英語プレゼンのコツと構成|冒頭から締めまで使えるフレーズと練習方法
英語プレゼンの構成(導入・本論・結論、PREP法)と、挨拶・アジェンダ・グラフの説明・質疑応答の場面別フレーズを日本語訳つきで紹介。スライドとスクリプトの作り方、発音と間の取り方、録音やAIでの練習、本番1週間前からの準備もまとめました。
英語プレゼンは「導入(挨拶・目的・アジェンダ)→ 本論(ポイント3つまで)→ 結論(まとめと次の行動)」の3部構成で組み立て、各ポイントはPREP法で結論から話します。話の区切りでは「Let's move on to the next point.」のようなサインポストを入れ、答えられない質問には「Let me check and get back to you.」と期限を決めて保留しましょう。
この記事でわかること
英語プレゼンは導入・本論・結論の3部構成が基本で、本論のポイントを3つまでに絞り、PREP法で結論から話すと短い英語でも伝わります。
グラフは「種類と内容 → 縦軸・横軸 → 読み取れる結論」の3文で説明し、増減は「rose sharply」「fell slightly」のように動詞と副詞の組み合わせで表します。
本番1週間前にスライドと原稿を固め、残りの日数で録音・AIとの質疑応答・キーワードメモでの通し練習を進めると、原稿を読み上げずに話せます。
英語のプレゼンは、導入・本論・結論という3部の構成と、各部で使う決まった言い方がおおむね固まっています。構成とフレーズの型を先に持っておくと、英語力そのものより「何をどの順で話すか」で迷う時間を減らせます。
型を把握しておくと、スライドとスクリプトを作る順番が決まり、本番で言葉に詰まったときも次の1文に戻れます。質疑応答で答えられない質問が来たときの言い方を用意しておけば、想定外の場面でも落ち着いて対応できます。
本記事では、英語プレゼンの構成(導入・本論・結論、PREP法、サインポスト)と、挨拶・目的・アジェンダ・データ説明・グラフの読み方・まとめ・質疑応答の場面別フレーズをまとめています。さらに、スライドとスクリプトの作り方、発音と間の取り方、録音とAIを使った練習方法、本番1週間前からの準備スケジュール、よくある失敗と対処法も紹介します。掲載しているフレーズ・スクリプト・スケジュールは、すべて英語の窓口編集部が作成したものです。
英語プレゼンの基本構成と流れの早見表【導入・本論・結論】
英語プレゼンは、導入で全体像を示し、本論でポイントを順に説明し、結論で要点を繰り返す3部構成が基本です。聞き手は話の地図を先に受け取ると、細かい単語を聞き逃しても内容についていけるためです。
ここでは、3部構成の流れと代表フレーズを早見表で示し、導入・本論・結論それぞれで話すこと、1つのポイントを組み立てるPREP法、話の現在地を示すサインポストを紹介します。
英語プレゼンの流れと、各段階で話すこと・代表フレーズは、以下のとおりです。
段階 | 話すこと | 代表フレーズ | 日本語 |
|---|---|---|---|
導入 | 挨拶・自己紹介 | Good morning, everyone. I'm Yuki Sato from the marketing team. | 皆さん、おはようございます。マーケティングチームの佐藤由紀です。 |
導入 | 目的 | Today, I'd like to talk about our plan for the new app. | 本日は、新しいアプリの計画についてお話しします。 |
導入 | アジェンダ・所要時間 | I've divided my talk into three parts. It will take about fifteen minutes. | お話は3つに分かれています。所要時間は15分ほどです。 |
導入 | 質問のタイミング | Please feel free to ask questions at the end. | ご質問は最後にお気軽にどうぞ。 |
本論 | セクションの開始・移行 | Let's move on to the second point. | 2つ目のポイントに移ります。 |
本論 | データ・グラフの説明 | As you can see, sales rose sharply in the third quarter. | ご覧のとおり、第3四半期に売上が急増しました。 |
結論 | まとめ | To sum up, there are three key points. | まとめると、要点は3つです。 |
結論 | 締め・お礼 | Thank you for your attention. | ご清聴ありがとうございました。 |
質疑応答 | 質問を受ける | Now, I'd be happy to answer any questions. | それでは、ご質問にお答えします。 |
質疑応答 | 答えられないとき | That's a good question. Let me check and get back to you. | 良いご質問です。確認して改めてご連絡します。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
早見表の10文を言えるようにしておくと、英語プレゼンの最初から最後までを一通り話せます。以下では、構成の作り方を具体的に解説します。
導入で伝える5つのこと
英語プレゼンの導入では、聞き手が「誰が・何のために・どの順で・どれくらい話すか」を最初の1〜2分で分かるようにします。冒頭で全体の流れを予告しておくと、聞き手が話の行き先を見失わずに済むためです。
導入で伝えることは、以下のとおりです。
- 挨拶と自己紹介(名前・所属・テーマとの関係)
- 目的(今日の話で聞き手が得られること)
- アジェンダ(話の順番とポイントの数)
- 所要時間
- 質問を受けるタイミング(途中か最後か)
ただし、社内の短い報告や5分以内の発表では、自己紹介や所要時間を省いても問題ありません。聞き手がすでに知っている情報は削り、目的とアジェンダを優先して伝えましょう。
本論はポイントを3つまでに絞る
本論は、伝えたいことを2〜3つのポイントに絞り、1つずつ順番に話します。英語は日本語より話の切れ目が聞き取りにくく、ポイントが多いと聞き手が今どこを聞いているか分からなくなるためです。
たとえば、新サービスの提案なら「現状の課題」「解決策」「費用と効果」の3つに分けると、聞き手が全体像をつかみやすくなります。各ポイントの冒頭で「First,」「Second,」「Finally,」と番号を言うと、切れ目がさらに分かりやすくなります。ただし、データが多い発表でも、1つのポイントに詰め込む数字は2〜3個までにしましょう。
結論で要点を繰り返し次の行動を示す
英語プレゼンの結論では、本論のポイントを短く繰り返し、聞き手にしてほしい行動を1つ伝えます。プレゼンは文章と違って読み返せないため、最後に要点をもう一度聞くと記憶に残りやすいからです。
たとえば、「To sum up, the new app will save time, reduce costs, and improve customer satisfaction.(まとめると、新しいアプリで時間を節約し、費用を減らし、顧客満足度を高められます)」と3点を並べたあとに、「I'd like to ask for your approval to start the pilot next month.(来月の試験導入の承認をお願いします)」と行動を求めます。ただし、結論で新しい情報を出すと聞き手が混乱するため、本論で話していない内容は入れないでください。
