VERSANTとは?試験内容・スコアの目安・料金と上げ方を解説
VERSANTとは何かを2026年10月時点の公式情報で解説。3種類のテストの問題形式、10〜90点のスコアとCEFR(B1・B2)の対応、受験方法と料金、採点不可を防ぐ注意点、難しいと言われる理由、パート別のスコアの上げ方まで紹介します。
VERSANTは、ピアソンが開発し日本では日本経済新聞社が販売する、AI自動採点の英語テストです。個人で受けやすいSpeaking and Listening Testは約20分・40問・6,600円(税込)で、スコアは10〜90点で表示され、B1は43〜50点、B2は59〜66点に当たります。
この記事でわかること
VERSANTには、Speaking and Listening(約20分・6,600円)・Writing(約35分・4,400円)・Placement(約50分・7,700円)の3種類があり、スマホやパソコンで受験できます。
スコアは10〜90点のGSEで表示され、CEFRのB1は43〜50点、B2は59〜66点で、公式サイトでは43点が海外赴任の目安とされています。
Speaking and Listening Testは総合スコアの50%がリスニング力で決まるため、聞き取りと即答の練習に加え、パートE・Fの話す型を準備するとスコアを上げやすくなります。
要点データ
| Speaking and Listening Test | 約20分・40問スマホアプリ/ウェブブラウザで受験 |
|---|---|
| 受験料(Speaking and Listening) | 6,600円(税込)2026年10月時点・個人購入 |
| スコアの範囲 | 10〜90点(GSE)総合スコア・サブスコアとも |
| CEFR B1/B2 | 43〜50点/59〜66点VERSANT日本公式サイトの対応表より |
※この記事は英語コーチング・英語スクールの口コミ検索サイト「英語の窓口」編集部が作成しています。料金などは各スクールの公式サイトで確認した情報です。
VERSANT(ヴァーサント)は、英語を聞いてすぐ英語で答える力を測るテストで、昇進・昇格の要件や社内の英語基準として使う企業もあります。日本の公式サイトでは、スピーキングとリスニングを測るテスト・ライティングのテスト・4技能のテストの3種類が案内されています。
VERSANTの問題形式とスコアの意味を把握すると、受けるべきテストと目標にする点数を決めやすくなります。スピーキングのテストは以前の形式から問題の構成が変わっており、古い情報のまま対策すると練習がずれる点にも注意が必要です。
本記事では、VERSANTのテストの種類・問題形式・スコアの目安・受験方法と料金をまとめています。さらに、難しいと言われる理由と、パート別・サブスコア別のスコアの上げ方も紹介します。
※試験の情報は2026年10月時点で、VERSANT日本公式サイト(versant.jp)と、公式サイトが案内する販売代理店のページで確認したものです。本文中の英語の例題・回答例は、英語の窓口編集部が作成したもので、実際の出題ではありません。
VERSANTとは?試験の概要と早見表
VERSANTは、知識の量より「英語を使って何ができるか」を測るテストです。スマホやパソコンで受験でき、AIが自動で採点するため、会場に行かずに短時間で結果が分かります。
ここでは、VERSANTの3種類のテストを早見表で示したうえで、定義と運営元、以前の形式からの変更点を紹介します。
VERSANTの早見表
VERSANTを個人で受けるなら、まず検討するのはSpeaking and Listening Testです。約20分・スマホで受験でき、会社の英語基準としても使われる、話す力と聞く力を測れるためです。
VERSANT日本公式サイトで案内されている3種類のテストを、時間・問題数・受験方法・受験料で比較します。
テスト | 測る力 | 時間・問題数 | 受験方法 | 受験料(税込) |
|---|---|---|---|---|
Speaking and Listening Test | 聞く・話す | 約20分・40問 | スマホアプリ/ウェブブラウザ | 6,600円 |
Writing Test | 書く | 約35分・42問 | ウェブブラウザ/ソフトウェア | 4,400円 |
Placement Test(4-skills) | 聞く・読む・話す・書く | 約50分・81問 | ウェブブラウザ/ソフトウェア | 7,700円 |
※2026年10月時点・VERSANT日本公式サイトおよび販売代理店englishbooks.jpより。Speaking and ListeningとWritingのセット(9,900円)は法人販売のみです。
スコアはどのテストも10〜90点で表示され、ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)のレベルと対応しています。受けるテストに迷ったら、会社や応募先がどのテストのスコアを求めているかを先に確認しましょう。
VERSANTの定義と運営元
