ビジネス英語の勉強法|仕事で使える英語を身につける手順と場面別の練習
ビジネス英語の勉強法を、使う場面から逆算する5つの手順で解説します。メール・会議・プレゼン・面接・外資系転職の場面別の練習、NHK「ラジオビジネス英語」を含む教材の選び方、自作の1日・1週間メニュー、伸び悩みの原因と対処法も紹介します。
ビジネス英語の勉強法は、メール・会議・プレゼン・面接など英語を使う場面から逆算して決めます。場面と期限を書き出し、中学英語の文法を固めながら、場面の定型表現の音読と自分の業務を英語で話す・書く練習を毎日少しずつ続けるのが基本の進め方です。
この記事でわかること
ビジネス英語の勉強法は「場面と期限の書き出し → 今の英語力の確認 → 中学英語の文法 → 定型表現の音読 → 自分の業務で話す・書く」の5STEPで進めます。
メールは型、会議は聞き取りと発言の準備、プレゼンは原稿と録音、面接は想定質問への回答と、場面ごとに練習の中心が変わります。
NHK「ラジオビジネス英語」は月〜水曜が会話、木曜がeメール、金曜がインタビューの構成で、NHK FMで平日午後11時20分から放送しています(2026年10月時点)。
要点データ
| NHK「ラジオビジネス英語」の放送 | NHK FM 月〜金 午後11:20〜11:35講師は柴田真一さん。2026年度後期は2025年度前期のアンコール放送(2026年10月12日時点・NHK番組ページより) |
|---|---|
| ビジネス英語を身につける手順 | 5STEP場面と期限 → 英語力の確認 → 中学英語の文法 → 定型表現の音読 → 業務で話す・書く(英語の窓口編集部の整理) |
ビジネス英語の勉強法は、ビジネス書や単語帳での独学、NHKのラジオ講座、オンライン英会話、英語コーチングまで幅広く存在します。ただし、仕事で使う英語は会議・メール・プレゼン・面接など場面ごとに必要な技能が違うため、教材から選ぶと遠回りになりやすい分野です。
自分が英語を使う場面を先に決めると、やるべき練習とやらなくてよい練習を迷わず選択可能です。場面から逆算すれば、限られた時間を仕事に直結する練習に回せます。
本記事では、ビジネス英語と日常英会話の違い、場面から逆算して勉強を進める5つの手順、メール・会議・プレゼン・面接・外資系転職の場面別の練習方法をまとめています。さらに、NHKの「ラジオビジネス英語」を含む教材の選び方、自作の1日・1週間のメニュー、伸び悩んだときの原因と対処法も紹介します。
ビジネス英語の勉強法は「使う場面から逆算」で決まる
ビジネス英語の勉強法は、英語を使う場面によって中心にする練習が変わります。メールを書く方と、会議で発言する方では、伸ばす技能も覚える表現も違うためです。
ここでは、場面別の勉強法を早見表で示したうえで、ビジネス英語と日常英会話の違いを整理します。自分の仕事に近い行を見つけてから、後半の手順に進んでください。
場面別のビジネス英語勉強法の早見表
ビジネス英語の勉強は、場面ごとに必要な技能と練習を対応させると迷いません。場面が決まれば、覚える表現の範囲が絞れるからです。たとえば、メール中心の方は書く練習、会議中心の方は聞く・話す練習に時間を寄せます。
場面ごとの必要な技能と中心の練習を、以下の表で比較します。
英語を使う場面 | 主に必要な技能 | 中心にする練習 | 最初の目標(例) |
|---|---|---|---|
メール・チャット | 書く・読む | メールの型と定型表現の書き写し・自分の業務の英文作成 | よく送る3種類のメールを型にする |
会議・電話 | 聞く・話す | リスニング・定型表現の音読・発言の事前準備 | 会議で使う一言を10個言えるようにする |
プレゼン・報告 | 話す | 原稿作成・音読・録音での確認・質疑の準備 | 3分の業務説明を原稿なしで話す |