PREP法で1つのポイントを組み立てる
本論の各ポイントは、PREP法(Point・Reason・Example・Point)の順で組み立てると、短い英語でも筋の通った説明になります。結論を先に言う順番は英語の話し方と相性が良く、聞き手が理由と例を結論に結び付けて聞けるためです。
PREP法の各要素と、英語の例文は、以下のとおりです。
要素 | 話すこと | 例文 | 日本語 |
|---|---|---|---|
Point(結論) | このポイントで言いたいこと | We should move our customer support to chat. | 顧客サポートをチャットに移すべきです。 |
Reason(理由) | 結論の理由 | This is because most of our customers contact us from their smartphones. | 理由は、顧客の大半がスマートフォンから問い合わせているからです。 |
Example(例) | 数字や具体的な場面 | For example, last month, about 70 percent of inquiries came from mobile devices. | たとえば、先月は問い合わせの約70%がモバイル端末からでした。 |
Point(結論) | 結論を言い直す | That's why chat support is the best option for us. | 以上の理由から、チャットでのサポートが最適です。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
PREP法の4文を1セットにすると、1つのポイントを30秒〜1分ほどで話せます。結論を先に言う練習として、日本語で考えた内容をまずPointの1文に要約してから英語にしましょう。
サインポストで話の現在地を示す
サインポスト(signpost)とは、「次は〇〇に移ります」「ここまでをまとめると」のように、話の区切りや次の展開を予告する言葉です。Cambridge Dictionaryでは、signpostは道しるべのほかに「何が起こるか、何をすべきかを示すもの」とも説明されており、プレゼンでは聞き手を次の話題へ案内する役割を持ちます。
サインポストの主な使い方と例文は、以下のとおりです。
使う場面 | 例文 | 日本語 |
|---|---|---|
最初のポイント | First, let's look at the current situation. | まず、現状を見てみましょう。 |
次のポイントへ | Moving on to my next point, ... | 次のポイントに移ると、 |
話を戻す | Let me go back to what I said earlier. | 先ほどの話に戻ります。 |
後で触れる | I'll come back to this later. | この点は後ほど触れます。 |
区切りでまとめる | So far, we've looked at the problem. | ここまで、課題を見てきました。 |
最後のポイント | Finally, let's talk about the budget. | 最後に、予算についてお話しします。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
サインポストはスライドを切り替えるタイミングで言うと効果的です。スクリプトを作る際は、スライドの切り替え部分に1文ずつサインポストを入れておきましょう。
英語プレゼンの冒頭で使えるフレーズ【挨拶・目的・アジェンダ】
英語プレゼンの冒頭は、話す内容がほぼ決まっているため、フレーズを丸ごと覚えておくと最も準備の効果が出る部分です。最初の1分を落ち着いて話せると、緊張がやわらぎ、本論にも余裕を持って入れます。
ここでは、挨拶と自己紹介・目的・アジェンダと所要時間・質問のタイミング・本題への移り方の5場面に分けて、フレーズを紹介します。
挨拶と自己紹介
挨拶は、時間帯に合わせた「Good morning」「Good afternoon」と、聞き手へのお礼から始めます。最初にお礼を言うと、会場の空気がやわらぎ、話し手も最初の1文を言いやすくなるためです。
挨拶と自己紹介で使えるフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 | 使う場面 |
|---|---|---|
Good afternoon, everyone. Thank you for coming today. | 皆さん、こんにちは。本日はお越しいただきありがとうございます。 | 対面の発表 |
Thank you for joining this call. | ご参加いただきありがとうございます。 | オンライン会議での発表 |
Let me briefly introduce myself. | 簡単に自己紹介させてください。 | 自己紹介の前置き |
My name is Ken Tanaka, and I'm in charge of product planning. | 田中健です。商品企画を担当しています。 | 名前と担当 |
For those who don't know me, I'm Yuki from the sales team. | 初めての方へ、営業チームの由紀です。 | 一部が顔見知りの場 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
自己紹介は、名前と担当に加えて、テーマとの関係を1文足すと、聞き手が話し手の立場を理解しやすくなります。社内で全員が顔見知りなら、自己紹介は省いて目的から話し始めましょう。
目的を伝える
目的は、「Today, I'd like to ~」の形で、今日の話のテーマと聞き手に伝えたいことを1〜2文で示します。目的が先に分かると、聞き手は何に注意して聞けばよいかを判断できるからです。
目的を伝えるフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
Today, I'd like to talk about our sales results for this year. | 本日は、今年の販売実績についてお話しします。 |
The purpose of this presentation is to propose a new pricing plan. | このプレゼンの目的は、新しい料金プランを提案することです。 |
I'm here today to share the results of our customer survey. | 本日は、顧客アンケートの結果を共有します。 |
By the end of this presentation, you'll know how to use the new system. | このプレゼンを聞き終えるころには、新システムの使い方が分かります。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
