main conference room.
(B) At two thirty this afternoon.
(C) Yes, the training was helpful.
正解は(B)です。Whenで「いつ」を聞いているため、場所を答える(A)と、Yes/Noで答える(C)は応答として成り立ちません。(C)のように質問と同じ単語(training)を含む選択肢は、聞き取れた単語だけで選ぶと誤答になるため注意してください。
ただし、Part2は1問の音声が短いため、1問を聞き逃したら引きずらずに次の問題へ切り替えることも必要です。Part1は写真の人物の動作だけでなく、物の位置や状態を表す表現も、音読して覚えておきましょう。
Part3・Part4の勉強法
Part3・Part4は、音声が流れる前に設問を読む「先読み」で点数が変わるPartです。Part3は2人または3人の会話、Part4はアナウンスなどのトークを聞き、各会話・各トークにつき印刷された設問3問に答える形式のためです。
先読みの手順は、以下のとおりです。
- 前の問題の音声が終わったらすぐ、次の3問の設問を読む
- 設問から「誰が・何を・いつ」を聞けばよいかを決める
- 音声を聞きながら、該当する情報が出たらすぐにマークする
- 図表付きの設問は、図表の項目と音声の情報を結び付けて答える
ただし、最初から選択肢まで全部読もうとすると、先読みが間に合わなくなります。設問だけの先読みに慣れてから選択肢にも目を通す順にし、言い換えに対応できるよう、シャドーイングで意味を取りながら聞く練習も続けましょう。
Part5の勉強法
Part5は、品詞・文法・語彙の知識で、1文の空所に入る語句を選ぶPartです。全文を訳さなくても空所の前後だけで答えが決まる問題があるため、問題の種類を見分けて解く時間を短くすることが得点につながります。
たとえば、次の2問は空所の前後を見るだけで答えが決まります(例題は編集部が作成)。
【例題1・Part5】
Ms. Tanaka responded ------- to the customer's request.
(A) quick (B) quickly (C) quickness (D) quicker
【例題2・Part5】
If the shipment ------- late, we will contact you immediately.
(A) arrives (B) arrived (C) will arrive (D) arriving
例題1の正解は(B)です。空所は動詞respondedを説明する位置にあるため、副詞のquicklyが入ります。例題2の正解は(A)で、条件を表すifの節では、未来のことでも現在形を使います。
ただし、選択肢が同じ品詞で意味だけが違う語彙問題は、文全体の意味を取らないと解けません。解けなかった問題は、正解の根拠を自分の言葉で説明できるまで復習してください。
Part6の勉強法
Part6は、長文の空所に単語・句・1文を入れるPartで、空所のある文だけでなく前後の文脈が問われます。1つの長文に設問が4問ずつあり、つなぎの言葉や時制、1文を入れる問題は、前後の文を読まないと判断できないためです。
たとえば、空所の後ろに「その結果、売上が伸びた」という内容が続く場合、空所には売上が伸びる原因になる文が入ります。howeverやtherefore、in additionなどのつなぎの言葉は、前後の関係(逆接・結果・追加)を示すため、特に意識して読むことが重要です。
ただし、Part6に時間をかけすぎると、Part7に使える時間が減ります。文法だけで解ける空所はPart5と同じ手順で素早く答え、文脈が必要な空所に時間を回しましょう。
Part7の勉強法
Part7は、さまざまな種類の文書を読んで設問に答えるPartで、リーディング100問のうち54問を占めます。1つの文書の問題が29問、複数の文書を読み比べる問題が25問あり、時間内に解き切れるかどうかがリーディングのスコアを左右するためです。
Part7で解く時間を短くするポイントは、以下のとおりです。
- 文書を読む前に設問を読み、探す情報を決める
- 設問の固有名詞・日付・数字を手がかりに、本文の該当箇所を探す
- 正解の根拠になる文と、選択肢の言い換えを照らし合わせる
- 1問に時間をかけすぎたら、いったんマークして先に進む