英語面接 | 話す・聞く | 想定質問への回答作り・模擬面接 | 自己紹介と志望動機を1分ずつ話す |
外資系企業・英語を使う職種への転職 | 4技能すべて | 求人の要件確認・職種の場面の練習・試験対策 | 応募先で求められる英語力と期限を調べる |
※最初の目標は英語の窓口編集部が作成した例です。
どの場面でも、最初に決めるのは「使う場面」と「中心にする練習を1〜2個」です。複数の場面がある方は、期限が近い場面から始めましょう。
ビジネス英語と日常英会話の違い
ビジネス英語は、日常英会話と比べて「目的を正確に伝える」ことが求められる英語です。仕事では、相手との関係・期限・金額・責任の範囲などを誤解なく伝えないと、業務そのものに影響が出るためです。たとえば、日常会話なら「Can you do it?」で通じる依頼も、取引先には丁寧さと期限を加えた言い方が必要になります(例は編集部の自作)。
ビジネス英語と日常英会話の主な違いは、以下のとおりです。
項目 | 日常英会話 | ビジネス英語 |
|---|---|---|
目的 | 雑談・旅行・生活の用事 | 依頼・報告・交渉・合意形成 |
丁寧さ | くだけた言い方でも通じる | 相手との関係に合わせた丁寧な言い方が必要 |
正確さ | 多少の言い間違いは流せる | 数字・日付・条件の誤りが業務に影響する |
語彙 | 身の回りの単語 | 業界・職種の用語と会議・契約の定型表現 |
形式 | 会話が中心 | メール・資料・会議・プレゼンなど書く場面も多い |
ただし、ビジネス英語の土台は中学・高校で学ぶ文法と基本の単語です。日常英会話で使う基本の表現にビジネスの定型表現を足す、と考えると学ぶ範囲を把握しやすくなります。
ビジネス英語を身につける5つの手順【STEP1〜5】
ビジネス英語の勉強は、取り組む順番で成果の出方が変わります。文法があいまいなまま難しいビジネス表現を覚えても、自分で文を組み立てられず、実際の場面で使えないためです。
ここでは、場面から逆算してビジネス英語を身につける手順を5つのSTEPで紹介します。全体の流れは、以下のとおりです。
- 英語を使う場面と期限を書き出す
- 今の英語力を測る
- 中学英語の文法と基本の単語を固める
- 場面の定型表現を覚えて音読する
- 自分の業務を英語で話す・書く練習をする
STEP3〜5は順番に終わらせるより、STEP3を続けながらSTEP4・5を少しずつ加えると、実際の場面で使える表現が早く増えます。
【STEP1】英語を使う場面と期限を書き出す
最初の手順は、英語を使う具体的な場面と期限を書き出すことです。場面と期限が決まると、練習の優先順位と1日の勉強量を逆算できるからです。たとえば、「3ヶ月後から海外拠点との週1回の定例会議で進捗を報告する」と書けば、リスニングと報告の表現が優先だと分かります。
書き出す項目は、以下のとおりです。
- 英語を使う場面(メール・会議・プレゼン・面接など)
- 相手(社内の同僚・上司・取引先・面接官)
- 頻度(毎日・週1回・年数回)
- 期限(異動・プロジェクト開始・面接の日程)
ただし、場面が多すぎる方は、頻度が高い場面か期限が近い場面を1つ選んでから始めましょう。
【STEP2】今の英語力を測る
2つ目の手順は、今の英語力を測ることです。今の力と目標との差が分からないと、教材の難しさや練習の量を決められないからです。たとえば、中学英語の文法問題集を解いて半分以上間違えるなら、ビジネス表現より先に文法の復習が必要だと判断できます。
今の英語力を測る方法は、以下のとおりです。
- 中学英語の文法問題集を1冊、目次の単元ごとに数問ずつ解く
- 自分の仕事を英語で1分間説明し、スマートフォンで録音して聞き返す
- 普段の業務メールを1通、辞書なしで英語にしてみる
- スコアが必要な方は、TOEICなどの試験を受けて現在地を数字で把握する
