TOEICの面接での答え方|昇進・転職で求められるスコアの調べ方
TOEICを面接で聞かれたときの答え方を回答例つきで解説。昇進・転職で求められるスコアは企業ごとに異なるため、求人票・社内規程での調べ方4STEP、履歴書の書き方、IPテストや2年以上前のスコアの扱いをIIBC公式情報でまとめました。
TOEIC L&R(TOEIC Listening & Reading Test)に面接試験はありませんが、転職の面接や昇進の審査ではスコアや英語の使用経験を聞かれる場合があります。求められるスコアは企業・職種ごとに異なるため、求人票・社内規程・人事部門への確認で調べ、面接ではスコアに加えて受けた理由と仕事での使い方を答えましょう。
この記事でわかること
昇進・転職で求められるTOEICスコアは企業・職種ごとに異なるため、求人票の必須・歓迎条件、社内規程、人事部門への確認の順で調べます。
履歴書には「2026年10月 TOEIC Listening & Reading Test 750点取得」のように取得年月と正式名称で書き、IPテストのスコアはIPテストと分かるように書きます。
TOEIC面接対策では、スコアに加えて受けた理由・学習の進め方・仕事での使い方を答え、英語面接がある場合は話す練習を別に進めます。
要点データ
| TOEIC L&Rの面接試験 | なし約2時間・200問のマークシート方式 |
|---|---|
| スコアの有効期限(ETSの設定) | 2年2年を超えるスコアを認めるかは提出先の方針による |
| 公式認定証の再発行 | 試験日から2年以内公開テストのみ |
| 公開テストの結果 | 試験日から17日後デジタル公式認定証は19日後 |
| 相関表のレベルB | 730〜855点IIBC「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」 |
TOEICのスコアは、転職の書類選考と面接、社内の昇進・昇格、海外部門への異動など、仕事の場面で英語力を示す材料として使われます。ただし、求められるスコアは企業・職種・ポジションごとに異なり、すべての会社に共通する「◯点あれば十分」という基準はありません。
自分に必要なスコアの調べ方と、履歴書・面接での伝え方を把握すると、受験の時期と目標点を迷わず決められます。面接でTOEICについて聞かれたときも、スコアの数字だけでなく、英語を仕事でどう使うかまで答えられるようになります。
本記事では、昇進・転職でTOEICが使われる場面、求められるスコアの調べ方4STEP、履歴書への書き方、面接での答え方を回答例つきでまとめています。さらに、スコアと話す力の差への備えと、期限までにスコアを上げる進め方も紹介します。
※本記事の「TOEIC」は、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を指します。試験・スコアの情報は、2026年10月12日時点のIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)公式サイトと公式FAQで確認しています。回答例・記載例・求人票の表記例は、英語の窓口編集部が作成したものです。
TOEICは面接で聞かれる?昇進・転職でスコアが使われる場面の早見表
TOEICのスコアは、転職の応募書類と面接、社内の昇進・昇格や異動の判断で、英語力を確かめる材料として使われます。どの場面で使われるかによって、スコアを確認する相手と、準備すべきことが変わります。
ここでは、TOEICに面接試験があるかどうか、スコアが使われる場面の早見表、企業が面接でTOEICについて質問する目的の3つを解説します。
TOEIC L&Rに面接試験はない
TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの問題にマークシートで答える試験で、面接試験はありません。IIBCが公開しているテスト形式は、リスニング約45分間・100問とリーディング75分間・100問の合計約2時間・200問です。
話す力を測るTOEICには、TOEIC Speaking Test(TOEIC S&WのSpeaking)があります。たとえば、TOEIC Speakingは11問・約20分で、試験会場のパソコンでヘッドセットのマイクに話して答えます。試験官と向かい合う面接とは形式が異なります。
