YouTubeで英語を学習する方法|レベル別のチャンネルの選び方と使い方
YouTubeで英語を学習する方法を解説。レベル・目的・字幕で選ぶチャンネルの種類、字幕や再生速度など公式ヘルプで確認した機能、多聴・精聴・シャドーイングの使い分け、1本の動画を使い切る5STEP、1日のメニュー例、よくある失敗まで紹介します。
YouTubeで英語を学習するには、英語字幕を読めば意味がほぼ分かるレベルで、目的に合うチャンネルを1〜2個に絞ります。1本の動画を字幕なしで見て、英語字幕で確認し、音読・シャドーイングで声に出してから日をあけて見直す5STEPで使い切ると、見るだけで終わる学習を避けられます。
この記事でわかること
YouTubeの英語学習チャンネルは、レベル・目的・英語字幕の有無の3つで選び、初心者は日本語で解説するチャンネル、中級者は英語で話す学習者向けチャンネル、上級者はネイティブ向けの動画が目安です。
字幕・再生速度・キーボードショートカット(5秒・10秒の巻き戻しなど)を使い分け、自動字幕は誤りを含む前提で使います。
1本の動画を字幕なしで見る → 英語字幕で確認 → 表現をメモ → 音読・シャドーイング → 日をあけて見直す、の5STEPで使い切ると、聞き取れる英語が増えます。
YouTubeの英語学習動画は、日本語で文法を解説するチャンネル、英語で話す学習者向けチャンネル、ニュース、講演など幅広く存在します。どの動画を選び、どう使うかによって、同じ時間を使っても身につく力は変わります。
チャンネルの選び方と動画の使い方を先に把握すると、自分のレベルと目的に合った学習を迷わず始められます。動画を眺めるだけで終わる失敗も避けられます。
本記事では、YouTubeで英語を勉強する方法を、チャンネルの選び方・学習に使える機能・多聴や精聴などの勉強法・1本の動画を使い切る手順の順にまとめています。さらに、レベル別の進め方、1日のメニュー例、よくある失敗も紹介します。
※本記事の例文・手順・1日のメニュー例は、英語の窓口編集部が作成したものです。チャンネルの説明は2026年10月時点で各チャンネルのページと公式サイトを確認した内容です。
YouTubeで英語を学習する方法の結論|目的・レベル別の早見表
YouTubeの英語学習は、レベルと目的に合うチャンネルを選び、1本の動画を字幕で確認して声に出すまで使い切ると効果が出やすくなります。動画は無料で数が多い反面、選び方と使い方を決めないと、見て終わる時間が増えるためです。
ここでは、目的・レベル別のチャンネルの種類と使い方を早見表で示したうえで、YouTubeで学ぶメリットと限界を整理します。
目的・レベル別のチャンネルと使い方の早見表
YouTubeで英語を学習する際は、今のレベルと伸ばしたい力から、見るチャンネルの種類と使い方を決めます。初心者が英語だけのニュースを見ても意味が取れず、上級者が日本語の文法解説を見ても伸びる部分が少ないからです。
目的・レベル別に、合うチャンネルの種類と主な使い方を以下の表にまとめます。
目的・レベル | 合うチャンネルの種類 | 主な使い方 |
|---|---|---|
中学英語からやり直したい | 日本語で解説する学習者向けチャンネル | 文法・フレーズの解説を見て、例文を音読する |
読めるが聞き取れない | 英語で話す学習者向けチャンネル(ゆっくり・字幕付き) | 英語字幕で精聴し、シャドーイングで仕上げる |
英会話・スピーキングを伸ばしたい | 会話・フレーズを扱う学習者向けチャンネル | フレーズを止めてまねし、自分の話に置き換えて言う |
仕事で使う英語を聞き取りたい | ニュース・講演(TEDなど)のチャンネル | 多聴で量を聞き、聞き取れない区間だけ精聴する |
楽しみながら続けたい | 趣味の分野の英語チャンネル | 多聴で英語に触れる時間を増やす |
※英語の窓口編集部の整理です。
上記の表で自分に近い行を選び、まずは同じ種類のチャンネルを1〜2個に絞って始めましょう。
