英語が話せるようになるには?大人が独学で話せるまでの5ステップと練習法
英語が話せるようになるには、中学英語の復習・音読・シャドーイング・瞬間英作文・独り言・会話の順で練習を重ねることが必要です。話せない5つの原因、レベル別の1日の練習メニュー、自作の例文、よくある失敗までまとめました。
英語が話せるようになるには、中学英語の文法とフレーズを声に出して覚え、音読・シャドーイングで口を慣らし、瞬間英作文と独り言で即興で文を作る練習を重ねたうえで、オンライン英会話やAI英会話で話して直された表現を使い直すことが必要です。知識を増やすだけでも、会話だけを続けても話す力は伸びにくいため、今のレベルに合った2〜3種類の練習を毎日組み合わせましょう。
この記事でわかること
英語が話せない原因は、インプット不足・発話量の不足・瞬発力の不足・日本語の語順で考えるくせ・間違いへの恐れの5つに分けられ、原因ごとに効く練習が異なります。
英語が話せるようになるには「中学英語の復習 → 音読・シャドーイング → 瞬間英作文 → 独り言 → 会話と振り返り」の5ステップで練習を重ねるのが効率的です。
文部科学省の学習指導要領解説でも話す力は[やり取り]と[発表]に分けられており、独学では準備なしに即興で返す練習を意識して入れることが大切です。
要点データ
| 話せるまでのステップ | 5ステップ英語の窓口編集部による整理 |
|---|---|
| 中学校で学ぶ新しい単語 | 1,600〜1,800語程度小学校で学んだ語に加える量。現行の中学校学習指導要領より |
| 1日の練習時間の例 | 30分レベル別メニューは編集部作成の例 |
英語が話せない悩みは、単語や文法の知識不足だけでなく、声に出す量の不足、すぐに英語を返す瞬発力の不足、間違いへの恐れなど、いくつかの原因が重なって起こります。原因が違えば、効く練習も変わります。
自分がどこで止まっているかを把握すると、教材やアプリを次々に変えずに、必要な練習へ時間を集中できます。大人の独学でも、順番と1日の練習量を決めておけば、話す力は少しずつ積み上がります。
本記事では、大人が英語を話せない5つの原因、話せるようになるまでの5ステップ、音読・シャドーイング・瞬間英作文・独り言・オンライン英会話・AI英会話のやり方をまとめています。さらに、レベル別の目標と1日の練習メニュー、よくある失敗と対処法も紹介します。例文と練習メニューは、すべて英語の窓口編集部が作成したものです。
英語が話せるようになるには?話せるまでの手順を早見表で確認
英語が話せるようになるには、「覚える → 声に出す → すぐ組み立てる → 実際に話して直す」の順で練習を重ねることが必要です。知識を覚えるだけでも、いきなり会話するだけでも、話す力は伸びにくいからです。
ここでは、話せるまでの5ステップを早見表で示し、目指す「話せる」の中身を2つの視点で解説します。
英語が話せるようになるまでの段階を、やることと次に進む目安で整理します。
ステップ | やること | 主な練習 | 次に進む目安 |
|---|---|---|---|
1. 基礎を口に出せる形で覚える | 中学英語の文法と基本フレーズを復習する | 例文の音読・暗唱 | 中学英語の例文を見て、つかえずに読める |
2. 英語の音とリズムに慣れる | 音をまねて、口と耳を英語に合わせる | 音読・シャドーイング | 聞いた英文を、音声から大きく遅れずに追える |
3. 英語の語順ですぐ組み立てる | 日本語を見て、すぐに英文を口に出す | 瞬間英作文 | 中学英語レベルの短文を、数秒以内に言える |
4. 自分のことを話す | 自分の生活・仕事・意見を英語にする | 独り言・1分スピーチ | 自己紹介と1日の出来事を、1分続けて話せる |
5. 相手と話して直す | 実際の会話で使い、間違いを直す | オンライン英会話・AI英会話 | 前回直された表現を、次の会話で使える |
※英語の窓口編集部が作成した目安です。「次に進む目安」は自分で確認できる基準として設定しています