ただし、試験のスコアは「聞く・読む」の力を測るもので、話す・書く力は録音や英作文で別に確認する必要があります。
【STEP3】中学英語の文法と基本の単語を固める
3つ目の手順は、中学英語の文法と基本の単語を固めることです。ビジネスの定型表現も、中学で学ぶ文の組み立て方でできているためです。たとえば、「I would like to〜」「Could you〜?」のような丁寧な依頼は、助動詞の使い方を理解していればすぐに応用できます。
文法と単語を固める進め方は、以下のとおりです。
- 中学3年分の文法を1冊で通し、例文を声に出して読む
- 間違えた単元だけを2周目で解き直す
- 基本の単語は単語帳かアプリで毎日少しずつ回す
ただし、文法を完璧にしてから次に進む必要はありません。1周したらSTEP4を並行して始め、分からない文法に出会ったら文法書に戻る形が続けやすい進め方です。
【STEP4】場面の定型表現を覚えて音読する
4つ目の手順は、STEP1で決めた場面の定型表現を覚え、声に出して読むことです。会議やメールには決まった言い回しが多く、定型表現を口と手が覚えている状態を作ると、本番で考える負担が減るからです。たとえば、会議の冒頭で使う「Let's get started.」や、確認の「Just to clarify,〜」は、場面ごとに覚えておくと迷わず言えます(例文は編集部の自作)。
定型表現の覚え方は、以下のとおりです。
- 場面ごとに使う表現を10〜20個に絞って書き出す
- 音声付きの教材で発音を確認し、毎日音読する
- 表現の一部を自分の業務の単語に入れ替えて言ってみる
ただし、表現を大量に集めると覚えきれず、使えないまま終わります。実際に使う予定のある表現から順に覚えましょう。
【STEP5】自分の業務を英語で話す・書く練習をする
5つ目の手順は、自分の業務の内容を英語で話す・書く練習です。教材の例文は他人の仕事の話のため、自分の業務の単語や説明は自分で英語にしないと身につかないからです。たとえば、担当している案件の進捗を3文の英語で書き、声に出して報告する練習を毎日続けます。
話す・書く練習の方法は、以下のとおりです。
- 今日の業務を英語の3文で日記にする
- 次の会議で話す内容を英語でメモし、録音して聞き返す
- 書いた英文をオンライン英会話の講師や添削サービスで直してもらう
ただし、自分だけで書いた英文は間違いに気づきにくいため、週に1回は人やツールに直してもらう機会を作ってください。
場面別のビジネス英語の練習方法5つ
ビジネス英語の練習は、場面ごとに準備できる部分と、その場で対応する部分の割合が違います。メールは時間をかけて推敲できる一方、会議や面接はその場で聞いて答える力が必要になるためです。
ここでは、メール・会議・プレゼン・面接・外資系転職の5つの場面について、練習のポイントを紹介します。場面ごとの表現や例文は、各場面の詳しい記事で扱っています。
5つの場面の練習の違いは、以下のとおりです。
- メール:型を覚えて、自分の業務で書く
- 会議:聞き取りと、発言の事前準備
- プレゼン:原稿と録音、質疑の準備
- 面接:想定質問への回答と模擬面接
- 外資系転職:応募先の要件から逆算
メールの練習は「型」を覚えて自分の業務で書く
英語メールの練習は、件名・あいさつ・用件・締めの型を覚え、自分の業務で書いてみるのが近道です。ビジネスメールは構成と言い回しがある程度決まっており、型に当てはめれば短時間で書けるようになるからです。たとえば、依頼のメールなら「I am writing to ask if〜」で用件を始め、期限と締めの一言を加えます(例文は編集部の自作)。
ただし、日本語のメールを1文ずつ直訳すると、前置きが長く用件の分かりにくい英文になりがちです。結論を先に書く英語メールの構成と場面別のテンプレートは、英語メールの書き方とビジネスで使えるテンプレートで紹介しています。