ただし、企業の採用面接や昇進の面談では、TOEICのスコアについて質問される場合があります。TOEICと面接の関係は、以下のとおりです。
- TOEIC L&R:マークシート方式で、面接試験はない
- TOEIC Speaking:パソコンで録音して答える形式で、対面の面接ではない
- 企業の採用面接・昇進の面談:TOEICのスコアや英語の使用経験を聞かれる場合がある
以下では、企業の選考や昇進でTOEICのスコアが使われる場面を具体的に解説します。
昇進・異動・転職でTOEICが使われる4つの場面
TOEICのスコアが使われる場面は、転職の書類選考、転職の面接、社内の昇進・昇格、海外部門への異動や海外赴任の選抜の4つに分けられます。場面ごとに、スコアを確認する相手とスコアの扱いが異なるためです。
たとえば、転職では求人票の応募条件としてスコアが書かれ、社内の昇進では人事制度の要件としてスコアが決められている場合があります。場面ごとの使われ方と確認先を、以下の表にまとめます。
場面 | スコアの使われ方の例 | 確認先 |
|---|---|---|
転職の書類選考 | 応募条件・歓迎条件として求人票に書かれる | 求人票・募集要項 |
転職の面接 | スコアの取得時期や英語の使用経験を質問される | 採用担当者・転職エージェント |
昇進・昇格 | 昇格の要件や評価項目の1つになる | 社内規程・人事制度の資料・人事部門 |
海外部門への異動・海外赴任 | 選抜や社内公募の応募条件になる | 社内公募の案内・人事部門 |
※英語の窓口編集部が作成。スコアを使うかどうかと使い方は、企業・職種・ポジションごとに異なります。
ただし、TOEICのスコアを採用や昇進の判断に使わない企業もあります。自分がどの場面でスコアを求められているかを先に確かめると、調べる資料と目標スコアを絞り込めます。
企業が面接でTOEICについて質問する目的
企業が面接でTOEICについて質問するのは、スコアの数字だけでは分からない英語の使用経験や、学習への取り組み方を確かめるためと考えられます。TOEIC L&Rは「聞く」「読む」力を測る試験で、スコアからは話す力や、仕事で英語を使った経験までは分からないからです。
たとえば、英語の会議がある部署の選考では、スコアを取った後に英語を使った場面や、英語で話すことへの準備を聞かれる場合があります。面接官がTOEICの質問で確かめたいと考えられる点は、以下のとおりです。
- 入社後・昇進後に英語を使う業務を任せられるか
- スコアと実際の話す力・書く力に差がないか
- 目標を決めて学習を続けられるか
ただし、面接で何を重視するかは企業や面接官によって異なります。スコアの数字に加えて、英語を使った経験と今後の学習計画を話せるように準備しておきましょう。
昇進・転職で求められるTOEICスコアの調べ方【4STEP】
昇進・転職で求められるTOEICスコアは、応募先の求人票や勤務先の社内規程で確かめるのが確実です。インターネット上の「◯点あれば有利」という目安は、自分の応募先や勤務先の基準と一致するとは限らないためです。
ここでは、求人票・社内規程・担当者への確認・公式資料の4つの手順で、自分に必要なスコアを調べる方法を解説します。
【STEP1】求人票・募集要項の英語要件を読む
転職で求められるスコアは、求人票・募集要項の「応募資格」「必須条件」「歓迎条件」の欄で確認します。求人票の書き方によって、スコアが応募の条件なのか、あれば評価される参考なのかが変わるからです。
たとえば、同じ「TOEIC」の記載でも、「必須」と「歓迎」では書類選考での扱いが異なります。求人票の表記例と読み方は、以下のとおりです。
求人票の表記例 | 読み方 | 確認したいこと |
|---|---|---|
必須:TOEIC◯点以上 | 応募の条件。スコアがないと書類選考で不利になりやすい | 取得時期の指定があるか |
歓迎:TOEIC◯点以上 | あれば評価される条件 | 英語を使う業務の内容と頻度 |
ビジネスレベルの英語力 | スコアの指定はなく、業務で英語を使えるかを見る | 英語面接があるか、どの場面で英語を使うか |
英語力不問 | 英語のスコアを選考に使わない可能性が高い | 入社後に英語を使う部署への異動があるか |
※表記例は英語の窓口編集部が作成したもので、◯点には企業ごとの数字が入ります。
ただし、「必須」と書かれていても、実務経験などと合わせて判断する企業もあります。気になる求人を3〜5件集め、英語の条件を書き出して比べましょう。