VERSANTとは、教育サービス会社のピアソン(Pearson)が開発した、AIによる自動採点の英語テストです。正式な名称は「Versant by Pearson」です。各テストは「Versant by Pearson English Speaking and Listening Test」のように表記されます。
日本国内では、日本経済新聞社がVERSANT事業の独占販売権を持っています。VERSANT日本公式サイト(versant.jp)も、ピアソンと日本経済新聞社のパートナーシップのもとで運営されています。
VERSANT日本公式サイトでは、VERSANTの特徴として以下の4点を挙げています。
- 24時間365日、スマホやパソコンで受験できる
- スピーキングのテストは約20分、ライティングのテストは約35分で終わる
- 受験後、約5分で結果が分かる
- AIの音声認識と自動採点で、客観的に評価する
ただし、サーバーや通信の状況によっては、スコアが出るまでに数時間かかる場合もあると公式サイトに記載されています。
以前のSpeaking Testからの主な変更点
現在のSpeaking and Listening Testは、以前の「Versant English Speaking Test」から名称と問題形式が変わったテストです。古い問題集や解説記事には、音読や文の組み立て(Sentence Builds)のパートが載っているものがあり、現行の形式とは一致しません。
公式サイトが案内する販売代理店(englishbooks.jp)のページに記載されている、新しいテストへの主な変更点は以下のとおりです。
項目 | 以前(Speaking Test) | 現在(Speaking and Listening Test) |
|---|---|---|
名称 | Versant English Speaking Test | Versant English Speaking and Listening Test |
設問 | 音読・文の組み立てがある | 音読・文の組み立てを削除し、聞いて自分の言葉で話す設問を追加 |
音声 | ― | 英語のアクセントの種類を増やした |
スコア | ― | GSEの10〜90点のみで表示。リスニングのスコアを追加 |
話し方の評価 | 流暢さ・発音などを個別に表示 | 流暢さ・発音・分かりやすさを「話し方」のスコアに統合 |
※englishbooks.jp「Versant English Test」より(2026年10月時点)。「―」は掲載がない項目です。
さらに、2026年6月には受験画面の操作方法も変わりました。Web受験とアプリ受験では、音声は自動で流れず、受験者が「Listen to question」などのボタンを押して再生し、回答後に「Next」で次の問題へ進みます。以前のような合図のビープ音も使われないため、受験前にアプリのサンプルテストで操作を確認しておくと安心です。
VERSANTのテスト3種類と問題形式
VERSANTは、テストの種類によって問題の内容も受験方法も異なります。対策の中心になるのはSpeaking and Listening Testで、40問のうち多くの問題でリスニング力が評価されます。
ここでは、3種類のテストの問題形式を、パートごとの問題数と測る力で紹介します。
Speaking and Listening Testの6パート
Speaking and Listening Testは、6つのパート・40問を約20分で答えるテストです。総合スコアは、スピーキング力50%とリスニング力50%で計算されます。
Speaking and Listening Testの6パートと、各パートで測る力は以下のとおりです。
パート | 内容 | 問題数 | 測る力 |
|---|---|---|---|
A 質問(Give a short answer to the question) | 短い質問に短く答える | 8問 | リスニング力 |
B 復唱(Repeat the sentence) | 流れた英文をそのまま繰り返す | 16問 | リスニング力・スピーキング力(話し方) |
C 会話に関する質問(Answer a question about a conversation) | 短い会話を聞き、質問に答える | 6問 | リスニング力 |
D 文章に関する質問(Answer questions about a passage) | ストーリーを聞き、3つの質問に答える | 6問 | リスニング力 |
E ストーリーリテリング(Retell a passage) | ストーリーを聞き、30秒間で自分の言葉で言い換える | 2問 | リスニング力・スピーキング力(内容・話し方) |
F 自由回答(Give your opinion) | 簡単な質問に自由に答える | 2問 | スピーキング力(内容・話し方) |
※VERSANT日本公式サイト「Speaking and Listening」より(2026年10月時点)。
パートA〜Dの問題は、英語を聞き取れないと答えられない形式です。英語の窓口編集部が作成した例題で、各パートの答え方のイメージを示します。
- パートAの例(自作):What do people usually use to cut paper? → Scissors.
