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外資系企業で求められる英語力|職種別の目安・TOEIC・転職準備

公開日:2026年10月12日2026年10月時点の情報

外資系企業で求められる英語力は会社・職種・ポジションで異なります。英語を使う場面、職種別に求められる力、TOEIC・VERSANT・英語面接の位置づけ、求人票の英語要件の読み方、英文レジュメと3ヶ月の準備プランを解説します。

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結論

外資系企業で求められる英語力は、会社・職種・ポジションによって異なり、すべての外資系企業に共通するTOEICの基準はありません。英語の使用頻度は日本法人の役割と上司の所在地(レポートライン)で決まるため、応募先の求人票の英語要件と仕事内容を読み、英文レジュメと英語面接の準備を優先しましょう。

この記事でわかること

  • 外資系企業で求められる英語力は、海外の上司・同僚とやり取りする頻度で決まり、国内顧客中心の営業職と本社に報告するマネージャー職では必要な力が大きく違います。

  • 企業が中途採用で参考にするTOEICのスコアはIIBCの英語活用実態調査2022で確認できますが、東証上場企業が対象の調査で、外資系企業の基準ではありません。

  • 外資系企業の選考では、TOEICは書類の材料、VERSANTなどは話す力の目安、英語面接は実際の受け答えを確かめる場として使われるため、転職前は英文レジュメと英語面接の準備を優先します。

要点データ

外資系企業に共通するTOEICの基準なし必要なスコアは求人ごとに異なる
転職前の準備期間の例3ヶ月英語の窓口編集部が作成したプランの例

外資系企業で求められる英語力は、会社・職種・ポジションによって大きく異なります。本国の上司に毎週英語で報告する仕事もあれば、日本の顧客とのやり取りが中心で英語をほとんど使わない仕事もあります。

英語を使う場面と求人票の読み方を把握すると、応募先に必要な英語力と、転職前に準備すべきことを迷わず決められます。TOEICのスコアだけを目標にすると、英語面接や入社後の会議で求められる「話す力」の準備が後回しになりやすいためです。

本記事では、外資系企業で英語を使う場面、職種・ポジション別に求められる力、TOEIC・VERSANT・英語面接の位置づけをまとめています。さらに、求人票の英語要件の読み方、英文レジュメと英語面接の準備、英語の窓口編集部が作成した3ヶ月の準備プラン、入社後に英語力を伸ばす方法も紹介します。

外資系企業で求められる英語力|職種・ポジション別の早見表

外資系企業で求められる英語力は、英語を使う相手と頻度で決まり、すべての外資系企業に共通するTOEICの基準はありません。日本市場向けの営業職と、海外の本社に直接報告するマネージャー職では、同じ会社でも必要な英語力がまったく違うためです。

ここでは、職種・ポジション別に求められやすい英語力を早見表で示したうえで、外資系企業の定義と、英語の要件が会社ごとに変わる理由を解説します。

職種・ポジション別に求められやすい英語力

外資系企業で求められる英語力は、社内の誰と英語で話すかによって、読み書き中心か会話中心かが分かれます。たとえば、海外のチームと仕様を詰めるエンジニアは読み書き、本社に業績を説明するマネージャーは会議での説明力が中心です。

職種・ポジションごとに、英語を使う主な場面と求められやすい力を、以下の表にまとめます。

職種・ポジション

英語を使う主な場面

求められやすい力

営業(国内顧客中心)

社内の報告・資料・社内システム

英文の資料やメールを読む力

営業(海外顧客・本社連携あり)

商談・Web会議・メール

会議で説明し、交渉する力

マーケティング・企画

本国チームとの会議・企画書・レポート

数字を使って提案する力、資料を書く力

エンジニア・技術職

技術文書・チャット・仕様の打ち合わせ

技術文書を読む力、短い英文で書く力

管理部門(人事・経理・法務など)

本社・地域統括への報告・規程や契約の文書

正確に読み書きする力、専門用語

マネージャー・管理職

海外の上司との1on1・経営会議・評価面談

会議で意見を述べ、説明・説得する力

※英語の窓口編集部が一般的な業務内容から整理した目安です。実際の要件は企業・求人ごとに異なります

上記のとおり、同じ外資系企業でも、海外とのやり取りが増えるポジションほど会話の力が求められます。応募先が決まっている方は、表の職種と求人票の仕事内容を照らし合わせましょう。