YouTubeで英語を勉強するメリットと限界
YouTubeは、英語を聞く量を無料で増やせる点が主な利点です。字幕と再生速度を自分で変えられるため、音声だけの教材より難しさを調整しやすいことも特徴です。
YouTubeで英語を学ぶメリットと限界を、以下の表で比較します。
メリット | 限界 |
|---|---|
無料で、話題・話者・難しさの異なる動画を選べる | 動画の内容や字幕の正確さは配信者によって差がある |
字幕の表示と再生速度を自分で切り替えられる | 見るだけでは、話す・書く力は伸びにくい |
表情・身ぶり・場面と一緒に英語を聞ける | おすすめ動画に流され、学習以外の視聴が増えやすい |
スマートフォンで、すき間時間に学べる | 自分の発音や英文が正しいかは確認できない |
メリットを活かすには、見る動画と使い方をあらかじめ決めておくことが重要です。限界にあたる「話す力」と「正しさの確認」は、音読・シャドーイングや録音などで補います。
英語学習に使えるYouTubeの機能4つ
YouTubeには、字幕・再生速度・キーボードショートカットなど、英語学習に使える機能がそろっています。機能を使い分けると、1本の動画を難しさを変えながら何度も練習できます。
ここでは、YouTube公式ヘルプに書かれている内容をもとに、英語学習に使える4つの機能を紹介します。
字幕を表示する
YouTubeの字幕は、プレーヤーの字幕アイコンを押すと表示・非表示を切り替えられます。英語字幕は、聞き取れなかった箇所が何と言っていたかを確かめる、スクリプトの代わりになります。
たとえば、パソコンでは動画プレーヤーの字幕アイコンをクリックすると字幕がオンになり、もう一度クリックするとオフになります。設定アイコンの「字幕」から「オプション」を開くと、字幕のフォント・色・サイズ・背景も変更できます(YouTubeヘルプ「字幕の設定を変更する」より)。
ただし、字幕の言語や種類は動画ごとに異なります。英語字幕がない動画や、日本語字幕しか選べない動画もあるため、精聴に使う動画は英語字幕があるかを先に確かめましょう。
再生速度を変える
YouTubeの再生速度は、設定アイコンから変更できます。速すぎて聞き取れない動画は遅くして音を確認し、聞き慣れた動画は元の速さに戻して聞くと、1本の動画で段階的に練習できます。
パソコンでの手順は、以下のとおりです(YouTubeヘルプ「YouTube 動画の再生速度を速くする / 遅くする」より)。
- 動画に移動する
- プレーヤーにカーソルを合わせ、設定アイコンをクリックする
- 「速度」をクリックする
- 再生する速度を選ぶ
Android のアプリでは、動画をタップしてから設定アイコンを押し、「再生速度」を選びます。ただし、遅くした音声は自然な速さの音の変化と異なるため、最後は元の速さで聞き取れるかを確認します。
キーボードショートカットで巻き戻す
パソコンでYouTubeを使う場合は、キーボードショートカットで巻き戻しや一時停止をすると、精聴やシャドーイングの手間が減ります。マウスでシークバーを動かすより、聞き取れなかった数秒前に正確に戻れるからです。
英語学習で使いやすいショートカットを、以下の表にまとめます。
キー | 動作 | 英語学習での使い方 |
|---|---|---|
k/スペース | 一時停止・再生 | 1文ごとに止めて、聞こえた英文を書き取る・まねする |
←/→ | 5秒巻き戻し・早送り | 聞き取れなかった1文をすぐに聞き直す |
j/l | 10秒巻き戻し・早送り | 少し長い区間をまとめて聞き直す |
</> | 再生速度を下げる・上げる | 聞き取れない区間だけ遅くする |
c | 字幕の表示(字幕がある場合) | 聞いた後に字幕を出して答え合わせをする |
※YouTubeヘルプ「YouTube のキーボード ショートカット」より(2026年10月時点)。