- パートBの例(自作):The meeting has been moved to Thursday afternoon. → 同じ英文をそのまま言う
- パートCの例(自作):Woman: I can't find my keys anywhere. Man: Did you check your coat pocket? 質問:What is the woman looking for? → Her keys.
- パートFの例(自作):Do you prefer working from home or at the office? Why? → 立場と理由を英語で答える
パートA・Cは単語や短い句で答えれば足り、完全な文で言い直す必要はありません。一方、パートE・Fは話す内容そのものが採点されるため、話す順番の型を準備しておくと答えやすくなります。
Writing Testの5パート
Writing Testは、パソコンで英文をタイプして答える、5つのパート・42問・約35分のテストです。文法・語彙・文章構成・言葉遣いと文体・読解力の5つのスキルが評価され、タイピングの速さと正確さも別の指標で表示されます。
Writing Testの5パートは以下のとおりです。
パート | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
タイピング | 表示された文章を60秒以内でタイプする | 1問 |
空欄補助 | 短文の空欄に単語を1つ入れる | 20問 |
ディクテーション | 読み上げられた文章を聞いたとおりに書き取る | 16問 |
文章再構成 | 30秒間読んだ文章を、自分の言葉で書き直す | 4問 |
Eメール記述 | 状況説明を読み、提案や問題点をEメール形式で書く | 1問(テストのバージョンによって2問) |
※VERSANT日本公式サイト「Writing」より(2026年10月時点)。
Writing Testにもディクテーションがあるため、書く力だけでなく、聞き取る力もスコアに影響します。
Placement Test(4-skills)の9パート
Placement Test(4-skills)は、聞く・読む・話す・書くの4技能を、9つのパート・81問・約50分で測るテストです。総合スコアは4つの技能別スコアから計算され、パソコンで受験します。
Placement Test(4-skills)の9パートは以下のとおりです。
パート | 内容 | 問題数 |
|---|---|---|
A 音読 | 表示された文章を声に出して読む | 2問 |
B 復唱 | 流れた文章を聞こえたとおりに繰り返す | 16問 |
C 文の構築 | 3つのフレーズを並べ替えて正しい文にして言う | 10問 |
D 会話 | 2人の会話を聞き、質問に答える | 12問 |
E タイピング | 表示された文章を60秒以内で入力する | 1問 |
F 空欄補助 | 短文の空欄に単語を1つ入力する | 20問 |
G ディクテーション | 聞こえた文章を25秒以内に入力する | 16問 |
H 文章再構成 | 30秒間読んだ文章を、90秒間で自分の言葉で書き直す | 3問 |
I 要約と意見 | 文章を読み、要約と自分の考えを書く | 1問 |
※VERSANT日本公式サイト「Placement(4-skills)」より(2026年10月時点)。
Placement Testには音読と文の組み立てのパートが残っています。以前のSpeaking Testの教材は、Placement Testの話す問題の練習には使えます。ただし、Speaking and Listening Testの対策としては形式が異なる点に注意しましょう。
VERSANTのスコアの見方と目安(CEFR・B1・B2)
VERSANTのスコアは、合格・不合格ではなく、10〜90点のどこにいるかで英語力を示します。会社から「VERSANTで〇点以上」と求められている場合は、その点数がCEFRのどのレベルに当たるかを知っておくと、必要な英語力をイメージしやすくなります。
ここでは、スコアの仕組み、CEFRとの対応表、公式サイトが示す目安、サブスコアの見方を紹介します。
スコアは10〜90点のGSEで表示される
VERSANTのスコアは、ピアソンが作った英語力の指標「GSE(Global Scale of English)」で、10〜90点の1点刻みで表示されます。GSEはCEFRをより細かく分けた指標で、点数ごとに「英語でできること(Can-Do)」が定められています。
CEFRは、A1からC2までの6段階で言語の運用能力を示す国際的な基準です。VERSANT日本公式サイトでは、VERSANTのスコアはCEFRに準拠していると説明されています。
VERSANTのスコアの基本は、以下のとおりです。
- 総合スコアとサブスコアはどちらも10〜90点
- 1点刻みのため、短い期間の伸びも数字で確認できる
- 同じGSEのスケールのため、3種類のテストの点数をCEFRに当てはめて読める