【STEP2】社内規程・人事制度の資料を確認する
昇進・昇格や異動で求められるスコアは、社内規程や人事制度の資料、社内公募の案内で確認します。昇進の要件は企業ごとに決められていて、社外の資料からは勤務先の基準が分からないからです。
たとえば、等級ごとの昇格要件、海外赴任の選抜基準、資格取得の奨励制度の資料に、TOEICの扱いが書かれている場合があります。社内資料で確認したい項目は、以下のとおりです。
- 昇格の要件にTOEICのスコアが入っているか
- 求められる点数と、スコアの取得時期の指定
- 社内で受けたIPテストのスコアを使えるか
- 受験料の補助や社内でのIPテストの実施があるか
ただし、社内資料に書かれていない運用が決まっている場合もあります。資料で分からない点は、STEP3で人事部門に確認してください。
【STEP3】人事部門・採用担当者に確認する
求人票や社内資料で分からない点は、人事部門や採用担当者、転職エージェントの担当者に確認します。スコアの提出期限や取得時期の扱いは、資料に書かれていない場合があるためです。
たとえば、昇格審査の時期が決まっている場合は、いつまでに受験したスコアが対象になるかで受験日が変わります。確認するときの質問の例は、以下のとおりです。
- 「昇格の要件となるTOEICのスコアと、提出期限を教えてください」
- 「何年前までに受験したスコアが対象になりますか」
- 「IPテストのスコアでも提出できますか」
- 「英語の面接や、話す力を確認する試験はありますか」
※質問の例は英語の窓口編集部が作成したものです。
ただし、選考中の企業に直接問い合わせにくい場合は、転職エージェントを通して確認する方法もあります。担当者の回答をもとに、目標スコアと受験日を決めましょう。
【STEP4】IIBCの公式資料でスコアの位置づけを確認する
目標スコアがどの程度の英語力にあたるかは、IIBCが公開している「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」で確認できます。相関表は、TOEIC L&RのスコアをレベルA〜Eの5段階に分け、各レベルでできるコミュニケーションの目安を示しています。
たとえば、求人票に「ビジネスレベル」としか書かれていない場合に、業務上のコミュニケーションの目安がどのレベルにあたるかを相関表で確かめられます。相関表のレベル区分は、以下のとおりです。
レベル | TOEICスコア | 評価(ガイドラインの冒頭) |
|---|---|---|
A | 860点以上 | Non-Nativeとして十分なコミュニケーションができる |
B | 730〜855点 | どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている |
C | 470〜725点 | 日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる |
D | 220〜465点 | 通常会話で最低限のコミュニケーションができる |
E | 215点以下 | コミュニケーションができるまでに至っていない |
※2026年10月時点・IIBC「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」より。評価は公式の文言の冒頭を引用しています。
企業が採用・昇進・海外赴任の選抜で参考にするスコアは、IIBCの英語活用実態調査(企業・団体)で確認できます。IIBCはデータの転用・掲載を問い合わせ制にしているため、本記事では数値を転載していません。英語活用実態調査は回答した企業の傾向を示す資料で個別の企業の基準ではないため、STEP1〜3で確かめた応募先・勤務先の条件を優先してください。
履歴書・職務経歴書へのTOEICの書き方
TOEICのスコアは、履歴書の「免許・資格」欄に、取得年月・正式名称・スコアをそろえて書くと伝わりやすくなります。試験の種類と取得時期が分かると、採用担当者が求人の条件と照らし合わせやすいためです。
ここでは、正式名称での書き方、IPテストのスコアの書き方、2年以上前のスコアの扱い、TOEIC S&Wのスコアの書き方を4つの視点で解説します。
正式名称と取得年月で書く