会議の練習は聞き取りと発言の準備を分けて進める
英語会議の練習は、議論を聞き取る練習と、自分の発言を準備する練習を分けて進めます。会議では聞きながら話す内容を考える必要があり、両方を同時に鍛えようとすると負担が大きいからです。たとえば、議題が事前に分かる会議なら、言いたいことを英語で3つメモし、確認・賛成・質問の一言を用意してから参加します。
ただし、聞き取れなかった部分をそのままにすると、会議の内容を誤解したまま進んでしまいます。聞き返し・確認・意見の言い方などの場面別の表現は、英語の会議で使えるフレーズと場面別の言い方にまとめています。
プレゼンの練習は原稿・録音・質疑の3段階で進める
英語プレゼンの練習は、原稿を書く、録音して直す、質疑に備える、の3段階で進めます。プレゼンは事前に準備できる部分が多く、準備の量がそのまま本番の安定につながるからです。たとえば、3分の業務説明なら、原稿を音読して録音し、聞き取りにくい箇所の言い換えと間の取り方を直します。
ただし、原稿を読み上げるだけでは聞き手に伝わりにくくなります。冒頭から締めまでの構成とフレーズ、練習の手順は、英語プレゼンのコツと構成で詳しく紹介しています。
面接の練習は想定質問への回答を声に出して作る
英語面接の練習は、よく聞かれる質問への回答を作り、声に出して話せるようにすることが中心です。面接の質問は自己紹介・経歴・志望動機・強みなど型があるため、準備した回答をそのまま使える場面が多いからです。たとえば、自己紹介は「現在の仕事・実績・応募の理由」の3点を1分で話せるように練習します。
ただし、回答を丸暗記すると、少し違う角度で聞かれたときに答えられなくなります。よく聞かれる質問と回答例、自己紹介の作り方は、英語面接の対策と回答例を参考にしてください。
外資系企業への転職は応募先の要件から逆算する
外資系企業や英語を使う職種への転職では、応募先が求める英語力と使う場面を確認してから練習を決めます。同じ外資系企業でも、職種や上司の国籍によって英語を使う頻度と場面が違うからです。たとえば、海外本社への報告が多い職種なら、メールと会議の練習を優先します。
ただし、求人票のTOEICスコアの条件を満たしても、面接や入社後の会議で話せるとは限りません。職種別の英語力の目安と転職の準備は、外資系企業で求められる英語力と転職準備で解説しています。
ビジネス英語の教材の選び方
ビジネス英語の教材は、場面・レベル・形式の3つが自分に合っているかで効果が変わります。「ビジネス英語」と名前の付いた教材でも、メール中心のものや会話中心のもの、上級者向けのものまで内容がさまざまなためです。
ここでは、教材の種類ごとの向き不向きと、NHKのラジオ講座を使う方法、AIやオンライン英会話を組み合わせる方法を紹介します。
教材は「場面」と「形式」で選ぶ
ビジネス英語の教材は、STEP1で決めた場面に合う形式のものを選びます。書く練習が必要な方に会話中心の教材を選ぶと、練習したい場面と教材の内容がずれるからです。たとえば、メールが中心の方は例文とテンプレートが多い教材、会議が中心の方は音声付きの会話教材が向いています。
教材の種類ごとの向いている練習と、選ぶときの確認点を比較します。
教材の種類 | 向いている練習 | 選ぶときの確認点 |
|---|---|---|
文法書(中学英語の復習) | 文の組み立て方の土台づくり | 例文に音声があるか、1冊で中学3年分を通せるか |
ビジネス英単語帳 | 業務で使う語彙の暗記 | 例文が自分の業界・職種に近いか |
場面別フレーズ集 | 会議・メール・電話の定型表現 | 使う場面ごとに章が分かれているか、音声があるか |
ラジオ・音声講座 | リスニング・会話の流れの把握 | 放送時間か聴き逃し配信で続けられるか |