外資系企業とは|英語では foreign-affiliated company

外資系企業とは、外国の企業や投資家が出資し、経営に関わっている日本国内の企業です。英語では「foreign-affiliated company」や「foreign-owned company」と表現し、英文レジュメで現職を説明する際にも使えます。

外資系企業には、海外企業の日本法人、日本企業との合弁会社、海外企業に買収された日本企業などの形があります。たとえば、海外企業に買収された日本企業では、社内の公用語は日本語のまま、経営層への報告だけが英語になる場合もあります。

ただし、出資の形だけで社内の英語の使用頻度は決まりません。会社の成り立ちより、配属先のチームと上司がどこにいるかを確認するほうが、必要な英語力を正確に見積もれます。

英語の要件が会社ごとに変わる理由

英語の要件が外資系企業ごとに変わるのは、日本法人の役割と、上司・同僚の所在地が会社ごとに違うからです。日本市場で売ることが主な役割の日本法人では、顧客対応の多くを日本語で行います。

英語の使用頻度を左右する主な要素は、以下のとおりです。

  • 日本法人の役割:国内向けの販売拠点か、アジア地域の統括拠点か
  • レポートライン:直属の上司が日本にいるか、海外にいるか
  • チームの構成:同僚に日本語を話さないメンバーがいるか
  • 社内の文書・システム:規程・研修・社内ツールが英語だけか

4つの要素は求人票と面接で確認できます。確認の方法は、後半の「求人票で英語の要件を読む方法」で解説します。

外資系企業で英語を使う場面5つ

外資系企業で英語を使う場面は、会議・メールとチャット・上司への報告・資料作成・選考の5つが中心です。どの場面で英語を使うかによって、伸ばすべき技能が「話す・聞く」か「読む・書く」かが変わります。

ここでは、5つの場面ごとに、使う技能とつまずきやすい点を表で整理し、場面ごとの準備を解説します。

場面

主に使う技能

つまずきやすい点

会議(対面・Web会議)

聞く・話す

話に入るタイミングがつかめない

メール・チャット

読む・書く

返信に時間がかかる、丁寧さの調整が難しい

上司への報告(1on1)

話す・聞く

結論から短く説明できない

資料・レポート作成

書く・読む

専門用語と数字の説明が長くなる

選考(英語面接)

話す・聞く

経歴と実績を英語で整理できていない

※英語の窓口編集部が整理した一般的な例です

5つの場面のうち、入社後に頻度が高い場面から準備すると、限られた時間でも効果が出やすくなります。以下では、場面ごとの準備を具体的に解説します。

会議・Web会議で意見を述べる

外資系企業の会議では、聞き取るだけでなく、自分の意見を短く述べる力が求められます。会議で発言しないと、内容を理解していても意見がないと受け取られやすいからです。

たとえば「I agree with the plan, but I think we need more time for testing.」(自作の例文)のように、賛否と理由を1〜2文で言う型を持つと発言しやすくなります。会議の進行や反対意見の言い方は、英語の会議で使えるフレーズ|場面別の言い方とコツで場面ごとに紹介しています。

ただし、会議の英語は話すスピードと話題の専門性で難しさが変わります。議題と資料を前日に読んでおくと、聞き取れる量が増えます。

メール・チャットで素早くやり取りする

メールとチャットは、外資系企業で英語を使う頻度が高い場面です。時差のある海外拠点とは、会議よりも文字でのやり取りが中心になるためです。

たとえば、依頼・お礼・日程調整・催促などの定型の場面は、型を用意しておくと返信の時間を短くできます。件名や結びの書き方は、英語メールの書き方|ビジネスの基本構成と場面別テンプレート8選にまとめています。

ただし、チャットはメールより短く、くだけた表現が多くなります。社内の同僚が使う言い回しを観察し、相手に合わせて丁寧さを調整しましょう。

海外の上司に報告する(レポートライン)

直属の上司が海外にいるポジションでは、上司との1on1や週次の報告を英語で行います。外資系企業では、上司・部下の関係を「レポートライン」と呼び、評価や予算の承認も上司との英語のやり取りで決まるためです。

たとえば、報告を「結論 → 数字 → 次の行動」の順に3文でまとめておくと、英語の語彙が少なくても要点が伝わります。報告の型の例(自作)は、以下のとおりです。

  • 結論:We are on track to hit the Q3 target.
  • 数字:Sales are up 8% from last month.
  • 次の行動:Next week, I will follow up with two key accounts.