ただし、文書全体の内容を問う設問や、複数の文書の情報を組み合わせる設問は、拾い読みだけでは答えられません。普段の練習では、時間を計って解いたあとに、文書全体を辞書なしで読み直す練習も組み合わせてください。
【スコア別】TOEICの勉強法|500点・600点・730点・860点・900点
TOEICのスコア別の勉強法は、今のスコア帯で失点している原因を減らすことが基本です。同じ600点を目指す方でも、今が400点台か500点台かで、先に取り組むべき分野が変わるためです。
ここでは、IIBCの相関表のレベルに合わせて今のスコアを5つに分け、次の目標に向けた勉強法を紹介します。
465点以下から500点を目指す勉強法
465点以下の方は、TOEICの問題演習より先に、中学〜高校基礎の単語と文法を固めることが近道です。単語と文法の知識が足りない段階では、問題を解いても解説が理解できず、復習を点数につなげにくいからです。
【やること】
- 中学〜高校基礎の文法書を1冊通して解く
- TOEIC向けの単語帳で、基本の語彙から覚える
- Part1・Part2の音声で、短い英文を聞き取る練習をする
- Part5の品詞問題で、空所の前後から答えを選ぶ練習をする
たとえば、「公式TOEIC Listening & Reading 500+」は、初めて受験する方やまず500点に到達したい方向けの公式教材です。ただし、Part7の長文は最初から全部解こうとせず、短い文書の問題から慣れていきましょう。
470〜595点から600点を目指す勉強法
470〜595点の方は、TOEICに出る語彙とPart5の基本問題を固めることで、600点を目指せます。基本的な文法の知識がある段階では、語彙を増やしてPart5を速く解くほど、Part7に使える時間も増えるためです。
【やること】
- TOEIC向けの単語帳を1冊、繰り返して覚える
- Part5を時間を計って解き、根拠を説明できるまで復習する
- Part2で最初の疑問詞を聞き取る練習をする
- 公式問題集でリスニング・リーディングを通して解く
たとえば、IIBCのCEFR対照表では、リスニング・リーディングともに275点以上がB1の目安です。両セクションの点数を見比べ、低いほうのセクションに学習時間を多く配分すると、600点までの不足分を埋めやすくなります。
ただし、470〜595点の段階では、Part7を全問解き切ることより、解ける問題を確実に取ることを優先してください。
600〜725点から730点を目指す勉強法
600〜725点の方は、Part3・Part4の先読みとPart7の時間配分を身につけることが、730点を超えるための課題です。基礎の語彙と文法がある段階では、時間内に処理しきれない問題での失点を減らせるかどうかが分かれ目になるからです。
【やること】
- Part3・Part4で設問の先読みを毎回する
- 公式問題集の音声でシャドーイングを続ける
- Part7を時間を計って解き、時間切れの問題数を減らす
- 間違えた問題の言い換え表現をノートにまとめる
たとえば、公式教材の「公式TOEIC Listening & Reading 650+」は、650点になかなか到達できない方向けとして案内されています。ただし、700点前後で伸び悩む場合は、新しい教材を増やすより、解いた問題集の復習を深めるほうが弱点を直接減らせます。
730〜855点から860点を目指す勉強法
730〜855点の方は、言い換えの理解と読む速さを上げることで、レベルAの860点を目指せます。IIBCのレベル別評価では、上位のスコア帯の長所として、言い換えがあっても情報を理解できることや、広い範囲の情報を関連付けられることが挙げられているためです。
【やること】
- Part7の複数の文書の問題で、文書をまたいで根拠を探す
- Part3・Part4の図表付きの設問で、音声と図表を結び付ける
- 語彙問題で、似た意味の単語の使い分けを覚える
- 公式問題集を本番と同じ時間で解き、時間配分を固定する
たとえば、「公式TOEIC Listening & Reading 800+」は800点以上を目指す方向けの公式教材です。Part7の時間が足りない方には、「公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習」も案内されています。ただし、高得点帯では少しの取りこぼしがスコアに表れるため、正解した問題も根拠を確認してください。
860点以上から900点以上を目指す勉強法