「By the end of this presentation, ~」は、聞き手が得られることを具体的に示せるため、研修や説明会の冒頭に向いています。目的の文は、プレゼン全体の結論と食い違わないように最後に見直してください。
アジェンダと所要時間を示す
アジェンダは、話の順番を番号で示し、所要時間と一緒に伝えます。ポイントの数と時間が分かると、聞き手は長さの見通しを持って集中できるためです。
アジェンダと所要時間のフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
I've divided my presentation into three parts. | プレゼンは3つのパートに分かれています。 |
First, I'll explain the background. Then, I'll show you our plan. Finally, I'll talk about the schedule. | まず背景を説明し、次に計画をお見せし、最後にスケジュールをお話しします。 |
Here's the agenda for today. | 本日のアジェンダです。 |
My presentation will take about ten minutes. | プレゼンは10分ほどです。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
アジェンダのスライドを見せながら話す場合も、項目を読み上げるだけでなく「First, ~ Then, ~ Finally, ~」の順番の言葉を付けると流れが伝わります。所要時間は、リハーサルで実際に測った時間を言いましょう。
質問のタイミングを伝える
質問を途中で受けるか最後にまとめて受けるかは、導入の最後に伝えておきます。先に決めておくと、話の途中で質問が来て時間が足りなくなる事態を防げるからです。
質問のタイミングを伝えるフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
Please feel free to ask questions at the end. | ご質問は最後にお気軽にどうぞ。 |
I'll take questions after the presentation. | ご質問はプレゼンの後にお受けします。 |
If you have any questions, please feel free to interrupt me. | ご質問があれば、途中でも遠慮なくどうぞ。 |
Please type your questions in the chat. | ご質問はチャットに書き込んでください。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
英語に自信がない場合は、質問を最後にまとめて受けるほうが、話の流れを保ちやすくなります。オンラインの発表では、チャットで質問を受けると聞き取りの負担も減らせます。
本題に入る
導入から本題に移るときは、「Let's get started.」のように区切りの1文をはっきり言います。区切りの言葉がないと、聞き手は導入と本題の境目に気付きにくいためです。
本題に入るフレーズは、以下のとおりです。
- Let's get started.(それでは始めましょう)
- So, let's begin with the first point.(では、1つ目のポイントから始めます)
- Let me start by giving you some background.(まず背景からお話しします)
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
本題に入る1文のあとに少し間を置くと、聞き手の注意がスライドに戻ります。以下では、本論とデータの説明で使うフレーズを紹介します。
本論とデータ説明で使えるフレーズ【グラフの読み方】
本論は、プレゼンの中で話す量が最も多く、スライドやグラフを説明する場面が中心になります。データの説明は英語の言い方がある程度決まっているため、増減を表す動詞と副詞をそろえておくと、どのグラフにも応用できます。
ここでは、セクションの始め方・強調と言い換え・例の挙げ方・スライドへの誘導・グラフの増減の表し方・グラフの種類と読み方の6つを紹介します。
セクションを始める・次に移る
セクションの始めと終わりは、サインポストの1文で区切ります。区切りを言葉にすると、聞き手はスライドの切り替えと話の切り替えを一致させて理解できるためです。
セクションの開始と移行で使うフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
Let's start with the current situation. | 現状から始めましょう。 |
That brings me to my next point. | ここで次のポイントに移ります。 |
Now, let's turn to the costs. | では、費用に話を移します。 |
That's all for the first part. | 1つ目のパートは以上です。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
「That brings me to my next point.」は、前の話と次の話をつなげる言い方で、話が自然に流れます。セクションの数が多い場合は、切り替えのたびにアジェンダのスライドを短く見せてもよいです。
要点を強調する・言い換える
大事な点は、「The key point here is ~」のように強調の言葉を前に置いてから話します。英語のプレゼンでは、強調したい内容を言葉で予告すると、聞き手がその直後に集中するためです。
強調と言い換えのフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 | 使う場面 |
|---|---|---|
The key point here is that costs will go down. | ここでの要点は、費用が下がることです。 | 強調 |
I'd like to emphasize that this is only a test. | あくまで試験だという点を強調します。 | 強調 |
In other words, we need more staff. | 言い換えると、人員が足りないということです。 | 言い換え |
To put it simply, the new plan is cheaper. | 簡単に言うと、新しいプランのほうが安いです。 | 言い換え |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
専門用語や長い数字を出したあとは、「In other words, ~」で短く言い換えると、英語が母語でない聞き手にも伝わりやすくなります。言い換えの文は、スクリプトの段階で用意しておきましょう。
例を挙げる
具体例は、「For example, ~」「Let me give you an example.」で前置きしてから話します。例の前置きがあると、聞き手は直前の主張と例の関係をすぐに理解できるためです。