ステップは順番に進めるのが基本ですが、前の段階を完璧にしてから次へ進む必要はありません。目安の8割程度できたら、次の練習を1日のメニューに加えていきましょう。
「英語が話せる」の目標を具体的に決める
英語が話せるようになりたい方は、最初に「どの場面で、何を話せたらよいか」を決めることが大切です。目標があいまいなままだと、練習の内容も上達の確認方法も決められないからです。
たとえば、「海外旅行で注文や道案内に困らない」と「会議で自分の意見を1分で言う」では、覚えるフレーズも練習の場面も変わります。目標は、以下のように場面と行動で書くと練習に落とし込みやすくなります。
- 旅行:レストランやホテルで、頼みたいことを英語で伝えられる
- 日常会話:自己紹介と週末の出来事を、相手の質問に答えながら話せる
- 仕事:会議で自分の意見と理由を、1分程度で伝えられる
- 試験:スピーキングテストの設問に、時間内で答えられる
ただし、最初から高い目標を1つだけ置くと、達成までが遠く感じて続きにくくなります。1ヶ月で届く小さな目標と、半年〜1年後の目標を分けて書いておきましょう。
話す力の中心は「即興でのやり取り」
英語を話す力の中心は、準備なしに相手とやり取りする力です。文部科学省の中学校学習指導要領解説(外国語編)でも、「話すこと」は[やり取り]と[発表]の2つの領域に分けられ、やり取りの目標には「即興で」伝え合うことが掲げられています。
同じ解説では、「即興で伝え合う」を、原稿を用意して覚えるなどの準備時間を取らず、不適切な間を置かずに伝え合うことと説明しています。実際の会話では英文を頭の中で組み立てる時間を長く取れないためです。
英語の「話す」に含まれる2つの力は、以下のとおりです。
力 | 内容 | 鍛える練習 |
|---|---|---|
やり取り | 相手の発言に応じて、その場で答える・質問する | 瞬間英作文・オンライン英会話・AI英会話 |
発表 | まとまった内容を、ある程度準備して話す | 独り言・1分スピーチ・音読 |
※領域の分け方は文部科学省「中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編」より。練習の対応は英語の窓口編集部による整理
独学では準備して話す「発表」の練習に偏りやすいため、即興で返す練習を意識して入れることが、話せるようになる近道です。
大人が英語を話せない5つの原因
英語が話せない原因は、人によって異なります。単語を知らない方と、知っているのに口から出ない方とでは、必要な練習がまったく違うためです。
ここでは、大人が英語を話せない主な原因を5つ紹介し、自分に当てはまるかを確かめるサインと対処法を表にまとめます。
原因ごとの自己診断のサインと、効く練習を整理します。
原因 | 当てはまるサイン | 効く練習 |
|---|---|---|
インプット不足 | 言いたい単語や表現がそもそも思い浮かばない | 例文の音読・フレーズの暗唱 |
発話量の不足 | 英語を声に出すのが週に数分しかない | 音読・独り言 |
瞬発力の不足 | 時間をかければ書けるが、会話では間に合わない | 瞬間英作文・AI英会話 |
日本語の語順で考える | 日本語の文を完成させてから訳そうとして止まる | 瞬間英作文・主語と動詞から言う練習 |
間違いへの恐れ | 文法が正しいか不安で、口を開けない | 独り言・AI英会話で話す量を増やす |
※英語の窓口編集部による整理
当てはまる原因が複数ある場合は、表の上から順に手を付けると、練習の土台が崩れにくくなります。
インプットが足りない
インプット不足とは、話すために必要な単語・文法・フレーズが頭に入っていない状態です。知らない表現は、どれだけ会話練習をしても口から出てこないからです。
たとえば、「〜したことがある」を英語で言う型(現在完了形)を知らなければ、「京都に行ったことがあります」は言えません。中学校で扱う単語は、現行の学習指導要領では小学校で学んだ語に1,600〜1,800語程度を加えた量とされており、会話の材料をそろえる出発点は中学英語の範囲で十分です。
ただし、インプットだけを続けると「分かるのに話せない」状態に陥ります。覚えた表現は、その日のうちに声に出して使うところまでを1セットにしましょう。