履歴書には、「TOEIC」だけでなく「TOEIC Listening & Reading Test」と試験の正式名称を書くと、どの試験のスコアかが明確になります。TOEICにはTOEIC L&RのほかにTOEIC S&WやTOEIC Bridgeがあり、試験ごとにスコアの範囲が異なるためです。
たとえば、TOEIC L&Rのスコアはトータル10〜990点、TOEIC SpeakingとTOEIC Writingはそれぞれ0〜200点で表示されます。取得年月は公式認定証に記載された試験日の年月を書くと、提出先が公式認定証と照合できます。編集部が作成した記載例は、以下のとおりです。
- 履歴書(日本語):2026年10月 TOEIC Listening & Reading Test 750点取得
- 英文の職務経歴書:TOEIC Listening and Reading Test: 750 (October 2026)
※記載例は英語の窓口編集部が作成したもので、点数・日付は架空です。
ただし、応募先の書式で記入欄や書き方が指定されている場合は、指定に従ってください。
IPテストのスコアは「IPテスト」と分かるように書く
社内で受けたTOEIC IPテストのスコアも、履歴書に書けます。IIBCの公式FAQでは、公開テストとIPテストのどちらを受けても、出題形式やスコアの有効性に違いはないと回答しています。
履歴書には、IPテストであることが分かるように書くと、提出先が確認しやすくなります。編集部が作成した記載例は、以下のとおりです。
- マークシート方式:2026年10月 TOEIC Listening & Reading IPテスト 750点取得
- オンライン方式:2026年10月 TOEIC Listening & Reading IPテスト(オンライン)750点取得
※記載例は英語の窓口編集部が作成したもので、点数・日付は架空です。
ただし、IIBCは提出先によって規定を設けている場合があるとしており、IPテストでは公式認定証が発行されません。応募要項に「公式認定証の写し」などの指定がある場合は、公開テストを受けてください。
2年以上前のスコアは提出先の方針を確認する
2年以上前に受験したスコアを書く場合は、提出先がスコアの有効期限を決めていないかを確認する必要があります。IIBCの公式FAQでは、テスト開発元のETSができるだけ最新のスコアの利用を推奨し、スコアの有効期限を2年と設定していると説明しています。
一方で、同じFAQでは、採用や出願で2年を超えるスコアの提出を認めるかどうかは各機関の方針によるとしています。古いスコアを扱う際に確認したい点は、以下のとおりです。
- 有効期限:ETSは2年と設定。提出先が独自に期限を決めている場合がある
- 公式認定証の再発行:公開テストの試験日から2年以内に限られる
- デジタル公式認定証:2023年4月以降の試験は、試験日から19日後にTOEIC申込サイトで発行される
※2026年10月時点・IIBC公式FAQより。
ただし、2年以上前のスコアは今の英語力と差がある可能性があります。面接で今の英語力を聞かれたときに答えられるよう、受け直すかどうかも検討しましょう。
TOEIC S&Wのスコアは話す力の材料として書ける
TOEIC S&Wのスコアを持っている場合は、TOEIC L&Rと分けて履歴書に書くと、話す力・書く力を示す材料になります。TOEIC L&Rのスコアだけでは、話す力・書く力が分からないからです。
たとえば、TOEIC SpeakingとTOEIC Writingのスコアは、「2026年10月 TOEIC Speaking & Writing Tests Speaking 130点・Writing 140点取得」のように並べて書きます。
※記載例は英語の窓口編集部が作成したもので、点数・日付は架空です。
ただし、求人票の英語要件がTOEIC L&Rのスコアで書かれている場合は、TOEIC L&Rのスコアも合わせて書いてください。
面接でTOEICを聞かれたときの答え方【回答例つき】
面接でTOEICについて聞かれたときは、スコアの数字に加えて、受けた理由・学習の進め方・英語を仕事でどう使うかを答えると伝わりやすくなります。スコアは応募書類で伝わっているため、面接では数字の背景や今後の使い方が確認されやすいからです。
ここでは、想定される質問と答えの組み立て方を表にまとめ、スコアが条件を満たしている場合・届いていない場合・英語で答える場合の回答例を3つ紹介します。
想定される質問と答えの組み立て方