ただし、音声が少ない・雑音が大きいなどの理由で自動採点ができない場合は、点数ではなく「採点不可(Not Scored/Unscorable)」と表示されます。
VERSANTスコアとCEFRの対応表
VERSANTのB1は43〜50点、B2は59〜66点です。VERSANT日本公式サイトでは、CEFRの各レベルに当たるVERSANTの総合スコアを、以下のとおり示しています。
CEFR | VERSANT総合スコア | 公式サイトでのレベルの説明(要約) |
|---|---|---|
C2 | 85〜90 | 熟練者。ほとんどの状況・複雑な話題で、流暢かつ正確に話せる |
C1 | 76〜84 | 上級者。専門的・学問的な話題について、複雑な言語で流暢に話せる |
B2+ | 67〜75 | 準上級者。抽象的なテーマでも意見を述べ、複雑な論旨を示せる |
B2 | 59〜66 | 中上級者。広い範囲の話題で、詳しい情報や説明をある程度流暢に話せる |
B1+ | 51〜58 | 準中上級者。身近な話題から知らない話題まで、会話をリードし続けられる |
B1 | 43〜50 | 中級者。日常的な話題で話し合い、基本的な理由や意見を述べられる |
A2+ | 36〜42 | 準中級者。日常的な話題の簡単な会話に参加できる |
A2 | 30〜35 | 初級者。日常的な話題について、簡単な単語やフレーズで短い文を話せる |
A1 | 22〜29 | 入門レベル。基本的な単語やフレーズで個人的な情報を交換できる |
A1未満 | 10〜21 | 観光客レベル。定型表現を使い、基本的な単語やフレーズを理解できる |
※VERSANT日本公式サイト「スコア」掲載の図より、英語の窓口編集部が要約(2026年10月時点)。
VERSANT日本公式サイトでは、対応表はCEFRのレベルとVERSANTのスコアの関係を示すもので、ほかのテストとのスコアの相関を保証するものではないと注記されています。目標の点数を決めるときは、CEFRのレベルの説明を読み、仕事で必要な場面に合うかを確かめましょう。
公式サイトが示すスコアの目安
VERSANT日本公式サイトの図では、ビジネスで英語を使う目安として43点が示されています。43点はCEFRのB1の下限に当たり、「海外赴任目安ライン」「英語でビジネスするためにまず必要とされる目安」と書かれています。
VERSANT日本公式サイトのスコアの図に記載されている目安は、以下のとおりです。
- 43点:海外赴任目安ライン(英語でビジネスするためにまず必要とされる目安)
- 52点:TOEIC900点台の平均スコア
- 59点以上:ビジネスで英語が十分に使える上級者
- 76点以上:ほぼネイティブレベル
※VERSANT日本公式サイト「スコア」より(2026年10月時点)。
上記の図では、TOEIC900点台の平均が52点とされており、TOEICの点数が高くてもVERSANTで同じ水準の評価になるとは限りません。TOEICは主に読む・聞く力を測るのに対し、VERSANTのSpeaking and Listening Testは聞いてすぐ話す力を測るためです。会社が求めるのがVERSANTのスコアなら、TOEICの点数から換算せず、VERSANTを一度受けて現在地を確かめましょう。
サブスコアの見方
Speaking and Listening Testのスコアレポートでは、総合スコアに加えて、リスニング力とスピーキング力のスコアが表示されます。スピーキング力は、話した内容と話し方(流暢さ・発音・分かりやすさ)で採点され、話し方のスコアも別に表示されます。
Speaking and Listening Testのスコアの内訳は、以下のとおりです。
スコア | 評価されること |
|---|---|
総合スコア | スピーキング力50%・リスニング力50%で計算 |
リスニング力 | 聞かれたことや会話・ストーリーの内容を理解する力 |
スピーキング力 | 受験者が言ったこと(内容)と、どのように言ったか(話し方) |
話し方 | 流暢さ・発音・話の分かりやすさを総合したスコア |
※VERSANT日本公式サイト「Speaking and Listening」「法人向けプラン・価格」より(2026年10月時点)。
総合スコアだけを見るより、どのサブスコアが低いかを見るほうが、次に練習すべきことを決めやすくなります。サブスコア別の練習方法は、後半の「VERSANTのスコアを上げる方法」で紹介します。
VERSANTの受験方法と料金【4STEP】
VERSANTを個人で受験する場合は、販売代理店で受験ID(TIN)を買い、自分のスマホやパソコンで受験します。会場の予約や試験日の指定はなく、TINが届けば都合のよい時間に受けられます。
ここでは、受験料と購入先、申込から結果確認までの流れ、受験前の準備、採点不可にならないための注意点を紹介します。
VERSANTの受験料と購入先
VERSANTの受験料は、Speaking and Listening Testが6,600円(税込)です。個人で受験する場合は、VERSANT日本公式サイトが案内する2つの販売代理店から受験IDを購入します。