例を挙げるフレーズは、以下のとおりです。
- For example, one customer used the app every day for a month.(たとえば、ある顧客は1ヶ月間毎日アプリを使いました)
- Let me give you an example.(例を1つ挙げます)
- A good example of this is our Osaka office.(よい例が大阪支社です)
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
例は1つのポイントにつき1つに絞ると、時間内に収まりやすくなります。例が数字の場合は、次のH3で紹介するスライドへの誘導と組み合わせましょう。
スライドやグラフに注目してもらう
スライドを切り替えたら、「Please take a look at this graph.」のように、どこを見てほしいかを言葉で伝えます。聞き手はスライド全体を見回すため、見る場所を指定しないと、話とスライドの内容がずれるからです。
スライドに注目してもらうフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
Please take a look at this graph. | こちらのグラフをご覧ください。 |
This slide shows our sales over the past three years. | このスライドは過去3年間の売上を示しています。 |
As you can see, the number of users has doubled. | ご覧のとおり、利用者数は2倍になりました。 |
I'd like to draw your attention to the red line. | 赤い線に注目してください。 |
On the left, you can see last year's figures. | 左側は昨年の数字です。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
「This slide shows ~」でスライドの内容を1文で説明し、「As you can see, ~」で読み取ってほしい結論を言う2文の組み合わせが基本です。グラフの細部をすべて読み上げる必要はありません。
グラフの増減を英語で説明する
グラフの増減は、動詞(増える・減る)と副詞(急に・少し)の組み合わせで表します。動詞と副詞を数個ずつ覚えておけば、組み合わせ次第で多くの動きを説明できるためです。
グラフの動きを表す主な英語表現を、意味と例文で比較します。
動き | 英語 | 例文 | 日本語 |
|---|---|---|---|
増える | increase/rise/go up | Sales increased by 10 percent. | 売上が10%増えました。 |
減る | decrease/fall/drop/decline | Costs fell from 5 million to 4 million yen. | 費用が500万円から400万円に減りました。 |
横ばい | remain stable/stay the same/level off | The number of users remained stable. | 利用者数は横ばいでした。 |
ピークに達する | peak at/reach a peak | Sales peaked at 2 million units in July. | 売上は7月に200万個でピークに達しました。 |
上下する | fluctuate | Prices fluctuated throughout the year. | 価格は1年を通して上下しました。 |
急に | sharply/dramatically | Sales rose sharply in March. | 3月に売上が急増しました。 |
ゆるやかに | gradually/steadily | The price has gone up gradually. | 価格はゆるやかに上がってきました。 |
少し | slightly | Profits dropped slightly. | 利益は少し減りました。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
前置詞は、増減の幅に「by」、始まりと終わりの値に「from ~ to ~」を使います。たとえば、割合が20%から25%に上がった場合、「by 5 percent」では「20%の5%分(21%)に増えた」とも取れるため、「by 5 percentage points」と言うと誤解を防げます。
グラフの種類と縦軸・横軸の言い方
グラフを説明する際は、まずグラフの種類と、縦軸・横軸が何を表すかを伝えます。軸の説明を飛ばすと、聞き手は数字の意味が分からないまま増減の話を聞くことになるためです。
グラフの種類と軸の英語は、以下のとおりです。
日本語 | 英語 | 説明の例文 |
|---|---|---|
棒グラフ | bar chart/bar graph | This bar chart compares sales by region.(この棒グラフは地域別の売上を比べています) |
折れ線グラフ | line graph | This line graph shows the trend over five years.(この折れ線グラフは5年間の推移を示しています) |
円グラフ | pie chart | This pie chart shows our market share.(この円グラフは市場シェアを示しています) |
表 | table | This table lists the prices of each plan.(この表は各プランの料金をまとめています) |
縦軸 | vertical axis/y-axis | The vertical axis shows the number of users.(縦軸は利用者数です) |
横軸 | horizontal axis/x-axis | The horizontal axis shows the months.(横軸は月です) |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
グラフ1枚の説明は「種類と内容 → 軸 → 読み取れる結論」の3文が目安です。結論の1文は、次のスライドへの橋渡しにもなるため、必ずスクリプトに書いておきましょう。
英語プレゼンの締めと質疑応答で使えるフレーズ
英語プレゼンの締めと質疑応答は、聞き手の印象と次の行動を左右する部分です。質疑応答は台本どおりに進まないため、聞き返す・確認する・保留するといった型を持っているかどうかで、落ち着いて対応できるかが変わります。
ここでは、まとめ・締めとお礼・質問の受け方・答え方・答えられないとき・質疑応答の終え方の6場面のフレーズを紹介します。
要点をまとめる
まとめは、「To sum up,」「In conclusion,」で始め、本論のポイントを短く並べます。まとめの合図の言葉を聞くと、聞き手はプレゼンが終盤に入ったと分かり、要点に集中するためです。
まとめのフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
To sum up, there are three key points. | まとめると、要点は3つです。 |
In conclusion, the new system will save us time and money. | 結論として、新システムで時間と費用を節約できます。 |
Let me briefly summarize what I've talked about. | お話しした内容を簡単にまとめます。 |
The main takeaway from today is that we need to act now. | 本日いちばんお伝えしたいのは、今すぐ動く必要があるということです。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
「takeaway」は、聞き手に持ち帰ってほしい要点という意味で、ビジネスのプレゼンでよく使います。まとめでは、本論で使った言葉をそのまま繰り返すと、聞き手が内容を結び付けやすくなります。
次の行動を呼びかけてお礼を言う
締めでは、聞き手にしてほしい行動を伝えてから、お礼を言って終えます。行動の呼びかけがないと、聞き手は内容に納得しても、次に何をすればよいか分からないまま終わるためです。
締めとお礼のフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 |
|---|---|
I'd like to ask for your approval by the end of this month. | 今月末までにご承認をお願いします。 |
Please contact me if you're interested in joining the project. | プロジェクトへの参加にご関心があれば、ご連絡ください。 |
I'll send you the slides after the meeting. | 会議の後にスライドをお送りします。 |
That's all from me. Thank you for your attention. | 私からは以上です。ご清聴ありがとうございました。 |
Thank you for listening. | お聞きいただきありがとうございました。 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
「Thank you for your attention.」はやや改まった言い方で、社内の発表では「Thank you for listening.」も使えます。お礼のあとは、すぐに質疑応答へ移りましょう。
質問を受ける・内容を確認する
質問を受ける際は、まずお礼を言い、質問の内容を自分の言葉で繰り返して確認します。確認の1文を挟むと、聞き間違いを防げるうえに、答えを考える時間も作れるからです。
質問を受けて確認するフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 | 使う場面 |
|---|---|---|
Now, I'd be happy to answer any questions. | それでは、ご質問にお答えします。 | 質疑応答の開始 |
Thank you for your question. | ご質問ありがとうございます。 | 質問へのお礼 |
Sorry, could you say that again? | すみません、もう一度おっしゃっていただけますか。 | 聞き取れなかったとき |
Could you speak a little more slowly? | もう少しゆっくり話していただけますか。 | 速くて聞き取れないとき |
So, you're asking about the cost of the pilot, right? | 試験導入の費用についてのご質問ですね。 | 内容の確認 |
Do you mean the cost for this year or for next year? | 今年の費用ですか、それとも来年の費用ですか。 | 意味を絞る |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
聞き返すことは失礼ではなく、間違った答えをするより信頼につながります。オンラインの発表では、チャットに質問を書いてもらうよう頼むのも1つの方法です。
質問に答える
質問への答えは、PREP法と同じく結論を先に言い、理由や数字をあとに続けます。結論から答えると、質問者は自分の疑問に答えが返ってきたとすぐに分かるためです。
質問に答えるフレーズは、以下のとおりです。
- The short answer is yes.(結論から言うと、はい、可能です)
- As I mentioned in the presentation, the cost will be about 3 million yen.(プレゼンでお話ししたとおり、費用は約300万円です)
- Does that answer your question?(ご質問への答えになっていますか)
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
答えたあとに「Does that answer your question?」と確認すると、質問者の疑問が残っていないかを確かめられます。答えが長くなりそうな場合は、結論だけ伝えて詳細は後で共有すると伝えましょう。
質問に答えられないとき
その場で答えられない質問には、答えられない理由を短く伝え、後で回答する約束をします。推測で答えると誤った情報が残るため、確認してから答えるほうが聞き手の信頼を保てるからです。
質問に答えられないときのフレーズは、以下のとおりです。
フレーズ | 日本語 | 使う場面 |
|---|---|---|
That's a good question. Let me check and get back to you. | 良いご質問です。確認して改めてご連絡します。 | 答えを知らない |
I don't have the exact figures with me right now. | 正確な数字はいま手元にありません。 | 数字が分からない |
Can I get back to you by Friday? | 金曜日までにお返事してもよろしいですか。 | 期限を決めて保留する |
I'm afraid that's outside my area. Ken would be the best person to answer that. | 申し訳ありませんが、私の担当外です。その点は健さんがいちばん詳しいです。 | 担当外 |
Could we discuss this after the presentation? | その点はプレゼンの後にお話しできますか。 | 時間が足りない・個別の話 |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
保留した質問は、質問者の名前と内容をその場でメモし、約束した期限までに回答してください。質問への答え方は会議の発言と共通する部分が多いため、会議用のフレーズもあわせて準備しておくと応用が利きます。