オンライン英会話 | 話す練習・模擬会議・模擬面接 | ビジネス向けの教材や講師を選べるか |
AIチャット | 英作文の添削・会話の練習相手 | 添削結果を自分で確かめる習慣を持てるか |
※英語の窓口編集部が作成した整理です。各教材の内容は購入・申込の前に公式の説明で確認してください。
教材は1つの場面につき1〜2冊にとどめ、1冊を繰り返すほうが表現が定着します。
NHK「ラジオビジネス英語」を使う勉強法
NHKの「ラジオビジネス英語」は、会話・メール・インタビューを曜日ごとに学べるビジネス英語の講座です。番組の公式ページによると、月〜水曜はビジネスシーンの会話、木曜は英文eメールの書き方、金曜は各分野のプロフェッショナルへの英語インタビューを扱います。放送はNHK FMで毎週月曜〜金曜の午後11時20分〜11時35分、講師は柴田真一さんです。
ラジオビジネス英語の使い方の例は、以下のとおりです。
- 放送か聴き逃し配信で1回分を聞き、知らない表現を書き出す
- 会話の回は、音声に合わせて音読やシャドーイングをする
- 木曜のメールの回は、例文の一部を自分の業務に置き換えて書く
- 金曜のインタビューの回は、質問の仕方を会議の質問に応用する
※2026年10月12日時点・NHK「ラジオビジネス英語」番組ページより。
ただし、番組ページによると、2026年度後期は2025年度前期(2025年4月〜9月)の内容のアンコール放送です。放送時間や配信の内容は変わることがあるため、聞き始める前に番組ページで確認してください。
杉田敏さんの番組・書籍で勉強したい方へ
杉田敏さんの名前で教材を探している方は、まず今使える番組と書籍を公式の情報で確かめることが大切です。2026年10月12日時点のNHKゴガクの英語番組一覧には、杉田敏さんが講師を務める番組は載っていません。ラジオで今の放送を聞きながら学びたい方は、上で紹介した「ラジオビジネス英語」が選択肢になります。
過去の番組の書籍やテキストで勉強する場合の進め方は、以下のとおりです。
- 音声が付いているかを確かめ、音声に合わせて音読する
- 会話文の中から、自分の仕事で使える表現だけを書き出す
- 書き出した表現を使って、自分の業務の話を英語で1〜2文作る
ただし、書籍は版によって収録内容や音声の入手方法が異なります。購入前に出版社の公式サイトで最新の版と音声の有無を確認しましょう。
オンライン英会話・AIは「話す・直す」に使う
オンライン英会話とAIチャットは、教材で覚えた表現を実際に使い、直してもらう段階で役立ちます。独学では話す相手と添削する相手がいないため、アウトプットの量が不足しやすいからです。たとえば、会議で話す内容をAIチャットに英語で書いて添削してもらい、オンライン英会話のレッスンで声に出して使ってみる流れが作れます。
ただし、AIチャットの添削や回答には誤りが含まれることがあります。数字・固有名詞・契約に関わる表現は、辞書や信頼できる資料で確かめてから使ってください。
ビジネス英語の1日・1週間の勉強メニュー【自作例】
ビジネス英語の勉強は、毎日決まった時間に同じ流れで取り組むと続きやすくなります。週末にまとめて勉強する形は、忙しい週が1回あるだけで勉強の間隔が大きく空いてしまうためです。
ここでは、英語の窓口編集部が作成した1日のメニューと1週間のメニューの例を紹介します。時間や内容は、自分の場面と使える時間に合わせて調整してください。
1日30分・60分のメニュー例
1日のメニューは、インプットとアウトプットを同じ日に組み合わせるのが基本です。覚えた表現をその日のうちに使うと、使える形で記憶に残りやすいからです。たとえば、30分しか取れない日でも、音読と英作文を10分ずつ入れます。
1日30分と60分のメニューを、時間帯と内容で比較します。