声に出す量が足りない
声に出す量の不足も、英語を話せない原因の1つです。話す動作は、口と舌を実際に動かして覚える技能であり、黙読や聞き流しでは身に付かないためです。
たとえば、単語帳とリスニングで1日1時間勉強していても、声に出しているのが0分なら、話す練習はしていないことになります。1日の勉強時間のうち、声を出している時間を一度計ってみると、発話量の不足に気付けます。
ただし、家族がいる・通勤中など、声を出しにくい環境もあります。口の動きだけでまねる練習や、1人になれる時間に音読をまとめるなど、生活に合わせて発話の時間を確保してください。
すぐに英語を返す瞬発力がない
瞬発力の不足は、英作文なら書けるのに会話では言葉が出てこない原因です。会話では相手が待ってくれる時間が短く、知識を思い出して組み立てる速さが求められるからです。
たとえば、「What did you do last weekend?」と聞かれ、答えを考えている間に沈黙が続くケースが当てはまります。知っている表現を数秒で取り出せる状態にするには、同じ型を何度も口に出して、考えずに言えるまで繰り返す練習が必要です。
ただし、瞬発力は難しい表現を増やすより、中学英語レベルの短文を速く言う練習で伸ばすほうが効率的です。最初は短く簡単な文で、すぐ返すことを優先しましょう。
日本語の語順で文を組み立てている
日本語の語順のまま考えるくせも、英語が口から出ない原因の1つです。日本語は結論の動詞が文末に来ますが、英語は「主語 → 動詞」を文の最初に置くためです。
たとえば、「昨日友達と駅前の新しいカフェに行きました」を日本語の順に訳そうとすると、「昨日」「友達と」で止まります。英語では I went(私は行った)から言い始め、残りの情報を後ろに足すと、「I went to a new cafe near the station with my friend yesterday.」と組み立てられます(例文は編集部作成)。
ただし、長い日本語をそのまま英語にしようとすると、語順を意識しても詰まります。言いたいことを短い日本語に分けてから、1文ずつ英語にしてください。
間違いを恐れて口を開かない
間違いへの恐れも、英語を話せない原因の1つです。文法の正しさを気にするあまり、確認できない文は口に出さず、結果として発話量が増えないからです。
たとえば、「I go to Kyoto last week.」と時制を間違えても、相手は多くの場合、先週京都に行った話だと理解できます。会話では、完璧な1文より、多少の誤りを含んでも伝わる3文のほうが、やり取りを前に進めます。
ただし、間違いを放置すると、同じ誤りがくせとして残ります。話す場面では間違いを気にせず、話したあとに録音や会話の記録を見て直す、という順番を守りましょう。
英語が話せるようになるまでの5ステップ
英語が話せるようになるまでの道のりは、練習の順番で効率が大きく変わります。基礎が足りない段階で会話ばかりしても同じ表現しか使えず、逆に知識ばかり増やしても口は動かないためです。
ここでは、独学で英語を話せるようになるまでの流れを5ステップに分け、各ステップの目的と、次に進む前に確認することを解説します。具体的な練習のやり方は、次の見出しで紹介します。
5ステップの全体の流れは、以下のとおりです。
- 中学英語の文法と基本フレーズを、声に出して復習する
- 音読とシャドーイングで、英語の音とリズムを口に覚えさせる
- 瞬間英作文で、英語の語順ですぐ文を作れるようにする
- 独り言で、自分の生活や考えを英語で話す
- オンライン英会話・AI英会話で相手と話し、直された表現を使い直す
ステップ3〜5は、前のステップの練習を続けながら少しずつ重ねていくと、無理なく進められます。
【STEP1】中学英語の文法と基本フレーズを声に出して復習する
最初のステップは、中学英語の文法と、会話でよく使う基本フレーズを口に出せる形で復習することです。話すための材料がないと、後のステップの練習が成り立たないからです。