個人向けの購入先と、購入時に確認したい点を、以下の表にまとめます。
購入先 | 確認できたこと |
|---|---|
englishbooks.jp(株式会社ドリームブロッサム) | 3種類のテストを販売。Speaking and Listening 6,600円・Writing 4,400円・Placement 7,700円(いずれも税込)。平日14時までの注文・支払いでその日の18時までにTINをメール送付。領収証を発行できる |
キャリタス(株式会社キャリタス) | Speaking and Listening Testの個人申込ページあり |
※2026年10月時点・VERSANT日本公式サイト、englishbooks.jp、キャリタスの各ページより。
VERSANT日本公式サイトでは、支払い方法としてPayPay・クレジットカード・銀行振込・コンビニ支払いが案内されています。使える支払い方法は購入先によって異なるため、申込前に各販売代理店のページで確認しましょう。englishbooks.jpでは、TINの有効期限は通常10〜12ヶ月で、TINの送付後は返品・キャンセルができないと記載されています。
申込から結果確認までの流れ
VERSANTの個人受験は、TINの購入から結果の確認まで、自宅で完結します。Speaking and Listening Testをスマホで受ける場合の流れは、以下のとおりです。
VERSANT日本公式サイトに掲載されている利用ステップを、4つにまとめました。
- 受験ID(TIN)を購入する:englishbooks.jpかキャリタスで購入し、メールでTINを受け取る
- Versantアプリをダウンロードする:App StoreかGoogle Playから入手し、サンプルテストで操作を確認する
- 受験する:アプリでTINを入力して開始する。テスト自体は約20分
- 結果を確認する:受験後約5分で、アプリの「Test Status」か公式サイトのスコア確認ページでTINを入力して確認する
アプリで受験できるのはSpeaking and Listening Testだけで、Writing TestとPlacement Testはパソコンで受験します。TINは結果の確認にも使うため、メモしておきましょう。
受験前に準備すること
VERSANTは自動の音声認識で採点するため、受験する環境がスコアや採点の可否に影響します。VERSANT日本公式サイトの受験ガイドでも、受験前のチェック項目が細かく示されています。
スマホで受験する前に確認したい項目は、以下のとおりです。
- 音が反響しない静かな場所を確保したか
- スマホを十分に充電し、ほかのアプリを閉じたか
- 受験中は機内モードをオン・Wi-Fiをオフにする方法を確認したか
- Bluetoothとスピーカーフォンをオフにしたか
- スマホのカバーを外し、平らに置いて受験できるか
※VERSANT日本公式サイト「スマホアプリで受験する方へのご案内」より(2026年10月時点)。
パソコンで受験する場合は、公式サイトのシステムチェックで受験環境を事前に確認できます。ウェブブラウザ受験に限り、接続が途中で切れても、最初の開始から24時間以内なら再開できます。
採点不可にならないための注意点
VERSANTでは、回答の音声を自動採点できないと判断されると、点数が出ずに「採点不可」になります。採点不可の多くは、受験環境と話し方の問題で起こります。
VERSANT日本公式サイトのよくある質問に挙げられている原因と、受験時の対処を、以下の表にまとめます。
採点不可の原因 | 受験時の対処 |
|---|---|
沈黙が多く、回答の音声が少ない | 分からない問題でもできるだけ答える。答えが分からないときは「I don't know.」と言う |
声が大きすぎる・小さすぎる・つぶやくように話す | 普段の会話くらいの声の大きさで、自然に話す |
聞き取れなかった単語をそれらしい音でごまかす | 聞き取れた部分だけでも、はっきり発音する |
周囲の騒音・部屋の反響・エアコンなどの雑音 | 静かで音が響かない部屋を選び、周りの電子機器の電源を切る |
マイクやヘッドセットの不具合・システム要件を満たさない環境 | 受験前にシステムチェックやサンプルテストで動作を確認する |
※VERSANT日本公式サイト「よくある質問」「受験方法」より(2026年10月時点)。
テスト中はメモを取ることと、スクリーンショットを撮ることが禁止されています。また、アプリで受験した場合は、スコアを確認する前にアプリを削除すると回答データが消え、採点できなくなるため注意しましょう。
VERSANTが難しいと言われる理由3つ
VERSANTが難しいと感じられやすいのは、英語の知識より、聞いた英語をその場で処理して話す速さが問われるためです。TOEICの対策で読む・聞く練習を中心にしてきた方ほど、形式の違いに戸惑うことがあります。
ここでは、Speaking and Listening Testが難しいと言われる理由を、問題形式と採点の仕組みから3つ紹介します。