時間帯 | 1日30分の例 | 1日60分の例 |
|---|---|---|
朝 | 文法か単語 10分 | 文法か単語 15分 |
通勤・移動 | 場面の定型表現の音声を聞く 10分 | ラジオ講座や音声教材を聞く 15分 |
昼休み | なし | 定型表現の音読 10分 |
夜 | 今日の業務を英語3文で書く 10分 | 英作文 10分+録音して聞き返す 10分 |
※英語の窓口編集部が作成した例です。
忙しい日は「通勤の音声だけ」のように最低ラインを決めておくと、勉強が完全に止まる日を減らせます。
1週間のメニュー例
1週間のメニューは、平日に練習を積み、週末に振り返りと人との練習を入れる形が続けやすい組み方です。平日はまとまった時間を取りにくいため、時間が必要な練習は週末に回すほうが無理がないからです。たとえば、平日に書いた英文を週末にまとめて添削してもらうと、自分の間違いの傾向が見えます。
会議とメールが中心の方を想定した1週間のメニュー例は、以下のとおりです。
曜日 | 中心にする練習 |
|---|---|
月 | 今週の会議の議題を英語でメモする・定型表現の音読 |
火 | リスニング(音声教材・ラジオ講座)と書き取り |
水 | 会議で話す内容を録音して聞き返す |
木 | 業務メールを1通英語で書く |
金 | 今週覚えた表現の復習 |
土 | オンライン英会話などで話す練習・英文の添削 |
日 | 1週間の振り返りと翌週の表現の準備 |
※英語の窓口編集部が作成した例です。
実際の会議やメールがある曜日に合わせて、練習の曜日を入れ替えると、勉強した表現をすぐ仕事で試せます。
ビジネス英語が伸び悩む原因と対処法
ビジネス英語が伸び悩むときは、勉強量より練習の中身に原因がある場合があります。インプットばかりで話す・書く機会がない、教材が場面に合っていないなど、練習の組み方がずれていると時間をかけても成果につながらないためです。
ここでは、伸び悩みのよくあるパターンと原因・対処法を整理したうえで、独学で足りる方とスクールを検討したほうがよい方の違いを紹介します。
伸び悩みのパターン別の原因と対処法
伸び悩みの対処は、つまずいている症状から原因を特定することから始めます。同じ「話せない」でも、単語が出てこないのか、文を組み立てられないのかで、やるべき練習が違うからです。
よくあるつまずきと原因、対処法を、以下の表にまとめます。
つまずき | 考えられる原因 | 対処法 |
|---|---|---|
表現は知っているのに会議で口から出ない | 音読や話す練習が足りない | 定型表現を毎日音読し、録音で確認する |
相手の英語が聞き取れない | 音の変化や話す速さに慣れていない | 音声教材のシャドーイングと書き取りを続ける |
簡単な文でも組み立てに時間がかかる | 中学英語の文法があいまい | 文法書に戻り、例文を日本語から英語にする練習をする |
メールの英文が不自然と言われる | 日本語の直訳になっている | メールの型に沿って書き、添削を受ける |
TOEICのスコアはあるのに仕事で使えない | 聞く・読む中心の勉強で、話す・書く練習が少ない | 自分の業務を英語で話す・書く練習を増やす |
教材を買っても続かない | 場面と教材が合っていない・量が多すぎる | 場面を1つに絞り、教材を1冊に減らす |
※英語の窓口編集部が作成した整理です。
1つの対処法を2〜3週間続けても変化がない場合は、STEP2に戻って今の英語力を測り直し、原因の見立てを見直しましょう。
独学で足りる方と、スクールを検討したほうがよい方
ビジネス英語は、独学で足りる方には独学で十分に身につけられます。期限に余裕があり、練習の計画と添削の機会を自分で用意できる方なら、教材とオンライン英会話・AIの組み合わせで必要な力を伸ばせるからです。一方、期限が迫っている方や、何を練習すべきか自分で判断できない方は、スクールで計画と添削を受けるほうが早い場合があります。