860点以上の方は、模試の誤答を1問ずつ分析し、難問と細かい語彙の取りこぼしを減らすことが課題です。IIBCのレベル別評価では、リスニング・リーディングとも最上位のスコア帯で、あまり使われない文法や難解な語彙が出る場面で弱点が見られるとされているからです。
【やること】
- 公式問題集の誤答を、聞き取り・語彙・読み違いに分類する
- 単語帳にない語彙や、よく使う単語の別の意味を覚える
- Part7で時間を残し、見直しの時間を作る
- 間接的な応答や言い換えの多いリスニング問題に慣れる
ただし、900点以上を目標にする場合は、仕事や留学で必要な英語力と合わせて考えることをおすすめします。TOEIC L&Rは「聞く」「読む」の力を測る試験で、話す・書く力はTOEIC S&Wで別に測られるためです。
【タイプ別】初心者・社会人・大学生のTOEIC勉強の仕方
TOEICの勉強の仕方は、使える時間と受験の目的によっても変わります。初心者は何から始めるか、社会人は時間の確保、大学生はスコアの提出時期が、それぞれ計画を立てる際の課題になるためです。
ここでは、初心者・社会人・大学生の3つのタイプ別に、勉強の進め方を紹介します。
初心者の勉強の仕方
TOEICを初めて受ける方は、形式を知ることと、中学〜高校基礎の英語の復習から始めることが基本です。初めての受験では、Partごとの解き方を知らないことと語彙の不足が重なり、解ける問題まで時間切れで落としやすいためです。
たとえば、最初の1ヶ月は単語帳と文法書を毎日進め、週末にPart1・Part2・Part5を数問ずつ解く程度で十分です。Part3・Part4やPart7の長い問題は、単語と文法の土台ができてから取り組んでも遅くありません。
ただし、初回のスコアが低くても、気にする必要はありません。初回のスコアと項目別正答率は、次の目標を決める材料として使いましょう。
社会人の勉強の仕方
社会人は、通勤や昼休みなどのスキマ時間に単語とリスニングを割り当て、まとまった時間に問題演習をする分け方が向いています。平日に長い時間を毎日取るのは難しいため、場所を選ばない練習をスキマ時間に回すと、1日の合計の学習時間を増やせるからです。
時間帯ごとの割り当ての例は、以下のとおりです。
時間帯 | 向いている練習 | 使う教材 |
|---|---|---|
通勤中 | 単語の確認、Part2・Part3の音声を聞く | 音声付きの単語帳・公式問題集の音声 |
昼休み | Part5を数問解く | 文法問題集・公式問題集 |
帰宅後 | Part3・Part4の先読み演習、音読・シャドーイング | 公式問題集 |
休日 | リーディングを時間を計って解く、1週間分の復習 | 公式問題集 |
ただし、仕事の繁忙期には計画どおりに進まない日もあります。繁忙期は単語とリスニングだけを続けるなど最低限の量を決めておくと、勉強が途切れにくくなります。
大学生の勉強の仕方
大学生は、就職活動や単位認定などの目的と、スコアの提出時期から受験日を決めることが重要です。提出の締め切りに間に合わないと、目標スコアを取っても使えないためです。
たとえば、就職活動でエントリーシートにスコアを書くなら、提出時期より前にスコアが表示される受験日を選びます。IIBCによると、インターネットでのスコア表示は試験日から17日後のため、締め切りから逆算して受験日を決めてください。
ただし、大学で受ける団体特別受験制度(IPテスト)のスコアと公開テストのスコアは、提出先によって扱いが異なる場合があります。提出先がどちらのスコアを求めているかを、事前に確認しておきましょう。
TOEIC対策におすすめの公式教材と教材の選び方
TOEIC対策の教材は、自分のスコア帯と目的に合ったものを1冊ずつ選ぶことが基本です。教材を何冊も並行して使うと、どれも途中で終わり、1冊を繰り返す復習の時間が取れなくなるためです。
ここでは、教材を選ぶ4つの基準と、IIBC公式サイトで案内されている公式教材をスコア帯・目的別に紹介します。
教材を選ぶ4つの基準
TOEICの教材を選ぶ際は、以下の4つを確認しましょう。
- 今のスコア帯に合っているか:解説を読んで理解できるレベルか
- 今の形式に対応しているか:問題数・Part構成が現在の試験と一致しているか
- 音声が付いているか:リスニング教材と単語帳の音声を聞けるか
- 最後まで続けられるか:分量や、スマートフォンで使えるかどうか
特に形式は重要です。TOEIC L&Rでは2016年5月の公開テストから新形式問題が導入されているため、古い教材は現在の形式と異なる場合があります。