たとえば、現在形・過去形・未来の表現・現在完了形・疑問文の作り方が言えるだけで、自己紹介・過去の出来事・予定・経験を話せます。文法は問題を解くより、例文を音読して丸ごと覚えるほうが、会話で使える知識になります。
復習に使う教材を選ぶ際の確認ポイントは、以下のとおりです。
- 例文に音声が付いているか
- 中学英語の範囲に絞られているか
- 1つの文法に短い例文が複数あるか
- 1冊を最後までやり切れる分量か
ただし、文法書を最初から最後まで完璧にする必要はありません。あやしい単元だけを選んで復習し、例文が口から出るようになったら次のステップへ進みましょう。
【STEP2】音読とシャドーイングで英語の音とリズムを口に覚えさせる
2つ目のステップは、音読とシャドーイングで、英語の音・リズム・つながりを口と耳に覚えさせることです。自分で発音できる音は聞き取りやすくなり、会話で相手の英語を理解する助けにもなるためです。
たとえば、「Check it out.」は単語を1つずつ区切らず、音がつながって「チェキラウ」に近く聞こえます。音のつながりを自分の口で再現する練習を重ねると、聞き取りと発音の両方が整います。
ただし、発音の細部にこだわりすぎると、練習量が減ります。まずはリズムと強弱をまねることを優先し、個別の音は後から直してください。
【STEP3】瞬間英作文で英語の語順を身に付ける
3つ目のステップは、瞬間英作文で、日本語を見てすぐに英語の文を作る力を身に付けることです。会話で必要な「即興で返す力」を、1人で鍛えられる練習だからです。
たとえば、「私は毎朝コーヒーを飲みます」を見て、2〜3秒で「I drink coffee every morning.」と言えるまで繰り返します。考えずに言える文の数を増やすことが、会話中の沈黙を減らします。
ただし、難しい日本語から始めると、作文の練習になって瞬発力は鍛えられません。STEP1で復習した文法の範囲の短文から始めましょう。
【STEP4】独り言で自分のことを英語で話す
4つ目のステップは、独り言で、自分の生活・仕事・考えを英語で話すことです。会話で実際に話す内容の多くは自分に関することであり、相手がいなくても準備できるからです。
たとえば、朝の支度をしながら「I'm making breakfast now. I'll leave home at eight.」と、している動作や予定を英語にします。言えなかった表現を書き留めて調べると、自分に必要な表現だけが効率よく増えていきます。
ただし、独り言は相手の反応がないため、誤りに気付きにくい練習です。言えなかった表現や自信のない文は、STEP5の会話練習で使って確かめてください。
【STEP5】オンライン英会話・AI英会話で話し、直された表現を使い直す
最後のステップは、オンライン英会話やAI英会話で相手と話し、直された表現を次の会話で使い直すことです。相手の質問に即興で答える経験と、自分の誤りへのフィードバックは、1人の練習では得られないためです。
たとえば、レッスンで「I have visited Osaka last month.」を「I visited Osaka last month.」と直されたら、メモして翌日の独り言と次のレッスンで使います。話す → 直される → 使い直すの循環を回すことで、同じ誤りが減っていきます。
ただし、会話をするだけで振り返りをしないと、使える表現は増えません。会話のあとに5分だけでも、言えなかったことと直されたことを書き出しましょう。
英語が話せるようになる練習法6つのやり方【例文つき】
英語を話す練習法は、鍛えられる力がそれぞれ異なります。音読は口を慣らす練習、瞬間英作文は文を組み立てる速さの練習というように、目的に合わない練習を選ぶと時間に対して伸びが小さくなるためです。
ここでは、独学で取り組みやすい6つの練習法のやり方を紹介します。例文はすべて英語の窓口編集部が作成したものです。
6つの練習法を、鍛えられる力と1回の目安時間で比較します。
練習法 | 主に鍛えられる力 | 1回の目安 | 相手 | 向いている段階 |
|---|---|---|---|---|