※例文と数字は英語の窓口編集部が作成した架空のものです

ただし、上司が日本にいても、上司のさらに上の上司が海外にいる場合は、資料や会議が英語になることがあります。面接では、レポートラインを2段階上まで確認しましょう。

資料・レポートを作成する

外資系企業では、企画書・業績レポート・社内向けの説明資料を英語で作る場面があります。本国や地域統括のメンバーが、日本語の資料を読めないためです。

たとえば、スライドは1枚に1つのメッセージを英語の短い文で書き、数字とグラフで補うと伝わりやすくなります。ただし、社内の資料には決まった形式がある場合が多いため、入社後は過去の資料を見本にしましょう。

選考で英語面接を受ける

外資系企業の選考では、面接の一部または全部が英語で行われる場合があります。採用後に一緒に働く海外のマネージャーが、面接官として参加するためです。

たとえば、1次面接は日本人の採用担当者と日本語、最終面接は海外の上司と英語、という流れがあります。ただし、英語面接の有無と回数は求人ごとに違うため、エージェントや採用担当者に事前に確認してください。

職種・ポジション別に求められる英語力

職種・ポジション別に求められる英語力は、英語でやり取りする相手が社外か社内か、海外か日本かによって変わります。同じ英語力でも、職種によって「足りる」かどうかの判断は異なります。

ここでは、営業・マーケティング・エンジニア・管理部門・マネージャーの5つについて、求められやすい力と準備のポイントを紹介します。表と説明は、英語の窓口編集部が一般的な業務内容から整理したもので、特定の企業の基準ではありません。

営業職

営業職に求められる英語力は、顧客が国内か海外かで大きく分かれます。国内の顧客を担当する場合、商談は日本語で、英語は社内の報告や製品資料を読む場面が中心です。

たとえば、海外の顧客や本社の製品チームと連携する営業職では、Web会議での商談や価格の交渉を英語で行います。ただし、国内顧客中心の営業職でも、成績の報告や営業会議が英語になる会社があるため、社内会議の言語を確認しましょう。

マーケティング・企画職

マーケティング・企画職では、本国のチームに日本市場の状況を説明し、施策を提案する英語力が求められます。日本向けの施策は、予算や方針を本国と調整しながら決める場合が多いからです。

たとえば、日本の消費者の傾向をデータで示し、本国の方針をどう調整するかを英語の資料と会議で説明します。ただし、提案の中身が伝わることが最優先で、話す英語に完璧な文法は求められません。

エンジニア・技術職

エンジニア・技術職では、技術文書を読む力と、チャットやチケットに短い英文を書く力が中心です。開発のドキュメントやコードのレビューは、英語で書かれていることが多いためです。

たとえば、海外の開発チームと同じプロジェクトに入る場合、仕様の確認や不具合の報告を英語のチャットで行います。ただし、海外チームとの定例会議に出るポジションでは、聞き取りと質問の力も必要です。

管理部門(人事・経理・法務など)

管理部門では、本社や地域統括への報告と、規程・契約・会計の文書を正確に読み書きする力が求められます。管理部門の業務は、本社のルールに沿って進める場面が多いからです。

たとえば、経理職は本社の会計基準に沿った報告書、法務職は英文の契約書を扱います。ただし、専門用語は業務の中で覚える部分も大きく、採用では実務経験が重視される場合もあります。

マネージャー・管理職

マネージャー・管理職は、外資系企業の中でも、英語で説明・交渉する場面が多いポジションです。海外の上司への報告、経営会議での説明、部下の評価の説明などを英語で行うためです。

たとえば、日本チームの業績が目標に届かない場合、原因と対策を英語で説明し、予算や人員の調整を交渉します。担当者のうちは英語をあまり使わなくても、昇進すると英語の会議が増える点は、長く働くつもりの方ほど早めに考えておきましょう。