あわせて読みたい
英語の会議で使えるフレーズ|場面別の言い方とコツ
質疑応答を終える
質疑応答は、時間を理由に区切り、個別の質問を受け付けると伝えて終えます。終わりを言葉で示さないと、質問が続いて予定の時間を超えやすいためです。
質疑応答を終えるフレーズは、以下のとおりです。
- We have time for one more question.(あと1問お受けできます)
- I'm afraid we're out of time.(申し訳ありませんが、時間になりました)
- If you have any other questions, please feel free to email me.(ほかにご質問があれば、メールでお気軽にどうぞ)
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
最後にもう一度「Thank you.」と言って終えると、質疑応答まで含めたプレゼン全体がきれいに締まります。
英語プレゼンのスライドとスクリプトの作り方【5STEP】
英語プレゼンの準備は、スライドとスクリプトを同時に作り込むより、内容を日本語で固めてから英語にするほうが手戻りが少なくなります。英語にする段階で構成を考え直すと、英文を何度も書き直すことになるためです。
ここでは、構成づくりから本番用のメモまでを5つのステップで解説します。5つのステップの全体像は、以下のとおりです。
ステップ | すること | 作るもの |
|---|---|---|
STEP1 | 日本語で結論と構成を決める | 結論の1文・ポイント3つ |
STEP2 | スライド1枚に1メッセージで作る | 英語のスライド |
STEP3 | スクリプトを短い文で書く | 英語の原稿 |
STEP4 | スライドの切り替えの1文を決める | サインポスト入りの原稿 |
STEP5 | キーワードだけのメモにする | 本番用のメモ |
STEP1〜5を順番に進めると、スクリプトを丸暗記しなくても話せる状態を作れます。
【STEP1】日本語で結論と構成を決める
最初に、プレゼン全体の結論を日本語の1文で書き、本論のポイントを3つまで決めます。結論とポイントが決まらないまま英文を書き始めると、英語の表現選びに時間を取られ、話の筋がぶれるためです。
たとえば、「新しい勤怠システムを来月から試験導入したい」が結論なら、ポイントは「現状の課題」「新システムでできること」「費用と導入スケジュール」の3つに分けます。ただし、日本語の段階で長い文章にすると英語に直しにくくなるため、箇条書きのメモにとどめましょう。
【STEP2】スライド1枚に1メッセージで作る
スライドは、1枚で伝えることを1つに絞り、文字を少なくします。スライドの文字が多いと、聞き手は話を聞かずにスライドを読み始め、話し手の英語が耳に入らなくなるためです。
英語のスライドを作る際のポイントは、以下のとおりです。
- スライドのタイトルを結論の文にする(「Sales」より「Sales rose 10% in Q3」)
- 箇条書きは短い語句で書き、文で書かない
- 名詞を重ねるより動詞を使う(「Implementation of the system」より「Start the new system」)
- グラフは1枚に1つにし、伝えたい数字に色を付ける
- 略語は初出で正式名を書く
スライドのタイトルを結論の文にすると、タイトルを読み上げるだけで要点が伝わり、話し手が言葉に詰まったときの助けにもなります。
【STEP3】スクリプトを短い文で書く
スクリプトは、1文1メッセージの短い英文で書きます。長い文は話している途中で文の構造を見失いやすく、聞き手にとっても主語と動詞の関係が追いにくいためです。
日本語を直訳した長い文と、プレゼン向けに短くした文を比較します。
種類 | 英文 | ポイント |
|---|---|---|
直訳 | Since the number of inquiries that our support team has received has been increasing since last year, we are considering introducing a chatbot. | 1文に情報が多く、主語が遠い |
短くした文 | Our support team is getting more inquiries. This trend started last year. So we're thinking about using a chatbot. | 1文1メッセージで、主語と動詞が近い |
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
短くした文は、日本語では「問い合わせが増えています。去年からです。なのでチャットボットを検討しています。」と同じ順番で、聞いた順に理解できます。スクリプトを書いたら声に出して読み、息継ぎが2回以上必要な文は分けましょう。
【STEP4】スライドの切り替えの1文を決める
スクリプトには、スライドを切り替えるたびに言うサインポストの1文を書き込みます。切り替えの1文が決まっていると、次のスライドに移るたびに話が途切れることがなくなるためです。
たとえば、課題のスライドから解決策のスライドに移る場面では、「So, how can we solve this problem? Let me show you our idea.(では、この課題はどう解決できますか。私たちの案をお見せします)」のように、問いかけと予告を組み合わせます。ただし、毎回同じ言い方を繰り返すと単調になるため、H2「英語プレゼンの基本構成」のサインポストの表から2〜3種類を使い分けましょう。
【STEP5】キーワードだけのメモにする
スクリプトを何度か声に出したら、スライドごとにキーワードだけを書いたメモを作り、本番はメモを見て話します。全文の原稿を読み上げると、目線が原稿に落ちて声も単調になり、聞き手に伝わりにくくなるためです。
たとえば、課題のスライドのメモは「inquiries ↑/since last year/chatbot?」の3語程度で十分です。ただし、冒頭の1分と締めの1分は話す内容が決まっているため、全文を覚えておくと本番の緊張を抑えられます。
英語プレゼンの話し方のコツ【発音・間・目線】
英語プレゼンの伝わりやすさは、1つ1つの音の正確さより、強弱のリズム・区切り・話す速さで大きく変わります。意味のかたまりごとの区切りがはっきりしていると、聞き手は細かい音を聞き逃しても内容を追いやすくなります。
ここでは、発音・間の取り方・話す速さと声の大きさ・アイコンタクトとジェスチャーの4つのコツを紹介します。
発音は単語の強勢と文のリズムを優先する
英語プレゼンの発音では、個々の音より、単語のどこを強く読むか(強勢)と、文の中で大事な語を強く読むリズムを優先します。強勢の位置がずれると、音が正しくても別の単語に聞こえたり、聞き手が単語を特定できなかったりするためです。
プレゼンでよく使い、強勢の位置を間違えやすい単語は、以下のとおりです(大文字が強く読む部分)。
単語 | 強勢の位置 | 意味 |
|---|---|---|
percent | per-CENT | パーセント |
develop | de-VEL-op | 開発する |