音読 | 発音・リズム・表現の定着 | 10〜15分 | 不要 | STEP1〜2 |
シャドーイング | 聞き取り・発音・リズム | 10〜15分 | 不要 | STEP2 |
瞬間英作文 | 語順・瞬発力 | 10〜20分 | 不要 | STEP3 |
独り言 | 自分のことを話す力 | 5〜10分 | 不要 | STEP4 |
オンライン英会話 | やり取り・聞き返し・即興 | レッスン1回分 | 講師 | STEP5 |
AI英会話 | やり取り・即興・表現の確認 | 5〜15分 | AI | STEP3〜5 |
※1回の目安は英語の窓口編集部が設定した例です。オンライン英会話のレッスン時間はサービスごとに異なります
1日にすべてを行う必要はなく、今のステップに合う2〜3種類を組み合わせると続けやすくなります。
音読
音読は、英文を声に出して読み、表現と音を口に覚えさせる練習です。教材と音声があればすぐに始められ、話す練習の土台になるからです。
たとえば、STEP1で使う文法書の例文を1日10文選び、以下の順で進めます。
- 音声を聞きながら英文を目で追い、意味を確認する
- 音声のあとに続けて、1文ずつまねて読む(リピーティング)
- 音声と同時に、英文を見ながら読む(オーバーラッピング)
- 英文を見ずに、日本語訳だけを見て言えるか確かめる
ただし、意味を理解しないまま読むと、口の運動だけで終わります。英語の発音そのものを基礎から整えたい方は、英語の発音を練習する方法もあわせて確認してください。
シャドーイング
シャドーイングは、音声を聞きながら、少し遅れて影のように同じ英語を声に出す練習です。聞いた音をすぐに口で再現するため、聞き取りと発音を同時に鍛えられるからです。
たとえば、1〜2分程度の会話音声を選び、最初は英文を見ながら、慣れたら英文を見ずに音声を追います。録音して音声と聞き比べると、言えていない部分や音のつながりのずれに気付けます。
ただし、速すぎる音声や知らない単語が多い素材では、音声に置いていかれて練習になりません。教材の選び方や段階ごとのやり方は、シャドーイングのやり方と効果で詳しく解説しています。
瞬間英作文
瞬間英作文は、短い日本語を見て、数秒以内に英文を口に出す練習です。日本語の文を完成させてから訳すくせを外し、英語の語順で組み立てる回路を作れるからです。
やり方は、1つの文法につき5〜10文を、日本語だけを見てすぐに言い、言えなかった文は英文を確認して言い直すことの繰り返しです。英語の窓口編集部が作成した例文は、以下のとおりです。
文法 | 日本語 | 英文(自作例) |
|---|---|---|
現在形 | 私は毎朝電車で通勤しています。 | I go to work by train every morning. |
過去形 | 昨日は家で映画を見ました。 | I watched a movie at home yesterday. |
未来 | 週末に両親に会うつもりです。 | I'm going to see my parents this weekend. |
現在完了 | 北海道には2回行ったことがあります。 | I've been to Hokkaido twice. |
疑問文 | どのくらい英語を勉強していますか? | How long have you been studying English? |
依頼 | もう少しゆっくり話していただけますか? | Could you speak a little more slowly? |
※例文は英語の窓口編集部が作成したものです
ただし、同じ文を何度も練習すると、日本語ではなく順番で答えを覚えてしまいます。文の順番を入れ替えたり、主語や時制を変えたりして、考えずに言える状態を確かめましょう。
独り言
独り言は、身の回りのことや自分の考えを、相手なしで英語にする練習です。いつでもどこでもできて、自分が実際に使う表現を集められるからです。
独り言は、難しさの違う3つの段階で進めると続けやすくなります。英語の窓口編集部が作成した例は、以下のとおりです。
- 今している動作を言う:I'm washing the dishes now.