スコア帯・目的別の公式教材
公式教材は、TOEICを開発するETSが制作・監修した教材で、IIBC公式サイトで紹介されています。公式問題集は実際のテストと同じプロセスで作成された問題を収録しているため、本番の形式と難しさを知る教材として使えます。
スコア帯・目的別の公式教材は、以下のとおりです。
教材名 | 発売・改訂 | 向いている方(公式の案内) |
|---|---|---|
公式TOEIC Listening & Reading 500+ | 2022年8月 | 初めて受験する方、まず500点に到達したい方 |
公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リスニング編/リーディング編 | 2026年3月改訂/2020年8月 | 350〜700点レベルで、リスニングまたはリーディングに絞って学習したい方 |
公式TOEIC Listening & Reading 650+ | 2023年8月 | 650点になかなか到達できない方 |
公式TOEIC Listening & Reading 800+ | 2021年12月 | 800点以上のスコアを目指す方 |
公式TOEIC Listening & Reading 英単語 | 2026年1月 | 過去のテストから選ばれた1,800語で語彙を固めたい方 |
公式TOEIC Listening & Reading Part 3 & 4 音声速解 | 2024年12月 | Part3・Part4の音声に遅れずについていく力をつけたい方 |
公式TOEIC Listening & Reading Part 7 速読演習 | 2022年12月 | Part7を全問解き切る速読スキルを身に付けたい方 |
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 13 | 2026年10月 | 本番と同じ形式の問題で、テストを体験したい方 |
※2026年10月時点・IIBC公式サイト「公式教材・問題集」より
模試として使う公式問題集は、発売年の新しいものから使うと、形式の違いを気にせず演習できます。最初の1冊は、早見表で確認した自分のスコア帯に合う教材から選びましょう。
アプリ・スキマ時間の教材の使い方
スキマ時間には、スマートフォンで使える単語アプリや問題集の音声を使うと、机に向かえない時間も勉強に回せます。IIBC公式サイトでも、公式教材アプリや公式教材の音声の利用方法が案内されています。
たとえば、通勤中にアプリで前日に覚えた単語を確認し、帰宅後に問題集で同じ単語が出る問題を解くと、覚えた単語を使う機会が増えます。
ただし、アプリだけでは本番の約2時間の集中に慣れることはできません。月に1回は解答用紙を用意し、紙の問題集を本番と同じ時間で通して解いてください。
TOEICの勉強を続けるための3つのコツ
TOEICのスコアは、勉強法の選び方に加えて、受験日まで勉強を続けられるかどうかで変わります。途中で数週間止まると、覚えた単語や英語の音の感覚を取り戻すところからやり直しになるためです。
ここでは、仕事や学業で忙しい方でも勉強を続けやすくなる3つのコツを紹介します。
勉強する時間と場所を固定する
勉強を続けるには、毎日の勉強の時間と場所を先に決めておくことが有効です。「時間ができたらやる」という計画では、予定が入った日に勉強が後回しになるからです。
たとえば、「朝の電車では単語帳」「昼食後はPart5を数問」のように、毎日の行動と勉強を組み合わせて決めます。
ただし、決めた時間に毎回できなくても問題ありません。できなかった日の分を翌日に上乗せせず、次の日から通常の量で再開しましょう。
学習の記録をつけて進み具合を見える化する
学習の記録をつけると、勉強を続けやすくなります。進めたページ数やPart別の正答数が目に見えると、スコアが上がる前の段階でも進み具合を確認できるためです。
記録する項目は、以下のとおりです。
- 勉強した日付と時間
- 進めた教材とページ
- Part別の正答数
- 間違えた原因(単語・文法・聞き取り・時間)
記録はノートでもスマートフォンのメモでもかまいません。1ヶ月分を見返すと、苦手なPartや、勉強が止まりやすい曜日も分かります。
次の受験日を先に申し込む
勉強を続けるためには、次の受験日を先に申し込んでおくことが効果的です。期限がないと勉強の優先順位が下がりやすく、受験日が決まっていれば残りの日数から計画を立てられるからです。