スマートフォンのアプリでは、Android の場合、動画をダブルタップすると10秒の巻き戻し・早送りができます(YouTubeヘルプより)。ショートカットを覚えておくと、1文ずつ止めて聞く練習を短時間で回せます。
自動字幕は誤りを含む前提で使う
YouTubeの自動字幕は、音声認識の技術で自動的に作られる字幕です。自動字幕は内容を正しく表示できないことがあるため、精聴の答え合わせに使う際は注意が必要です。
YouTubeヘルプでは、自動字幕起こしは機械学習で作られるため品質にばらつきが出ること、発音・アクセント・方言・雑音が原因で正しく表示できない場合があることが説明されています。また、すべての動画で自動字幕を利用できるわけではありません。
自動字幕と配信者が付けた字幕の使い分けは、以下のとおりです。
- 精聴・ディクテーションの答え合わせ:配信者が付けた英語字幕、または公式サイトのスクリプトを使う
- 多聴の補助:自動字幕でも、話の流れをつかむ目的なら使える
- 字幕と音が合わないと感じた箇所:辞書で単語を確かめ、自動字幕の誤りかどうかを判断する
正確さが必要な練習には、学習者向けチャンネルのように字幕やスクリプトを配信者が用意している動画を選びましょう。
英語学習用のYouTubeチャンネルの選び方【3つの基準】
英語学習用のチャンネルは、レベル・目的・字幕の3つで選びます。人気のチャンネルでも、自分のレベルに合わなければ内容が分からず、学習の手順を回せないためです。
ここでは、チャンネルを選ぶ3つの基準と、チャンネルの種類ごとの特徴を紹介します。
字幕を読めば意味がほぼ分かるレベルを選ぶ
学習に使うチャンネルは、英語字幕を読めば意味がほぼ分かる難しさのものを選びます。字幕を読んでも分からない英語は、何度聞いても聞き取れるようにならないからです。
たとえば、英語字幕を出して1分見たときに、知らない単語が数語あっても辞書で調べれば分かる程度であれば、精聴の教材として使えます。字幕を読んでも文の構造が分からない箇所が多い場合は、日本語で解説するチャンネルや、ゆっくり話す学習者向けチャンネルに替えます。
ただし、字幕なしでもすべて分かる動画は、精聴の練習にはなりません。精聴用は字幕なしだと分からない箇所がある動画、多聴用はほぼ分かる動画と使い分けます。
目的に合う話題・話者を選ぶ
チャンネルは、英語を使う目的に近い話題と話者のものを選びます。日常会話・仕事・試験・旅行で、出てくる語彙と話し方が異なるためです。
たとえば、仕事で英語の会議に出る方は、ニュースや講演のように1人が論理立てて話す動画が練習になります。旅行や日常会話が目的の方は、会話の場面を扱う学習者向けチャンネルのほうが、そのまま使える表現が多く出てきます。
ただし、目的に合っていても興味の持てない話題は続きません。目的に合う動画を学習用に、興味のある分野の動画を多聴用に分けると、量と質を両立できます。
英語字幕やスクリプトがあるかを確かめる
精聴やシャドーイングに使うチャンネルは、英語字幕またはスクリプトがあるかを確かめてから選びます。聞き取れなかった箇所を文字で確認できないと、聞き取れないまま次に進むことになるからです。
確認するポイントは、以下のとおりです。
- 配信者が付けた英語字幕があるか
- 公式サイトにスクリプトや解説があるか
- 1本の長さが練習しやすいか(精聴なら数分程度)
- 話す速さが調整されているか(学習者向けか、ネイティブ向けか)
上記を満たすチャンネルを1〜2個決めておくと、毎回動画を探す時間を学習に回せます。
チャンネルの種類と例
英語学習に使えるチャンネルは、学習者向け(日本語で解説)・学習者向け(英語で話す)・ニュース・講演・趣味の5種類に分けられます。種類ごとに難しさと向いている使い方が異なるため、レベルが上がったら種類を移していきます。
チャンネルの種類と、2026年10月時点で各チャンネルのページ・公式サイトで確認した例を、以下の表にまとめます。
種類 | 特徴 | 例(チャンネル・配信元の説明) | 向いている方 |