- 今日の出来事を言う:I had a long meeting this afternoon, so I'm a little tired.
- 意見と理由を言う:I think working from home is good because I can save time.
ただし、言えない表現を辞書で調べるだけで終わると、次も同じところで止まります。調べた表現はその場で3回声に出し、翌日の独り言でもう一度使ってください。
オンライン英会話
オンライン英会話は、講師とビデオ通話で話し、実際のやり取りを経験できる練習です。相手の質問に即興で答える場面や、聞き取れなかったときに聞き返す場面は、人と話さないと練習できないからです。
たとえば、レッスンの前に「今日使いたい表現」を3つ決め、会話の中で使えたかを確かめます。聞き取れないときの聞き返しの表現(Could you say that again? や What does ○○ mean? など)を先に用意しておくと、初回の緊張も和らぎます。
ただし、フリートークだけを続けると、言える表現の中で会話が回るだけで、新しい表現が増えにくくなります。料金・レッスン時間・予約方法はサービスごとに異なるため、無料体験で教材と講師を確認してから選びましょう。
AI英会話
AI英会話は、AIを相手に英語で話し、会話と添削を受けられる練習です。予約や相手への遠慮が要らず、間違いを恐れずに話す量を増やせるからです。
たとえば、ChatGPTなどのAIに「カフェの店員役をしてください。返事は短く、会話の最後に私の間違いを直してください」と英語で頼むと、場面を決めた会話練習ができます。ChatGPTの音声会話の始め方やプロンプト例は、ChatGPTで英会話を練習する方法にまとめています。
ただし、AIの英語や添削には誤りが混じる場合があり、発音の細かい評価にも限界があります。無料で使えるアプリの選び方は、無料で使えるAI英会話アプリで確認してください。
レベル別の目標と1日の練習メニュー
1日の練習メニューは、今のレベルによって変える必要があります。初級の方がいきなり会話練習を中心にしても話す材料が足りず、中級以上の方が文法の復習ばかりしても話す力は伸びないためです。
ここでは、初級・中級・上級の3つのレベルに分けて、1ヶ月の目標と1日30分の練習メニューを紹介します。メニューは英語の窓口編集部が作成した例です。
自分のレベルの目安を、今できることで確認します。
レベル | 今の状態 | 1ヶ月の目標の例 | 中心にするステップ |
|---|---|---|---|
初級 | 中学英語の文法があやしい。簡単な質問にも単語でしか答えられない | 自己紹介を30秒、英文で言える | STEP1〜2 |
中級 | 英文は読めるが、会話になると言葉が出てこない | 週末の出来事を1分、止まらずに話せる | STEP3〜4 |
上級 | 日常会話はできるが、仕事や意見を話す場面で詰まる | 会議で意見と理由を1分で伝えられる | STEP4〜5 |
※英語の窓口編集部が作成した目安です
レベルの判断に迷う場合は、低いほうのメニューから始めると、つまずきにくくなります。
初級:中学英語を口に出せるようにする
初級の方は、中学英語の例文を声に出して覚えることを最優先にしてください。話す材料が増えないうちは、ほかの練習の効果も出にくいからです。
たとえば、1日30分なら以下の配分が目安です。
時間 | 練習 | 内容 |
|---|---|---|
10分 | 文法の復習 | あやしい単元の例文を理解する |
15分 | 音読 | 例文10文をリピーティングとオーバーラッピングで読む |
5分 | 独り言 | 覚えた例文の一部を、自分のことに変えて言う |
※英語の窓口編集部が作成した例です
ただし、1日に扱う例文を増やしすぎると、復習が追いつかなくなります。前日の例文を言えるか確かめてから、新しい例文に進みましょう。
中級:瞬発力と自分のことを話す力を伸ばす