独学とスクールのどちらが向いているかの目安は、以下のとおりです。
独学で足りる方 | スクールを検討したほうがよい方 |
|---|---|
期限まで半年以上の余裕がある | 海外赴任・面接・プロジェクト開始まで数ヶ月しかない |
使う場面がはっきりしていて、練習を自分で選べる | 何から練習すべきか分からない |
毎日の勉強時間を自分で確保できている | 1人だと勉強が続かない |
添削や話す相手を自分で用意できる | 自分の英語の間違いを指摘してくれる相手がいない |
※英語の窓口編集部が作成した目安です。
ただし、スクールは料金や期間、ビジネス英語の専用コースの有無がスクールごとに違います。スクールを検討する方は、ビジネス英会話スクールおすすめの比較で料金と目的別の違いを確かめてから、無料カウンセリングで自分の場面に合うかを確認してください。
まとめ
- ビジネス英語の勉強法は、メール・会議・プレゼン・面接など英語を使う場面から逆算して決める
- 手順は「場面と期限の書き出し → 今の英語力の確認 → 中学英語の文法 → 定型表現の音読 → 自分の業務で話す・書く」の5STEP
- 教材は場面と形式で選び、1つの場面につき1〜2冊を繰り返す
- NHK「ラジオビジネス英語」は会話・メール・インタビューを曜日ごとに学べる(2026年度後期はアンコール放送)
- 伸び悩んだら、つまずきの症状から原因を特定し、練習の中身を変える
まずは、英語を使う場面と期限を紙に書き出し、今週取り組む練習を1つ決めましょう。
よくある質問
ビジネス英語の勉強は何から始めればいいですか?
英語を使う場面と期限を書き出し、今の英語力を測るところから始めます。中学英語の文法があいまいな方は文法の復習を先に進め、並行して使う場面の定型表現を音読すると、仕事で使える表現が早く増えます。
ビジネス英語は独学でも身につきますか?
期限に余裕があり、練習の計画と添削・話す相手を自分で用意できる方なら独学でも身につけられます。期限が迫っている方や、何を練習すべきか判断できない方は、スクールで計画と添削を受けるほうが早い場合があります。
ラジオのビジネス英語講座はどう使えばいいですか?
NHK「ラジオビジネス英語」は、曜日ごとに会話・メール・インタビューを扱うため、場面に合わせて使い分けられます。会話の回は音読やシャドーイング、メールの回は例文を自分の業務に置き換えて書く練習に使うと、聞くだけで終わりません。
杉田敏さんの番組や書籍でビジネス英語を勉強できますか?
2026年10月12日時点のNHKゴガクの英語番組一覧には、杉田敏さんが講師を務める番組は載っていません。書籍で勉強する場合は、出版社の公式サイトで最新の版と音声の有無を確認し、会話文の音読と自分の業務への置き換えに使うのが向いています。
TOEICのスコアがあればビジネス英語は話せますか?
TOEIC L&Rは聞く・読む力を測る試験のため、スコアがあっても話す・書く力は別に練習が必要です。自分の業務を英語で話す・書く練習と、添削を受ける機会を加えると、スコアを仕事の英語に結びつけやすくなります。
出典・参考
- ラジオビジネス英語(NHK) 2026年10月11日参照
- 英語の語学番組(NHKゴガク)(NHK) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Test テストの形式と構成(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
この記事を書いた人
執筆
英語の窓口編集部
英語の窓口/編集部
英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。