聞いてすぐ答える形式で、メモが取れない
VERSANTが難しい1つ目の理由は、聞いた英語を記憶したまま、すぐに英語で答える必要があることです。テスト中はメモが禁止されているため、会話やストーリーの内容を頭の中だけで保持しなければなりません。
たとえば、パートBの復唱では、流れた英文を意味のかたまりごとに覚えていないと、最後まで言い切れません。パートDでは、ストーリーを聞いたあとに3つの質問に答えるため、登場人物や出来事の順番を覚えておく必要があります。
ただし、2026年6月の仕様変更で、Web受験とアプリ受験は受験者がボタンを押して音声を再生し、次の問題へ進む形式になりました。問題と問題の間で、自分のペースで気持ちを整えられます。
総合スコアの半分がリスニング力で決まる
VERSANTが難しい2つ目の理由は、スピーキングのテストという印象に反して、総合スコアの50%がリスニング力で決まることです。パートA〜Eの5つのパートでリスニング力が評価され、聞き取れない問題は答えようがありません。
たとえば、話す練習だけを増やしても、パートA・C・Dで質問を聞き取れなければ、リスニング力のスコアは上がりにくくなります。さらに、出題音声には英語のアクセントのバリエーションが加わっており、1種類の発音の音声だけで練習していると聞き慣れない音に出会うこともあります。
ただし、リスニング力が伸びると、復唱やストーリーリテリングのスピーキング面の得点にもつながります。聞く練習と話す練習は、分けずに組み合わせると効率的です。
自分の言葉で言い直す・意見を言う問題がある
VERSANTが難しい3つ目の理由は、パートEとパートFで、正解の英文がない問題に自分の言葉で答える必要があることです。パートEではストーリーを30秒間で言い換え、パートFでは簡単な質問に自由に答えます。
たとえば、パートFで「在宅勤務と出社のどちらがよいか」と聞かれた場合、英語力があっても、答えの内容をすぐに思いつかないと沈黙が生まれます。英語で話す前に、日本語でも即答する練習をしておくと、内容で詰まる時間を減らせます。
難しいと言われる理由と、効果のある練習の方向は、以下のとおりです。
難しいと言われる理由 | 関係するパート | 練習の方向 |
|---|---|---|
聞いた英語を記憶したまま、すぐ答える | B・C・D | 意味のかたまりで聞き取り、復唱する |
総合スコアの半分がリスニング力 | A〜E | 音の変化に慣れ、さまざまな発音の音声を聞く |
正解の英文がなく、自分の言葉で話す | E・F | 話す順番の型を決めて、録音して練習する |
上記の3つの理由を踏まえて、次の見出しでは、パート別・サブスコア別のスコアの上げ方を紹介します。
VERSANTのスコアを上げる方法【パート別・サブスコア別】
VERSANTのスコアを上げるには、形式に慣れることと、弱いサブスコアに合った練習を選ぶことが重要です。総合スコアだけを目標にすると、どの練習を増やせばよいかが分からなくなります。
ここでは、公式サンプルテストの使い方、パート別の練習、サブスコア別の練習、動画教材の選び方を紹介します。
公式サンプルテストで形式と弱点を確認する
VERSANTの対策は、Versantアプリのサンプルテストで形式を確認するところから始めるのが効率的です。サンプルテストは実際のテストの短縮版で、無料で体験できるためです。
たとえば、サンプルテストを解きながら、パートごとに起きたことを書き出します。「聞き取れなかった」「答えが思いつかなかった」「言い切れなかった」のどれかを記録すると、優先して練習するパートが分かります。
ただし、サンプルテストは採点されません。現在のスコアを知りたい場合は、本番のテストを一度受け、サブスコアを確認してから練習を始めましょう。
パートA〜Dはリスニングと即答の練習をする
パートA〜Dの得点を上げるには、英語を聞いて意味を取る速さを鍛え、短く答える練習をすることが重要です。パートA〜Dはリスニング力の評価が中心で、聞き取れれば短い答えで足りる問題が多いためです。
パートA〜Dで取り組みたい練習は、以下のとおりです。
パート | 取り組みたい練習 |
|---|---|
A 質問 | 身近な物・場所・数字に関する質問を聞き、1語〜短い句ですぐ答える |
B 復唱 | 10語前後の英文を聞き、スクリプトを見ずに繰り返す。言えなかった部分を録音で確認する |
C 会話に関する質問 | 2人の短い会話を聞き、「誰が・何を・なぜ」を短く答える |
D 文章に関する質問 | 短いストーリーを聞き、登場人物と出来事の順番を日本語でも言えるか確認する |
パートBの復唱の練習には、音声を少し遅れて追いかける練習も役立ちます。手順はシャドーイングのやり方と効果で解説しています。
パートE・Fは話す型を決めて録音する
パートEとパートFは、話す順番の型を決めておくと、内容で詰まる時間を減らせます。正解の英文がないパートでは、何から話すかを毎回考えていると、考える時間がそのまま沈黙になるためです。
英語の窓口編集部が作成した、パートE・Fの話す型の例は以下のとおりです。