TOEIC・VERSANT・英語面接の位置づけ

外資系企業の選考では、TOEICのスコアは書類で英語力を示す材料、VERSANTなどのスピーキングテストは話す力の目安、英語面接は実際の受け答えを確かめる場として使われます。TOEIC(L&R)は聞く・読む力のテストで、選考では話す力を別の方法で確かめる必要があるためです。

ここでは、3つの位置づけを表で比較したうえで、TOEICの公式調査で分かること・分からないこと、VERSANTと英語面接の扱いを解説します。

指標

測る力

選考での主な使われ方

TOEIC(L&R)

聞く・読む

職務経歴書・履歴書で英語力を示す。求人の応募条件になる場合がある

TOEIC S&W・VERSANTなど

話す・書く(テストによる)

話す力を数字で示す。企業が受験を求める場合がある

英語面接

話す・聞く(その場の受け答え)

入社後に一緒に働く相手と、英語でやり取りできるかを確かめる

※英語の窓口編集部が整理した一般的な使われ方です。どの指標を重視するかは企業ごとに異なります

上記のとおり、3つの指標は測る力が違います。TOEICを持っている方も、英語面接の準備は別に進めましょう。

TOEICは書類で英語力を示す材料

TOEICのスコアは、職務経歴書で英語力を示す材料として使えます。企業が中途採用や海外勤務の選抜で参考にするスコアは、IIBCの英語活用実態調査2022にまとめられています。IIBCはデータの転用・掲載を問い合わせ制にしているため、本記事では数値を転載していません。

英語活用実態調査で確認できる項目は、以下のとおりです。

  • 英語を使用する部署の中途採用で要件・参考とされるスコア
  • 海外出張者・海外赴任者の選抜で参考にされるスコア
  • 海外部門の社員に企業が期待するスコア

ただし、調査の対象は東証上場企業で、外資系企業の基準を示したデータではありません。外資系企業向けにTOEICの目安を公表した公式の統計は確認できなかったため、応募先の求人票の条件を優先してください。

VERSANTなどのスピーキングテストは話す力の目安

VERSANTは、話す力と聞く力をAIが自動で採点する英語テストで、外資系企業の選考や社内の英語研修で使われる場合があります。TOEIC(L&R)では測れない「その場で英語で答える力」を、数字で示せるためです。

たとえば、VERSANTのスコアはGSE(Global Scale of English)という指標に基づき、10〜90点で表示されます。試験の内容とスコアの目安は、VERSANTとは?試験内容・スコアの目安・料金と上げ方で解説しています。

ただし、VERSANTのスコアを求めるかどうかは企業ごとに異なります。求人票や選考の案内で受験を求められた場合に、早めに1回受けて今のスコアを確認しましょう。

英語面接は実際の受け答えを確かめる場

英語面接は、外資系企業の選考で英語力を最終的に確かめる場になりやすい選考です。入社後に一緒に働く上司や同僚が、英語での会話が成り立つかを直接確かめられるためです。

英語面接で確かめられやすいことは、以下のとおりです。

  • 質問を理解し、かみ合った答えを返せるか
  • 経歴と実績を、結論から具体的に説明できるか
  • 聞き取れないときに、聞き返して確認できるか

たとえば、文法の誤りが少しあっても、質問の意図に合った答えを具体例つきで返せれば、受け答えは成り立ちます。スコアより準備の量で差がつく選考なので、次の「転職前の準備」で具体的な進め方を解説します。

求人票で英語の要件を読む方法

外資系企業で必要な英語力を確かめる確実な方法は、応募先の求人票(Job Description)の英語の要件と仕事内容を読むことです。英語の要件は、「必須」か「歓迎」か、どの技能を求めるかが、求人ごとに書き分けられています。

ここでは、英語の窓口編集部が作成した求人票の例をもとに、英語の要件の書き方ごとの意味と、求人票だけでは分からない点の確認方法を解説します。

英語の要件の書き方ごとの読み方

求人票の英語の要件は、「必須条件」か「歓迎条件」か、TOEICの点数か使用場面の説明かで読み方が変わります。必須条件に書かれた要件は応募の前提になり、歓迎条件は満たしていなくても応募できる場合があるためです。

求人票でよく見る英語の要件の書き方と、準備の方向を以下の表にまとめます。

求人票の書き方の例(自作)