たとえば、1回目の受験を申し込んだ時点で2回目の候補日も決めておくと、1回目のスコアを見て計画を修正する流れを作れます。
ただし、受験日を詰めすぎると、復習の時間がないまま次の試験を迎えます。スコア表示が試験日から17日後であることも踏まえ、結果を見て計画を直せる間隔を空けてください。
独学で3ヶ月取り組む場合の学習スケジュール例
TOEICの独学は、期間を区切って重点を決めると、受験日までにやることが明確になります。3ヶ月を1ヶ月ずつ「基礎」「Part別」「通し演習」に分けると、月ごとの到達点を確認しながら進められるためです。
ここでは、470〜725点の方が3ヶ月後の受験を目指す場合を例に、月ごと・週ごとの進め方を紹介します。スコアの伸びを約束するものではなく、計画を立てる際の型として使ってください。
3ヶ月の進め方の例
3ヶ月のスケジュールは、1ヶ月目に知識、2ヶ月目に解き方、3ヶ月目に時間配分を固める順にします。知識が足りないまま通し演習を重ねても、復習で解説が理解できず、同じ間違いを繰り返すからです。
月ごとの重点と練習の例は、以下のとおりです。
期間 | 重点 | 平日の練習 | 休日の練習 | 月末の確認 |
|---|---|---|---|---|
1ヶ月目(基礎) | 単語・文法・音 | 単語帳、文法書、Part1・Part2の音読 | Part5をまとめて解き、復習する | 単語帳と文法書を1周終える |
2ヶ月目(Part別) | Part3〜Part7の解き方 | 単語帳の2周目、Part3・Part4の先読み、シャドーイング | Part6・Part7を時間を計って解く | 公式問題集1回分を約2時間で解く |
3ヶ月目(通し演習) | 時間配分と弱点 | 間違えた問題の解き直し、シャドーイング | 公式問題集を約2時間で解き、復習する | 時間配分を決めて受験する |
月末の確認で予定より遅れていた場合は、翌月の量を増やすのではなく、重点を絞って調整してください。受験前の1週間は新しい教材に手を出さず、解いた問題の復習と時間配分の確認に使いましょう。
1週間の進め方の例
1週間の中では、平日に知識を入れる練習をし、休日にまとまった演習と復習をする配分が続けやすい形です。平日は短い時間でも毎日続け、休日は時間を計る演習で平日の成果を確認できるためです。
1週間の配分の例は、以下のとおりです。
- 月〜金曜日:単語(毎日)、文法またはPart別の演習を1つ、音読・シャドーイング
- 土曜日:Part別の演習を時間を計って解く
- 日曜日:1週間で間違えた問題の解き直しと、翌週の計画の調整
ただし、曜日の割り当ては生活に合わせて入れ替えてかまいません。大切なのは、知識を入れる日と、時間を計って確かめる日の両方を1週間の中に入れることです。
TOEICの独学で詰まりやすいポイントと対処法
TOEICは独学でもスコアを上げられる試験ですが、独学ならではの詰まりやすいポイントがあります。正解・不正解は自分で確認できても、点数が伸びない原因を自分で判断するのは難しいためです。
ここでは、独学で詰まりやすい5つのパターンと対処法を表にまとめ、独学以外の方法を検討する目安を紹介します。
詰まりやすいパターンと対処法
独学で起こりやすい詰まり方と、原因・対処法は以下のとおりです。
つまずき | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
勉強が続かない | 計画の量が多すぎる、受験日が決まっていない | 受験を申し込み、毎日終わる量まで減らす |
教材を何冊も買って終わらない | 弱点を把握する前に教材を選んでいる | 模試で弱点を確認し、1冊に絞る |
リスニングが伸びない | 音声を聞き流すだけで、意味を確認していない | スクリプトで意味を確認してからシャドーイングする |
リーディングが時間切れになる | 日本語の語順に直して読んでいる、Part5に時間をかけている | 前から読む練習をし、Part5の解く時間を計る |
600〜700点台で伸び悩む | 復習が浅く、同じ種類の間違いを繰り返している | 誤答を原因別に分類し、原因ごとに練習を変える |
受験を2回続けても点数が動かない場合は、勉強の量より、やり方そのものを見直す必要があります。表の対処法を試しても原因が分からないときは、次の選択肢も検討してください。
独学で足りない場合の選択肢