- パートEの型:登場人物 → 起きたこと → 結末の順に、聞こえた単語を使って言い換える
- パートFの型:立場 → 理由 → 具体例 → もう一度立場、の順に話す
- パートFの回答例(自作):I prefer working from home. The main reason is that I can save time on commuting. For example, I can use that time to study English. So, working from home suits me better.
型を決めたら、スマホで回答を録音し、沈黙や言い直しが多い部分を聞き返しましょう。パートEは30秒間で話すため、時間を計って練習すると本番の感覚に近づきます。
サブスコア別に練習を選ぶ
本番を受けたあとは、低いサブスコアに合わせて練習を選ぶのが近道です。Speaking and Listening Testでは、リスニング力・スピーキング力・話し方のスコアが表示されるため、弱点を特定できます。
サブスコアが低いときの原因の例と、取り組みたい練習を、以下の表にまとめます。
低いサブスコア | 起きていることの例 | 取り組みたい練習 |
|---|---|---|
リスニング力 | 音のつながりや弱く読まれる単語が聞き取れない | スクリプト付きの音声で、聞き取れなかった箇所を確認してから復唱する |
スピーキング力(内容) | 何を話すか思いつかない。要点を言い換えられない | 短いストーリーの要約や、身近な質問への意見を英語で口に出す |
話し方 | 言いよどみが多い。発音が伝わりにくい | 音読と録音で、流暢さ・発音・分かりやすさを確認する |
※練習方法は英語の窓口編集部がまとめたものです。
VERSANTのスコアは日常会話の力とも重なるため、話す力そのものを伸ばしたい方は、英語が話せるようになるにはで紹介している練習も組み合わせると効果的です。
YouTubeなどの動画教材は新形式に合うものを選ぶ
YouTubeなどの動画教材を使う場合は、現行のSpeaking and Listening Testの形式に合っているかを確認してから選ぶことが重要です。以前に作られた動画には、以前のSpeaking Testの音読や文の組み立てを扱うものがあるためです。
動画教材を選ぶときのチェック項目は、以下のとおりです。
- パートの構成が「質問・復唱・会話・文章・リテリング・自由回答」になっているか
- スクリプトが付いていて、聞き取れなかった部分を確認できるか
- 2026年6月以降の操作方法(ボタンで音声を再生し、Nextで進む)に触れているか
VERSANT日本公式サイトの受験方法のページには、受験前に見る公式のガイダンスや、スマホ受験・パソコン受験の準備の動画が掲載されています。また、日経ビジネススクールオンデマンドでは、動画で学ぶ「Versant準備講座」が9,900円(税込)で販売されています。
独学で詰まる場合はVERSANT対策コーチングも選択肢
VERSANTの対策は、公式サンプルテストと市販の教材、録音できるスマホがあれば独学で進められます。自分の録音を聞いて弱点を見つけ、練習を続けられる方なら、独学で足ります。
ここでは、独学で詰まりやすい場面と、VERSANT対策に対応したスクール・コーチングを紹介します。
独学で詰まりやすい場面とスクールの比較
独学で詰まりやすいのは、何度受けてもスコアが伸びず、原因が自分では分からない場面です。特に、話し方のスコアは、自分の発音の誤りに自分で気づきにくいため、外から指摘してもらうほうが早く直せる場合があります。
独学からスクールやコーチングに切り替えるか考えたいサインは、以下のとおりです。
- 2回以上受験しても、総合スコアが変わらない
- 録音を聞いても、どこが伝わりにくいのか分からない
- 昇進や異動など、目標スコアに期限がある
英語コーチングの中には、受講中にVERSANTを受けて伸びを確認するところもあります。たとえば、TORAIZ(トライズ)は、月1回程度のVERSANT受験で伸びを確認しながら学習を進める仕組みです。The Past(ザ・パスト)では、初回・6週目・最終週にVERSANTを受験します。
VERSANT対策に対応した主なスクール・コーチングの料金・期間・形式は、以下のとおりです。
※料金・期間は2026年10月時点で各スクールの公式サイトから確認した情報です。
VERSANT対策のスクールは、12週間の短期集中型から、月額制のオンラインレッスンまで形式が分かれます。ほかのスクールも含めて比較したい方は、VERSANT対策スクール・コーチングの比較から、練習量・料金・受講期間で絞り込めます。
まとめ
- VERSANTはピアソンが開発し、日本では日本経済新聞社が販売する英語テストで、Speaking and Listening(約20分・6,600円)・Writing(約35分・4,400円)・Placement(約50分・7,700円)の3種類がある