読み方

準備の方向

必須:TOEIC 730点以上

書類選考でスコアを確認される

スコアを先に取る。英語面接の準備も並行する

歓迎:TOEIC 700点以上

スコアがなくても応募できる場合がある

実務経験を軸に応募し、英語は面接の準備を優先する

Business level English

会議・メールを英語でこなせる力

会議での発言とメールの型を準備する

英語:読み書き中心(メール・資料)

会話より文書のやり取りが中心

英文メールと資料の読解を優先する

Fluent English / Native-level English

英語での議論・交渉が日常的

英語面接で議論できるか、早めに模擬面接で確かめる

※求人票の書き方は英語の窓口編集部が作成した例です。実際の求人の文言と意味は、企業や採用担当者に確認してください

「Business level」のような表現は、企業によって指す水準が違います。求人票の仕事内容に書かれた英語の使用場面と合わせて読むと、必要な力を具体的に把握できます。

求人票の仕事内容から英語の使用場面を読み取る

英語の要件の欄より、仕事内容の欄のほうが、実際に英語を使う場面を正確に読み取れます。仕事内容には、誰に報告し、どの部署と連携するかが書かれているためです。

仕事内容の欄で確認したいことは、以下のとおりです。

  • 「APAC」「グローバルチーム」「本社」との連携が書かれているか
  • レポート先(Reports to)が海外の役職か
  • 海外出張の有無や頻度が書かれているか
  • 求人票そのものが英語で書かれているか

たとえば、求人票が英語だけで書かれ、レポート先がシンガポールの地域統括の役職なら、日常的に英語で報告する仕事と読めます。ただし、求人票の情報だけで判断せず、面接で確かめましょう。

面接で英語の使用頻度を確認する質問

求人票で分からない英語の使用頻度は、面接の逆質問で確認できます。入社後に英語力が足りずに困らないよう、応募者から確認するのは自然な質問です。

面接で英語の使用頻度を確かめる質問の例(自作)は、以下のとおりです。

  • 配属先のチームで、英語を使う会議は週に何回ありますか?
  • 直属の上司と、その上の上司はどちらの国にいますか?
  • 社内の資料やシステムは英語と日本語のどちらですか?

転職エージェントを通して応募する場合は、エージェントに同じ質問をしておくと、面接の前に準備の方向を決められます。

外資系企業への転職前に準備すること

外資系企業への転職前に準備することは、英文レジュメ・英語面接の答え・応募先に合わせた英語の練習の3つです。書類と面接の準備は、英語力そのものを伸ばすより短い期間で仕上げられます。

ここでは、英文レジュメの作り方、英語面接の準備、TOEICと話す練習のどちらを優先するかの考え方を紹介します。

英文レジュメを作る

外資系企業の選考では、日本語の職務経歴書に加えて、英文レジュメ(Resume / CV)の提出を求められる場合があります。海外のマネージャーが書類選考に加わるためです。

英文レジュメの一般的な構成は、以下のとおりです。

  1. Contact Information:氏名・メールアドレス・電話番号
  2. Summary:経歴と強みを2〜3文で要約
  3. Work Experience:新しい順に、会社名・役職・期間・実績
  4. Education:最終学歴
  5. Skills:語学(TOEICのスコアなど)・資格・ツール

実績は「Led a team of five to launch a new product in six months.」(自作の例文)のように、動詞で始めて数字を入れると伝わりやすくなります。ただし、書式の指定がある企業もあるため、応募先やエージェントの指示に従ってください。

英語面接の答えを準備する

英語面接の準備は、自己紹介・志望動機・転職理由・実績の答えを英語で用意し、声に出して練習することが中心です。英語面接で聞かれる質問の多くは日本語の面接と同じで、事前に予想できるためです。

たとえば、実績はSTAR法(状況・課題・行動・結果)で整理すると、英語でも順番を迷わずに話せます。よく聞かれる質問の回答例と自己紹介の作り方は、英語面接の対策|よく聞かれる質問と回答例・自己紹介の作り方で紹介しています。