TOEICに関する質問への答えは、結論 → 具体的な取り組み → 仕事での使い方の順で組み立てると、短くまとまります。最初にスコアや取得時期を伝えると、面接官が応募書類と照らし合わせながら聞けるためです。
たとえば、「TOEICを受けた理由は何ですか」と聞かれたら、受験のきっかけを1文で答えてから、勉強の進め方と、英語を使いたい業務を続けます。想定される質問と答えに入れる要素は、以下のとおりです。
想定される質問 | 答えに入れる要素 |
|---|---|
TOEICを受けた理由は何ですか | 受験のきっかけ、目標にした点数と期限 |
どのように勉強しましたか | 1日の学習時間、使った教材、続けるための工夫 |
英語を仕事で使った経験はありますか | 使った場面(メール・会議・資料の読解など)と頻度 |
英語で会議や交渉はできますか | できること・まだ難しいことと、準備している内容 |
入社後(昇進後)に英語をどう使いたいですか | 応募先の業務と結び付けた使い方、今後の目標 |
※質問と要素は英語の窓口編集部が作成したものです。
ただし、学習時間や英語の使用経験は、事実のとおりに答えてください。経験を大きく話すと、英語での質問や入社後の業務で差が分かってしまいます。
回答例1:スコアが求人の条件を満たしている場合
スコアが求人の条件を満たしている場合は、スコアを取った過程と、入社後に英語を使う業務への意欲を結び付けて答えます。条件を満たしていることは応募書類で伝わっているため、面接では英語を仕事でどう使えるかが確認されやすいからです。
たとえば、海外の取引先とのやり取りがある営業職に応募する場合の回答例は、以下のとおりです。
「2026年3月にTOEIC Listening & Reading Testで780点を取得しました。前職で海外の仕入先とメールでやり取りする機会が増えたため、半年間、平日に1時間ずつ公式問題集と単語帳で学習しました。御社では海外の取引先とのメールや資料のやり取りを担当したいと考えており、英語の会議にも参加できるよう話す練習を続けています。」
※回答例は英語の窓口編集部が作成したもので、点数・期間は架空です。
ただし、TOEIC L&Rのスコアは話す力を示すものではありません。英語の会議の経験がない場合は、経験がないことと準備している内容を正直に伝えましょう。
回答例2:スコアが求人の条件に届いていない場合
スコアが求人の条件に届いていない場合は、今のスコアと、条件に届くまでの具体的な学習計画をセットで答えます。足りない点を隠すより、期限と方法を示したほうが、目標を決めて学習を続けられることを伝えられるためです。
たとえば、歓迎条件より低いスコアで応募した場合の回答例は、以下のとおりです。
「現在のスコアは2025年11月に受験した650点で、歓迎条件の730点には届いていません。リーディングを最後まで解き終わらないことが課題だと分かったため、毎朝30分、時間を計って長文を解く練習をしています。2027年1月の公開テストで730点以上を取ることを目標にしています。」
※回答例は英語の窓口編集部が作成したもので、点数・日付は架空です。
ただし、「必須」の条件に届いていない場合は、書類選考の段階で判断される可能性があります。応募前に、条件の扱いを転職エージェントや採用担当者に確認しておくと安心です。
回答例3:英語で答えるよう求められた場合
面接の途中で英語での回答を求められた場合は、短い文で結論から答えると、言葉に詰まりにくくなります。長い文を組み立てようとすると、文法や単語を考える時間が長くなり、答えが途切れやすいからです。
たとえば、「TOEICのスコアについて英語で説明してください」と言われた場合の回答例は、以下のとおりです。
I scored 780 on the TOEIC Listening and Reading Test in March 2026. I studied for about one hour every weekday for six months, mainly with official practice tests. In my current job, I write emails to overseas suppliers in English, and I am practicing speaking so that I can join meetings in English.