- Speaking and Listening Testは6パート・40問で、以前の音読・文の組み立ては削除され、総合スコアの50%がリスニング力で決まる
- スコアは10〜90点のGSEで表示され、B1は43〜50点、B2は59〜66点。公式サイトでは43点が海外赴任の目安とされている
- スコアを上げるには、サンプルテストで形式を確認し、低いサブスコアに合わせてリスニング・話す型・話し方の練習を選ぶ
まずはVersantアプリのサンプルテストを解き、詰まったパートを書き出すところから始めてください。
よくある質問
VERSANTは難しいですか?
VERSANTは、聞いた英語をメモを取らずに記憶し、すぐ英語で答える形式のため、TOEICの対策が中心だった方には難しく感じられやすいテストです。Speaking and Listening Testは総合スコアの50%がリスニング力で決まるので、聞き取りと即答を組み合わせて練習すると対策しやすくなります。
VERSANTのB1・B2は何点ですか?
VERSANT日本公式サイトの対応表では、CEFRのB1は43〜50点、B1+は51〜58点、B2は59〜66点、B2+は67〜75点です。公式サイトの図では、43点が海外赴任の目安、59点以上がビジネスで英語が十分に使える上級者とされています。
VERSANTの対策にYouTubeは使えますか?
YouTubeなどの動画も対策に使えますが、現行のSpeaking and Listening Testの6パート(質問・復唱・会話・文章・リテリング・自由回答)に合うものを選ぶ必要があります。音読や文の組み立てを扱う動画は以前のSpeaking Testの形式で、現行の形式とは異なります。
VERSANTの結果はいつ分かりますか?
VERSANT日本公式サイトでは、受験後約5分で結果が分かると案内されています。ただし、サーバーや通信の状況によっては、スコアが出るまでに数時間かかる場合もあります。
出典・参考
- Versant(ヴァーサント)公式サイト(日本経済新聞社(ピアソンとのパートナーシップにより運営)) 2026年10月11日参照
- Speaking and Listeningのテスト内容・受験料|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- Writingのテスト内容・受験料|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- Placement (4-skills)のテスト内容・受験料|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- Versantのスコアとは? スコアの目安について|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- 個人向けTOP|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- 受験方法|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- スマホアプリで受験する方へのご案内|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- ウェブブラウザで受験する方へのご案内|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- よくある質問|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- 【法人向け】Speaking & Listeningのプラン・価格|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- 受験画面の操作方法に関する一部仕様変更のお知らせ|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- 動画で学べる「Versant準備講座」発売しました|Versant by Pearson(日本経済新聞社) 2026年10月11日参照
- Versant English Test(ELTO 英語教材情報サイト)(株式会社ドリームブロッサム(englishbooks.jp)) 2026年10月11日参照
- Versant English Speaking and Listening Test(englishbooks.jp)(株式会社ドリームブロッサム) 2026年10月11日参照
- Versant English スピーキング&リスニングテスト(キャリタス)(株式会社キャリタス) 2026年10月11日参照
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英語の窓口編集部
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英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。