ただし、答えを英文で丸暗記すると、質問が少し変わっただけで詰まりやすくなります。答えはキーワードで用意し、毎回少しずつ違う言い方で話す練習をしましょう。

TOEICと話す練習のどちらを優先するか

TOEICと話す練習のどちらを優先するかは、応募先の求人票にTOEICの必須条件があるかで決めます。必須条件がある場合はスコアがないと書類選考に進めず、必須条件がない場合は英語面接の準備が選考の結果を左右しやすいためです。

状況別の優先順位は、以下のとおりです。

状況

優先すること

TOEICの必須条件があり、スコアが届いていない

TOEICのスコアを先に取り、並行して自己紹介を準備する

TOEICの必須条件があり、スコアは届いている

英語面接の準備と話す練習に時間を使う

TOEICの条件がない・歓迎条件のみ

英語面接の準備を優先し、TOEICは余裕があれば受ける

応募先がまだ決まっていない

TOEICで今の英語力を確認し、話す練習を少しずつ始める

※英語の窓口編集部が整理した目安です

TOEICの勉強だけで転職活動の期間を使い切らないよう、応募先が決まった時点で優先順位を見直しましょう。

外資系企業への転職前3ヶ月の準備プラン【自作】

外資系企業への転職前に3ヶ月ある場合は、1ヶ月目に現状の確認と書類、2ヶ月目に英語面接の答え、3ヶ月目に模擬面接と応募先ごとの調整を進めます。英語の準備と転職活動を同じ順番で進めると、応募の時期に面接の準備が間に合うためです。

ここでは、英語の窓口編集部が作成した3ヶ月の準備プランの例を、全体の表と月ごとのポイントで紹介します。1日の練習時間は、仕事と両立しやすい30分〜1時間程度を想定しています。

時期

やること

月末の到達目標

1ヶ月目

応募したい求人の英語要件を集める、TOEICかVERSANTで今の英語力を確認する、英文レジュメの下書き

英文レジュメの初版ができている

2ヶ月目

自己紹介・志望動機・転職理由・実績2〜3個の答えを英語で用意し、録音して直す

主な質問に1問1分前後で答えられる

3ヶ月目

AIや人を相手に模擬面接、応募先ごとに志望動機と逆質問を調整する

模擬面接を通しで2回以上終えている

※英語の窓口編集部が作成したプランの例です。今の英語力と応募の時期に合わせて調整してください

【STEP1/1ヶ月目】現状の確認と英文レジュメ

1ヶ月目は、応募したい求人の英語要件と、自分の今の英語力の差を確かめます。差が分からないまま勉強を始めると、TOEICと話す練習のどちらに時間を使うべきか決められないためです。

たとえば、気になる求人を3〜5件集め、英語の要件と仕事内容の英語の使用場面を書き出します。ただし、TOEICのスコアが2年以上前のものなら、今の力を測るために受け直すと計画を立てやすくなります。

【STEP2/2ヶ月目】英語面接の答えを作って声に出す

2ヶ月目は、英語面接でよく聞かれる質問の答えを作り、録音して聞き直します。答えを作るだけでは、本番で口から出る英語にならないためです。

たとえば、1週目に自己紹介、2週目に志望動機と転職理由、3〜4週目に実績のエピソードと、週ごとにテーマを決めると続けやすくなります。ただし、録音で見つかった言いよどみは一度に全部直さず、1回の練習で1か所ずつ直せば十分です。

【STEP3/3ヶ月目】模擬面接と応募先ごとの調整

3ヶ月目は、人やAIを相手に模擬面接をして、想定外の質問にも答える練習をします。一人での練習では、聞き返しや追加の質問への対応を練習できないためです。

たとえば、応募先ごとに事業内容と求人票を読み直し、志望動機と逆質問を書き換えます。ただし、面接の日程が早まった場合は、自己紹介・志望動機・転職理由の3つに絞って仕上げましょう。

入社後に英語力を伸ばす方法

外資系企業に入社したあとは、毎日の業務そのものを英語の教材にすると、仕事に必要な英語を効率よく伸ばせます。入社後に使う英語は職場ごとに表現と話題が決まっているため、一般的な教材より業務の英語を優先したほうが早く成果につながります。