analysis | a-NAL-y-sis | 分析 |
economy | e-CON-o-my | 経済 |
event | e-VENT | イベント |
※強勢の位置は辞書の発音記号で確認できます。スクリプトに出てくるカタカナ語は、本番前に辞書で強勢を確かめておきましょう。
日本人がつまずきやすい個々の音や、発音の独学の手順を知りたい方は、英語の発音を良くする練習法もあわせて確認してください。
意味の区切りで間を取る
間は、文の切れ目と、意味のかたまりの切れ目で取ります。区切りなしで話し続けると、聞き手は文の構造を追えず、どこが要点か分からなくなるためです。
スクリプトに区切りの記号を入れた例は、以下のとおりです(/は短い間、//は長い間)。
- Today, / I'd like to talk about / our new pricing plan. //
- As you can see, / sales rose sharply / in the third quarter. //
- The key point here is / that we can cut costs / by 20 percent. //
※英文はすべて英語の窓口編集部が作成。人名・社名・数字は例です
数字や結論の直前に短い間を置くと、聞き手の注意が次の言葉に集まります。スクリプトの段階で/を書き込み、印のとおりに読む練習をしましょう。
話す速さと声の大きさを調整する
話す速さは、普段の会話よりゆっくりを意識し、声は会場のいちばん後ろの人に届く大きさにします。緊張すると話す速さが上がりやすく、英語が母語でない聞き手が多い場では、速さが理解の妨げになるためです。
たとえば、リハーサルで所要時間を測り、予定より短く終わった場合は速く話しすぎている可能性があります。ただし、ゆっくり話すことと単語を1語ずつ区切ることは違うため、意味のかたまりの中はつなげて読みましょう。
アイコンタクトとジェスチャーを使う
アイコンタクトは、会場の左・中央・右に視線を配り、1文ごとに見る人を変えるのが目安です。聞き手と目を合わせると、話し手が聞き手に向けて話していることが伝わり、英語の多少の誤りより内容に注意が向くためです。
ジェスチャーと表情で意識することは、以下のとおりです。
- 数を言うときに指で示す(「three points」で指を3本立てる)
- グラフの増減を手の動きで示す
- 手は腰より上の位置で動かす
- 話の区切りで表情をゆるめる
オンラインの発表では、画面ではなくカメラのレンズを見ると、聞き手と目が合っているように映ります。
英語プレゼンの練習方法【録音・AI・手本の活用】
英語プレゼンの練習は、声に出して通すこと・自分の声を客観的に聞くこと・質疑応答を想定することの3つを組み合わせると効果が出ます。黙読でスクリプトを確認するだけでは、言いにくい単語や時間の超過に本番まで気付けないためです。
ここでは、通し練習・録音と録画・AIを使った質疑応答の練習・手本の活用の4つの方法を紹介します。練習方法ごとの目的と準備するものは、以下のとおりです。
練習方法 | 目的 | 準備するもの |
|---|---|---|
声に出した通し練習 | 時間を測り、言いにくい部分を見つける | スクリプト・タイマー |
録音・録画 | 発音・速さ・間・目線を客観的に確認する | スマートフォン |
AIとの質疑応答 | 想定質問への答え方と聞き返しを練習する | AIチャットツール(音声会話ができるもの) |
手本のまね | 区切り・強弱・話す速さを学ぶ | 英語の講演動画 |
4つの方法をすべて同時に始める必要はありません。本番までの日数に合わせて、通し練習と録音から始めましょう。
声に出して通し練習をする
通し練習は、本番と同じようにスライドを切り替えながら、立って声に出して行います。声に出すと、黙読では気付かない言いにくい単語や、息継ぎの位置の問題が見つかるためです。
たとえば、1回目の通し練習で詰まった文に印を付け、2回目までに短い文や言いやすい単語に書き換えます。ただし、通し練習のたびにスクリプトを大きく書き換えると覚え直しになるため、本番3日前以降は細かな修正にとどめましょう。
スマートフォンで録音・録画して確認する
録音・録画は、自分の話し方を聞き手の立場で確認できる練習方法です。話している最中は自分の速さや間に気付きにくく、録音を聞いて初めて気付く癖もあるためです。
録音・録画で確認する項目は、以下のとおりです。
- 所要時間が予定に収まっているか
- 結論や数字の前で間を取れているか
- 「えー」「あー」が続いていないか
- 強勢の位置を間違えている単語がないか
- 目線が原稿やスライドに落ちていないか(録画のみ)
確認項目は1回の録音で1つか2つに絞ると、修正点がはっきりします。2回目以降の録音と聞き比べ、改善できたかを確かめましょう。
AIを相手に質疑応答の練習をする
質疑応答の練習には、ChatGPTなどのAIチャットツールに聞き手役を頼む方法が使えます。質疑応答は相手がいないと練習しにくい部分ですが、AIにスクリプトを渡して質問を出してもらえば、一人でも想定問答を繰り返せるためです。
AIに聞き手役を頼むときの指示文の例(編集部作成)は、以下のとおりです。
- 以下は私の英語プレゼンの原稿です。聞き手役として、英語で質問を1つずつしてください。
- 質問は、費用・スケジュール・リスクについて、計5問にしてください。
- 私が英語で答えたら、答えの分かりやすさと、より自然な言い方を日本語で教えてください。
ただし、AIの添削には誤りが含まれることがあるため、気になる表現は辞書でも確認してください。音声会話の始め方や指示文の作り方は、ChatGPTで英会話を練習する方法で詳しく紹介しています。
英語の講演動画を手本にまねる
話し方の手本には、TED Talksなど無料で公開されている英語の講演動画が使えます。英語を母語とする話し手が、どこで間を取り、どの語を強く読むかを、実際の音声で確認できるためです。
たとえば、気に入った講演の冒頭1分を選び、音声を聞きながら少し遅れて同じように話すと、区切りや強弱のまね方が身に付きます。ただし、講演者の話す速さは人によって差があるため、手本は自分が聞き取れる速さの講演から選びましょう。
英語プレゼン本番1週間前からの準備スケジュール【編集部作成】
英語プレゼンの準備は、日付ごとにやることを決めておくと、直前に慌てて英文を書き直す事態を防げます。英語のプレゼンは日本語より準備に時間がかかるため、スライドと原稿を早めに固め、残りの日数を声に出す練習に回すことが重要です。
ここでは、本番1週間前から当日までの準備の流れを、英語の窓口編集部が作成したスケジュール例で紹介します。
時期 | やること | 終わりの目安 |
|---|---|---|
7日前 | 日本語で結論の1文とポイント3つを決める | 構成メモが完成している |
6〜5日前 | 英語のスライドとスクリプトを作る | 全スライドの原稿がある |
4日前 | 声に出して通し練習し、時間を測る。言いにくい文を書き換える | 予定時間に収まる |
3日前 | 録音して聞き直す。想定質問を5問書き出し、答えを英語で用意する | 原稿を確定する |
2日前 | AIや同僚を相手に質疑応答を練習する。キーワードのメモを作る | メモを見て話せる |
前日 | 本番と同じ服装・機材で通し練習を1回する。冒頭と締めの1分を暗記する | 最初と最後をメモなしで言える |