※英文は英語の窓口編集部の自作で、点数・期間は架空です。日本語訳は「2026年3月にTOEIC Listening & Reading Testで780点を取得しました。半年間、平日に約1時間、主に公式問題集で勉強しました。現在の仕事では海外の仕入先に英語でメールを書いており、英語の会議に参加できるよう話す練習をしています」です。
ただし、英語面接が予定されている場合は、TOEICの話題だけでなく、自己紹介や志望動機も英語で答えられるように準備が必要です。
TOEICのスコアと話す力のギャップに備える3つの方法
TOEIC L&Rのスコアが高くても、英語面接や入社後の会議で話す力が足りないと、スコアとの差を指摘される場合があります。TOEIC L&Rは聞く力と読む力を測る試験で、話す力・書く力は測らないためです。
ここでは、英語面接の有無を確かめて準備する方法、外資系企業・英語を使う職種で準備すること、話す力を示すスピーキングテストの3つを解説します。
英語面接があるかを確認して準備する
応募先に英語面接があるかどうかは、求人票の選考フローや、転職エージェント・採用担当者への確認で調べます。英語面接がある場合は、TOEICの対策とは別に、英語で答える練習が必要だからです。
たとえば、英語面接では、自己紹介・志望動機・前職の業務内容を英語で説明する場面が考えられます。英語面接の準備で確認したい項目は、以下のとおりです。
- 選考のどの段階で英語面接があるか
- 面接の一部が英語か、全体が英語か
- 自己紹介と志望動機を英語で話せるか
ただし、英語面接の有無を事前に教えてもらえない場合もあります。英語を使う職種に応募するときは、英語面接がある前提で準備しておくと慌てずに済みます。
英語面接で聞かれやすい質問と回答例は、英語面接の対策と頻出質問の記事にまとめています。
外資系企業・英語を使う職種は話す力も準備する
外資系企業や、海外の取引先と話す職種に応募する場合は、TOEICのスコアに加えて英語で話す力の準備が必要です。上司や同僚と英語で会議をする職場では、選考でも英語で受け答えできるかが確かめられる場合があるためです。
たとえば、英語の会議がある職場を目指す場合は、TOEICの学習と並行して、自分の業務を英語で説明する練習を進めます。準備の例は、以下のとおりです。
- 前職の業務内容と実績を英語で説明する練習
- 英語で質問を聞き返す・確認する表現の練習
- オンライン英会話やAI英会話アプリで話す量を増やす練習
ただし、外資系企業でも、職種によって英語を使う場面と頻度は異なります。外資系企業で英語を使う場面と職種別に求められる力は、外資系企業で求められる英語力の記事で解説しています。
TOEIC S&Wなどのスピーキングテストで話す力を示す
話す力を書類で示したい場合は、TOEIC S&WやTOEIC Speaking Testのスコアを取得する方法があります。TOEIC Speakingは、音読・写真描写・応答・意見を述べる問題などで話す力を測る試験だからです。
たとえば、求人票の条件にはTOEIC L&Rのスコアを使い、TOEIC Speakingのスコアで話す力を補う形で、両方を履歴書に書けます。TOEIC L&RとTOEIC S&Wの違いは、以下のとおりです。
項目 | TOEIC L&R | TOEIC S&W |
|---|---|---|
測る力 | 聞く・読む | 話す・書く |
試験時間・問題数 | 約2時間・200問 | Speaking約20分・11問、Writing約60分・8問 |
解答方法 | マークシート | パソコンで録音・キーボードで入力 |
スコア | トータル10〜990点 | Speaking・Writingそれぞれ0〜200点 |
※2026年10月時点・IIBC公式サイトより。
ただし、応募先がTOEIC S&Wのスコアを評価の対象にしているかは、企業によって異なります。求人票や担当者への確認で、評価の対象になる試験を確かめてください。
期限までにTOEICのスコアを上げる進め方
昇進の審査や応募の締め切りが決まっている場合は、提出期限から逆算して受験日と学習計画を決めます。公開テストは試験日からスコアの表示まで17日かかるため、期限の直前に受験すると提出に間に合わない場合があるからです。
ここでは、受験日の逆算、勉強時間の見積もり、伸び悩んだときの見直し、独学で足りない場合の選択肢の4つを解説します。