中級の方は、知っている表現をすぐに取り出す練習に時間を使ってください。英文を読めるのに話せない場合は、知識の量より取り出す速さが足りていないことが多いためです。
たとえば、1日30分なら以下の配分が目安です。
時間 | 練習 | 内容 |
|---|---|---|
10分 | シャドーイング | 1〜2分の会話音声を3〜5回追う |
10分 | 瞬間英作文 | 1つの文法を5〜10文、すぐに言う |
10分 | 独り言またはAI英会話 | 今日の出来事を1分話し、言えなかった表現を調べる |
※英語の窓口編集部が作成した例です
ただし、相手と話す練習が週に1回もないと、即興のやり取りに慣れません。週2〜3回は、独り言の時間をオンライン英会話やAI英会話に置き換えましょう。
上級:意見を筋道立てて話す練習をする
上級の方は、意見と理由を筋道立てて話す練習を中心にしてください。仕事や議論の場面では、短い受け答えより、まとまった内容を分かりやすく伝える力が求められるからです。
話の型として使いやすいのが、結論(Point)→ 理由(Reason)→ 例(Example)→ 結論(Point)の順で話すPREPです。英語の窓口編集部が作成した例は、以下のとおりです。
- Point:I think we should start the project next month.
- Reason:That's because our team will have more time after the busy season.
- Example:For example, two members will finish their current tasks by the end of this month.
- Point:So starting next month will help us work more effectively.
1日30分なら、PREPでの1分スピーチの録音と見直しに15分、オンライン英会話やAI英会話での議論の練習に15分が目安です。ただし、型どおりに話すことが目的にならないよう、相手の質問に合わせて結論から答える練習も入れてください。
独学で英語を話せるようになりたい方のよくある失敗5つ
独学で英語を話す練習は、やり方を間違えると、時間をかけても上達を感じにくくなります。失敗の多くは、練習の量ではなく、練習の選び方や進め方に原因があるためです。
ここでは、独学で起こりやすい失敗を5つ挙げ、原因と対処法を表にまとめます。
よくある失敗と原因・対処法を整理します。
よくある失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
聞き流しだけで話せるようになろうとする | 口を動かす練習が0分になっている | 聞いた英文を、音読やシャドーイングで声に出す |
いきなり難しい教材・速い音声を使う | 知らない単語が多く、まねる練習にならない | 8割以上を理解できる教材に下げる |
オンライン英会話でフリートークだけを続ける | 言える表現の中で会話が回り、新しい表現が増えない | レッスン前に使う表現を決め、レッスン後に振り返る |
発音や文法の完璧さにこだわる | 確認できない文を口に出さず、発話量が増えない | 話すときは伝えることを優先し、直すのは話したあとにする |
教材やアプリを次々に変える | どれも途中でやめるため、表現が定着しない | 1つの教材を1周終えるまで変えない |
※英語の窓口編集部による整理
上記の失敗は、どれも「声に出す量」か「振り返り」のどちらかが欠けたときに起こります。1週間に一度、自分の練習に発話と振り返りの両方が入っているかを見直しましょう。
独学で詰まりやすい場面と、人のサポートを使う選択肢
英語を話す練習は、独学だけで十分に進められる方もいます。教材・オンライン英会話・AI英会話を組み合わせれば、費用を抑えながら話す量とフィードバックを確保できるためです。
一方で、独学では解決しにくい詰まり方もあります。ここでは、独学で詰まりやすい場面と、人のサポートを検討する目安を紹介します。
独学で詰まりやすい場面は、以下のとおりです。