当日 | 開始前に冒頭の3文を小声で言う。機材と資料を確認する | - |
※スケジュールは英語の窓口編集部が作成した例です。プレゼンの長さや準備に使える時間に合わせて調整してください
準備の日数が3日しかない場合は、7日前〜4日前の作業を1日目にまとめ、録音と質疑応答の準備を優先しましょう。
前日と当日に確認すること
前日と当日は、新しい英文を覚えるより、機材と流れの確認に時間を使います。直前に原稿を変えると、練習した内容と本番の内容がずれて、かえって言葉に詰まりやすくなるためです。
前日と当日に確認することは、以下のとおりです。
- スライドのファイルが会場やオンライン会議のツールで開けるか
- 画面共有・マイク・カメラが動くか(オンラインの場合)
- キーワードのメモと、想定質問の答えのメモが手元にあるか
- 冒頭の3文と締めの3文をメモなしで言えるか
確認項目をすべて満たしていれば、あとは練習した内容を落ち着いて話すことに集中できます。
英語プレゼンでよくある失敗と対処法
英語プレゼンの失敗は、英語力の不足だけでなく、準備の順番や話し方の癖からも起こります。原因が分かれば、本番までの限られた時間でも対処できます。
ここでは、英語プレゼンでよくある失敗と原因・対処法を表で示し、独学で対応しにくい場面と、学習の選択肢を紹介します。
よくある失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
原稿を読み上げてしまう | 全文の原稿に頼っている | キーワードだけのメモにし、冒頭と締めだけ暗記する |
話が長くなり時間を超える | ポイントが多い・リハーサルで時間を測っていない | ポイントを3つまでに絞り、通し練習で時間を測る |
スライドの文字が多い | 日本語のスライドを直訳している | 1枚1メッセージにし、タイトルを結論の文にする |
早口になり伝わらない | 緊張と、区切りのない読み方 | スクリプトに/を入れ、結論の前で間を取る |
質問が聞き取れず固まる | 聞き返しの言い方を用意していない | 「Sorry, could you say that again?」と確認の1文を覚えておく |
答えられない質問で慌てる | 保留の言い方を知らない | 「Let me check and get back to you.」で期限を決めて保留する |
日本語の構成のまま話す | 結論を最後に言う順番になっている | PREP法で結論を先に言う |
表の対処法の多くは、本番1週間前からのスケジュールで準備できます。失敗しやすい項目を1つ選び、次の練習で重点的に確認しましょう。
独学で足りる方と、指導を受けたほうがよい方
年に数回の社内発表で、原稿を準備する時間がある方は、本記事の構成とフレーズ、録音とAIを使った練習で十分に対応できます。プレゼンの型と頻出フレーズは決まっており、準備の時間さえ取れれば一人でも仕上げられるためです。
一方、海外の取引先への提案や英語での会議の進行を日常的に任される方は、独学では対応しにくい場面が出てきます。たとえば、質疑応答での即答・相手の反論への切り返し・自分の発音の癖の修正は、相手がいないと練習や確認がしにくい部分です。ただし、指導を受けるかどうかは、英語を使う頻度・期限・予算によって変わります。
指導を検討する方が比べたいポイントは、以下のとおりです。
- プレゼンや会議など、仕事の場面に合わせた練習ができるか
- 発音や話し方の癖を指摘してもらえるか
- 本番までの期限に合わせた学習計画を立ててもらえるか
- 無料のカウンセリングや体験で内容を確かめられるか
仕事で使う英語をまとめて伸ばしたい方は、ビジネス英語スクール・ビジネス英会話のおすすめで選び方と各スクールの特徴を比較できます。学習計画の管理まで任せたい方は、英語コーチングおすすめ13選もあわせて確認してください。
まとめ
英語プレゼンの要点は、以下のとおりです。
- 構成は導入・本論・結論の3部にし、本論のポイントは3つまでに絞る
- 各ポイントはPREP法で結論から話し、サインポストで話の現在地を示す
- グラフは「種類と内容 → 軸 → 結論」の3文で説明し、増減は動詞と副詞の組み合わせで表す
- 質疑応答は聞き返し・確認・保留の型を用意し、答えられない質問は期限を決めて後で回答する
- 本番1週間前に構成を固め、残りの日数を録音とAIを使った声に出す練習に回す
まずは、次のプレゼンの結論を日本語の1文で書き、早見表のフレーズに当てはめて導入の3文を英語で作ってみましょう。
よくある質問
「プレゼンする」は英語で何と言いますか?
「give a presentation」または「make a presentation」が一般的な言い方です。動詞1語なら「present」も使え、「I'll present our new plan today.(本日は新しい計画を発表します)」のように言います。
英語プレゼンの始め方で最初に何を言えばいいですか?
「Good morning, everyone. Thank you for coming today.」のように挨拶とお礼から始め、自己紹介・目的・アジェンダ・所要時間の順に伝えます。最初の1分は話す内容がほぼ決まっているため、全文を覚えておくと緊張を抑えられます。
英語プレゼンで原稿を見ながら話してもいいですか?
原稿を手元に置くこと自体は問題ありませんが、全文を読み上げると目線が下がり、聞き手に伝わりにくくなります。スライドごとのキーワードだけを書いたメモを見て話し、冒頭と締めだけを暗記する方法がおすすめです。
英語プレゼンの質疑応答で質問が聞き取れなかったときはどうすればいいですか?
「Sorry, could you say that again?」や「Could you speak a little more slowly?」と聞き返して問題ありません。聞き取れた部分を「So, you're asking about ~, right?」と言い直して確認すると、誤った答えを防げます。
英語プレゼンで答えられない質問をされたらどう答えればいいですか?
推測で答えず、「That's a good question. Let me check and get back to you.」と伝えて後で回答すると約束します。「Can I get back to you by Friday?」のように期限を言い、約束した日までに回答してください。
出典・参考
- presentation(Cambridge Dictionary)(Cambridge University Press & Assessment) 2026年10月11日参照
- signpost(Cambridge Dictionary)(Cambridge University Press & Assessment) 2026年10月11日参照
- agenda(Cambridge Dictionary)(Cambridge University Press & Assessment) 2026年10月11日参照
- TED Talks(TED公式サイト)(TED Conferences, LLC) 2026年10月11日参照
この記事を書いた人
執筆
英語の窓口編集部
英語の窓口/編集部
英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。