弱点の分析と計画の修正を自分でできる方なら、TOEICは独学で目標スコアを目指せる試験です。公式教材と公式問題集だけでも、形式の確認・語彙・演習に必要な材料はそろうためです。
一方、独学以外の方法を検討する目安は、以下のとおりです。
- 昇進・転職などの期限が近く、計画を立て直す時間がない
- 受験を重ねても同じスコア帯から抜け出せない
- 間違える原因が自分では分からない
- 1人では学習を続けられない
上記に当てはまる方は、学習計画の作成や弱点の分析を講師やコーチに任せる方法もあります。スクールを比べる際は、TOEICに強い塾・スクールのおすすめで選び方と料金をまとめています。
目標スコアや受講期間からスクールを探したい方は、TOEICコーチングの一覧で条件を絞り込めます。ただし、スクールを使う場合も単語や音読などの毎日の練習は自分でするため、独学で身につけた学習習慣はそのまま生かせます。
まとめ|TOEIC勉強法はスコア帯の重点から始める
本記事の要点は、以下のとおりです。
- TOEIC L&Rはリスニング約45分・100問とリーディング75分・100問の計200問で、スコアは10〜990点
- 勉強は「形式を知る → 実力を測る → 目標と受験日を決める → 計画を立てる」の4STEPで始める
- 465点以下は単語と文法、470〜725点は語彙・Part5・先読み、730点以上は言い換えの理解と読む速さが重点
- Part別に解く手順を決め、公式問題集を本番と同じ約2時間で解いて復習する
- 教材は今のスコア帯に合う公式教材を1冊ずつ選び、最後まで終える
まずはIIBC公式サイトのサンプル問題か公式問題集で形式を確認し、次の公開テストの受験日を決めるところから始めましょう。
よくある質問
TOEICの勉強は何から始めればいいですか?
IIBC公式サイトのサンプル問題か公式問題集で、Part1〜Part7の形式を確認することから始めます。次に1回分を約2時間で解いて弱点を把握し、目標スコアと受験日を決めてから教材を選ぶと、使わない教材を減らせます。
TOEICは独学でもスコアを上げられますか?
独学でもスコアを上げられます。公式教材と公式問題集で形式・語彙・演習の材料はそろうため、弱点を分析して計画を直せる方は独学で目標を目指せます。受験を重ねても同じスコア帯から抜け出せない場合は、TOEICコーチングなどに計画づくりを任せる方法もあります。
TOEICのおすすめの勉強法はスコアによって違いますか?
スコアによって重点が違います。465点以下は単語と基本文法、470〜725点はTOEICに出る語彙・Part5・リスニングの先読み、730点以上は言い換えの理解とPart7を解き切る読む速さが中心です。
TOEICで目標スコアを取るには何時間勉強すればいいですか?
目標スコアまでの勉強時間は、IIBCなどの公式機関から統計が公表されていません。1ヶ月ごとに公式問題集で正答数を測り、伸び方を見て1日の学習量を調整する方法をおすすめします。
TOEICの勉強方法は、リスニングとリーディングのどちらを優先すべきですか?
公式問題集を解いて、正答数が少ないセクションを優先します。IIBCのCEFR対照表では、リスニング・リーディングともに275点以上がB1の目安のため、低いほうのセクションに学習時間を多く配分すると全体のスコアを上げやすくなります。
出典・参考
- TOEIC Listening & Reading Testとは(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test レベル別評価の一覧表(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表(PDF)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- 公式データ・資料(TOEIC Program各テストスコアとCEFRとの対照表)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Programとは(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- 公式教材・問題集(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
この記事を書いた人
執筆
英語の窓口編集部
英語の窓口/編集部
英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。