- 何を練習すべきか分からず、教材選びで止まっている
- 練習を続けているのに、どこが弱いのか自分で判断できない
- 仕事や試験の期限があり、計画どおりに進める自信がない
- 忙しさで練習が1週間以上止まることを繰り返している
独学で足りる方と、サポートを検討したい方の違いを整理します。
独学で足りる方 | サポートを検討したい方 |
|---|---|
自分で練習メニューを決めて、毎日続けられる | 練習の内容や順番を自分で決めるのが難しい |
期限がなく、自分のペースで伸ばせばよい | 数ヶ月以内に話せる必要がある |
録音や会話の記録で、自分の誤りを見直せる | 自分の弱点を客観的に見てほしい |
※英語の窓口編集部による整理
サポートを検討したい方には、学習計画づくりと進み具合の管理を受けられる英語コーチングという選択肢があります。話す力に絞って探す場合はスピーキング特化の英語コーチング一覧を、目的別に比べたい場合は英語コーチングおすすめ13選を参考にしてください。独学で順調に進んでいる方は、本記事の練習メニューを続けるだけで十分です。
まとめ
英語が話せるようになるための要点は、以下のとおりです。
- 話せない原因は、インプット不足・発話量の不足・瞬発力の不足・日本語の語順・間違いへの恐れの5つ
- 練習は「中学英語の復習 → 音読・シャドーイング → 瞬間英作文 → 独り言 → 会話と振り返り」の順に重ねる
- 独学では準備して話す練習に偏りやすいため、即興で返す練習を意識して入れる
- 1日の練習メニューは、今のレベルに合わせて2〜3種類を組み合わせる
- 話したあとに、言えなかった表現と直された表現を書き出して使い直す
まずは今日、自己紹介を英語で30秒話して録音し、言えなかった表現を3つ書き出すところから始めましょう。
よくある質問
大人が独学で英語を話せるようになりますか?
大人でも、練習の順番と1日のメニューを決めて続ければ、独学で話す力を伸ばせます。音読や瞬間英作文で口と語順を慣らし、オンライン英会話やAI英会話で実際に話して直す機会を作ることが大切です。
英語を話せるようになりたいとき、何から始めればいいですか?
中学英語の文法と基本フレーズを、例文の音読で声に出して覚えるところから始めるのが基本です。話す材料がないまま会話練習をしても使える表現が増えにくいため、あやしい単元の例文から復習しましょう。
英語が喋れるようになるには1日何分練習すればいいですか?
必要な時間は目標と今のレベルで変わりますが、本記事では1日30分のメニュー例を紹介しています。時間の長さより、毎日声に出す時間と、話したあとに振り返る時間を確保することを優先してください。
TOEICの点数はあるのに英語が話せないのはなぜですか?
TOEIC L&Rは、リスニングとリーディングの2つの力を測るマークシート方式の試験で、話す力は測定の対象に入っていないためです(IIBC公式サイトより)。知識はあるので、瞬間英作文や独り言で知っている表現をすぐに取り出す練習から始めると効果的です。
英会話アプリやAIだけで英語が話せるようになりますか?
AI英会話やアプリは話す量を増やす練習相手として役立ちますが、AIの英語や添削には誤りが混じる場合があります。音読や瞬間英作文で基礎を固めながら使い、重要な表現は辞書や教材で確認してください。
出典・参考
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 外国語編(文部科学省) 2026年10月11日参照
- TOEIC Listening & Reading Testとは(一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)) 2026年10月11日参照
この記事を書いた人
執筆
英語の窓口編集部
英語の窓口/編集部
英語コーチング・TOEICコーチングの口コミ・比較サイト「英語の窓口」の編集部。スクールの料金・口コミ比較と、TOEIC・英会話の勉強法やAI英会話の活用法を発信しています。