提出期限から受験日を逆算する
受験日は、スコアの提出期限から、結果が出るまでの日数と受け直す余裕を引いて決めます。1回の受験で目標に届かない場合に備えて、受け直せる日程を残しておくと安心だからです。
たとえば、公開テストの結果は試験日から17日後にインターネットで表示され、デジタル公式認定証は19日後に発行されます。受験方式ごとの結果が分かる時期は、以下のとおりです。
受験方式 | 結果が分かる時期 | 提出に使うもの |
|---|---|---|
公開テスト | 試験日から17日後にスコア表示、19日後にデジタル公式認定証 | デジタル公式認定証・公式認定証(紙は申込時の希望者に試験日から30日以内に発送) |
IPテスト(オンライン) | 試験期間終了日の翌日10時以降 | テスト結果(PDF) |
IPテスト(マークシート) | 団体の担当者を通じて受け取る | スコアレポート(個人成績表) |
※2026年10月時点・IIBC公式サイトと公式FAQより。日米の祝日の影響で遅れる場合があります。
ただし、公開テストは試験日より前に申込締切があります。TOEIC申込サイトで試験日と申込締切を確認してから、受験の計画を立ててください。
目標までの勉強時間を見積もる
目標スコアまでの勉強時間は、今のスコアと目標の差、受験日までの期間から見積もります。1週間に確保できる時間が分かると、期限までに目標に届くかどうかと、受験を何回入れられるかを判断できるためです。
たとえば、受験日まで12週間あり、平日に1時間・休日に2時間学習できる場合は、週9時間・合計108時間を使えます。勉強時間の見積もりで確認する項目は、以下のとおりです。
- 今のスコアと目標スコアの差
- 受験日(または提出期限)までの週数
- 平日と休日に確保できる学習時間
ただし、必要な時間は学習の進め方や得意な分野でも変わるため、模試の結果を見て途中で見直してください。スコア別の勉強時間の目安と見積もり方は、TOEICの勉強時間の目安の記事で解説しています。
伸び悩んだら原因を特定して学習を見直す
学習を続けてもスコアが伸びない場合は、パート別の正答数から原因を特定し、学習の配分を見直します。単語・文法・時間配分のどこで失点しているかによって、優先すべき学習が変わるからです。
たとえば、リーディングを最後まで解き終わらない場合は、単語を増やすより先に、Part5とPart7の時間配分を見直すほうが失点を減らせる場合があります。伸び悩みの状況と見直しの方向の例は、以下のとおりです。
伸び悩みの状況 | 考えられる原因 | 見直しの方向 |
|---|---|---|
リーディングが最後まで終わらない | 時間配分・読む速さ | 時間を計って解く練習を増やす |
リスニングの会話についていけない | 単語の音を聞き取れていない | スクリプトを見ながら音読・シャドーイングをする |
Part5の正答数が安定しない | 文法・語彙の抜け | 間違えた問題の文法項目を復習する |
※英語の窓口編集部が作成。
ただし、原因は1つとは限らないため、模試を解くたびにパート別の正答数を記録しておきましょう。原因別にやることは、TOEICの点数を上げる方法の記事にまとめています。
独学で足りない場合はTOEIC対策のスクールも検討する
TOEIC対策の塾・スクールは、独学で学習が続かない方や、期限までに計画を立て直したい方が検討する選択肢です。独学で計画どおりに学習を続けられている方は、公式問題集と市販の教材で目標に届く場合もあり、スクールは必須ではありません。
たとえば、昇格審査まで3ヶ月しかなく、仕事が忙しくて学習時間を確保できない場合は、学習管理のあるTOEICコーチングが選択肢になります。独学で進めやすい方とスクールを検討したい方の違いは、以下のとおりです。
独学で進めやすい方 | スクールを検討したい方 |
|---|---|
1日の学習時間を自分で確保できている | 仕事が忙しく学習が続かない |
模試の結果から弱点を自分で見つけられる | 何から手を付けるべきか決められない |
目標までの期間に余裕がある | 期限が近く、計画を立て直す時間がない |
ただし、スクールは受講料がかかるため、無料カウンセリングで学習内容と総額を確認してから決めてください。料金・期間・保証を比べたい場合は、TOEICに強い塾・スクールおすすめで確認できます。
まとめ