ここでは、入社後に英語力を伸ばす方法を3つ紹介し、独学で足りる方と、外部のサービスを検討したい方の違いも解説します。

会議とメールを教材にする

入社後の英語学習は、社内の会議とメールを教材にすると、業務でそのまま使える表現を覚えられます。同じ職場では、同じ用語・言い回し・話題が繰り返し出てくるためです。

会議とメールを教材にする方法は、以下のとおりです。

  • 会議で聞き取れなかった表現をメモし、会議後に意味を調べる
  • 同僚のメールで使える言い回しを、自分用のテンプレート集にためる
  • 次の会議で言いたいことを、事前に英語で1〜2文書いておく

テンプレート集は、依頼・報告・お礼など場面ごとに分けておくと、返信の時間を短くできます。

1on1と報告の型を固める

海外の上司との1on1は、毎回の報告の型を固めると、英語の負担を減らせます。1on1の多くは進捗・課題・相談の3つで構成されるため、型を決めれば準備の時間も短くなります。

たとえば、1on1の前日に「進捗1文・課題1文・相談したいこと1文」を英語で書いておき、当日はメモを見ながら話します。ただし、メモを読み上げるだけにならないよう、上司の質問に答える練習も少しずつ増やしましょう。

独学で足りるか、外部のサービスを使うかを判断する

入社後の英語学習は、独学で足りる方には独学で十分です。会議とメールの英語に慣れ、業務が回っている方は、上記の方法を続けるだけで英語力を維持し伸ばせます。

一方、次のような状況が続く場合は、外部のサービスを検討する目安になります。

  • 会議で発言できない状態が数ヶ月続いている
  • 昇進や異動で、英語での説明・交渉が急に増えた
  • 何から練習すればよいか自分で決められない

話す練習の相手や学習の管理を外部に頼みたい方は、ビジネス英会話のおすすめスクール・コーチングの比較で、目的に合うサービスを比べられます。外資系企業への転職を目的に英語を学べるスクールは、転職・キャリアアップ向けの英語スクール一覧から探せます。

まとめ

  • 外資系企業で求められる英語力は会社・職種・ポジションで異なり、すべての外資系企業に共通するTOEICの基準はない
  • 英語の使用頻度は、日本法人の役割・レポートライン・チームの構成・社内の文書で決まり、求人票の仕事内容と面接の逆質問で確認できる
  • TOEICは書類で英語力を示す材料、VERSANTなどは話す力の目安、英語面接は実際の受け答えを確かめる場で、測る力がそれぞれ違う
  • 転職前は英文レジュメと英語面接の答えを優先し、3ヶ月あれば現状確認 → 面接の答え → 模擬面接の順に進める

まずは応募したい求人を3件集め、英語の要件と仕事内容に書かれた英語の使用場面を書き出すところから始めましょう。

よくある質問

外資系企業で働くにはTOEIC何点が必要ですか?

外資系企業に共通するTOEICの基準はなく、必要なスコアは求人ごとに異なります。企業が中途採用で参考にするスコアはIIBCの英語活用実態調査2022で確認できますが、東証上場企業が対象の調査で外資系企業の基準ではありません。応募先の求人票の必須条件を確認してください。

英語が話せなくても外資系企業に転職できますか?

日本の顧客対応が中心で、上司も日本にいるポジションなら、英語をほとんど使わずに働ける外資系企業の求人もあります。ただし、昇進すると海外の上司への報告や英語の会議が増えやすいため、入社後も英語の学習を続ける前提で考えておくと安心です。

外資系企業の英語面接では何を聞かれますか?

外資系企業の英語面接では、自己紹介・志望動機・転職理由・これまでの実績など、日本語の面接と同じ内容が中心に聞かれます。実績はSTAR法(状況・課題・行動・結果)で整理し、キーワードを見ながら声に出して練習しておくと、英語でも順番を迷わずに答えられます。

外資系企業への転職前に英語はどう勉強すればよいですか?

外資系企業への転職前は、応募先の求人票にTOEICの必須条件があるかで優先順位を決めます。必須条件があり届いていなければTOEICを先に取り、条件がなければ英文レジュメと英語面接の答えを作って声に出す練習を優先します。

出典・参考

  1. 英語活用実態調査【企業・団体】【ビジネスパーソン】2022(PDF)(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
  2. Versantのスコアとは? スコアの目安について|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照

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執筆

英語の窓口編集部

英語の窓口/編集部

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