- TOEIC L&Rに面接試験はないが、転職の面接や昇進の審査ではスコアや英語の使用経験を聞かれる場合がある
- 求められるスコアは企業・職種で異なるため、求人票・社内規程・担当者への確認で調べる
- 履歴書には取得年月と正式名称で書き、IPテストのスコアはIPテストと分かるように書く
- 面接ではスコアに加えて、受けた理由・学習の進め方・仕事での使い方を事実のとおりに答える
- 提出期限がある場合は、スコア表示までの17日と受け直しの余裕を見込んで受験日を決める
まずは応募先の求人票か勤務先の社内規程を開き、英語の条件と提出期限を書き出しましょう。
よくある質問
TOEICに面接試験はありますか?
TOEIC L&Rはリスニングとリーディングにマークシートで答える試験で、面接試験はありません。話す力を測るTOEIC Speaking Testも、パソコンでヘッドセットのマイクに話して答える形式で、対面の面接ではありません。
昇進や転職には、TOEICで何点必要ですか?
昇進や転職で求められるTOEICスコアは、企業・職種・ポジションごとに異なり、共通の基準はありません。求人票の必須・歓迎条件や社内規程を確認し、分からない点は人事部門や採用担当者に確認してください。
何年前のTOEICスコアまで履歴書に書けますか?
IIBCの公式FAQによると、ETSはスコアの有効期限を2年と設定していますが、2年を超えるスコアを認めるかどうかは提出先の方針によります。応募先の要項でスコアの取得時期の指定を確認してください。
社内で受けたTOEIC IPテストのスコアは履歴書に書けますか?
TOEIC IPテストのスコアは履歴書に書けます。IIBCは公開テストとIPテストでスコアの有効性に違いはないとしていますが、公式認定証は発行されないため、IPテストと明記し、提出先が公式認定証を求めるか確認してください。
面接でTOEICのスコアが条件に届いていないときは、どう答えればよいですか?
今のスコアを正直に伝えたうえで、課題と、条件に届くまでの学習計画と受験予定日をセットで答えます。期限と方法を示すと、目標を決めて学習を続けられることを伝えられます。
出典・参考
- TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表(PDF)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- 英語活用実態調査【企業・団体】【ビジネスパーソン】2022(PDF)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- よくあるご質問:【TOEIC L&R】スコアに有効期限はありますか?(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- よくあるご質問:【TOEIC L&R】2年以上前に受験した際の公式認定証を再発行できますか?(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
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- よくあるご質問:IPテストのスコアは進学や就職に利用できますか?(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テスト結果について(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test(団体特別受験制度・受験料・テスト結果の通知)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Speaking & Writing Tests(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
- TOEIC Speaking & Writing Tests テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
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英語の窓口編集部
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