|---|---|---|---|
学習者向け(日本語で解説) | 日本語で表現や文法を説明する | 英語聞き流し | Sakura English(チャンネルの説明では、使える英語フレーズを扱う英会話聞き流しチャンネルで、ビギナーや学び直し向け) | 初心者・やり直したい方 |
学習者向け(英語で話す) | 学習者に合わせた英語で、語彙・発音・会話を扱う | BBC Learning English(チャンネルの説明では、スピーキング・リスニング・語彙・発音を学ぶ動画やレッスンを毎週公開) | 初心者〜中級者 |
ニュース(学習者向け) | ニュースの話題を、学習者向けの語彙と速さで伝える | VOA Learning English(公式サイトの説明では、初級上〜中級の語彙を使い、通常より3分の1遅い速さで読む) | 中級者 |
講演 | 1人が1つのテーマを論理立てて話す | TED(TEDカンファレンスの講演を配信)、TED-Ed(アニメーションの短い授業を配信) | 中級者〜上級者 |
趣味の分野 | ネイティブ向けで、自然な速さと表現 | 料理・スポーツ・ゲームなど、自分の興味がある分野の英語チャンネル | 上級者・多聴の量を増やしたい方 |
※チャンネル名と説明は2026年10月時点で各チャンネルのYouTubeページ・公式サイトで確認した内容です。字幕の有無は動画ごとに異なります。
上記の例は種類を示すためのもので、ほかにも学習に使えるチャンネルはあります。表の「向いている方」を目安に、自分のレベルの1つ上の種類まで試してみましょう。
YouTubeを使った英語の勉強法4つ(多聴・精聴・音読・シャドーイング)
YouTubeの動画は、多聴・精聴・音読・シャドーイングの4つの勉強法に使えます。同じ動画でも、勉強法によって鍛えられる力が異なるため、目的に合わせて組み合わせることが重要です。
ここでは、4つの勉強法のやり方とYouTubeでの使い方を紹介し、最後に表で比較します。
多聴:内容がほぼ分かる動画をたくさん見る
多聴とは、内容がほぼ分かる英語を、止めずにたくさん聞く勉強法です。英語を日本語に訳さずに聞いた順に理解する経験を積めるため、聞く速さに慣れる練習になります。
たとえば、精聴で使い終えた動画を通勤中に見直したり、趣味の分野の英語チャンネルを週末に見たりする方法があります。YouTubeは動画の数が多いため、多聴の量を増やす手段として使いやすい教材です。
ただし、内容がほとんど分からない動画を流しても、英語は音として流れていくだけです。多聴に使う動画は、英語字幕を読めば意味がほぼ分かるものを選びましょう。
精聴:1文ずつ止めて聞き取れない箇所をなくす
精聴とは、短い区間を1文ずつ止めながら聞き、聞き取れない箇所がなくなるまで聞き込む勉強法です。聞き取れない箇所を英語字幕で確かめ、音と文字を結びつけるため、英語の音の変化に慣れていない方に向いています。
たとえば、1〜2分の区間を字幕なしで聞き、聞き取れなかった箇所を英語字幕で確認してから、←キーで5秒戻して聞こえるまで繰り返します。聞こえた英文をそのまま書き取るディクテーションを加えると、自分が聞き落としやすい音が分かります。
ただし、精聴は1回に扱える量が少ないため、精聴だけでは長い英語を聞き続ける力がつきにくくなります。聞き取れない原因の見分け方や練習の組み合わせ方は、英語のリスニング勉強法で解説しています。
音読・オーバーラッピング:字幕を見ながら声に出す
音読とオーバーラッピングは、英語字幕を見ながら動画の英語を声に出す勉強法です。自分で発音できる音は聞き取りやすくなるため、見る・聞くだけの学習に声に出す練習を加えることが重要です。
声に出す練習は、以下の順に難しくなります。
- 音読:1文ごとに動画を止め、字幕を見ながらまねして読む
- オーバーラッピング:字幕を見ながら、動画の音声と同時に読む
- シャドーイング:字幕を消して、音声を少し遅れて追いかける
動画は話し手の表情や口の動きも見られるため、音声だけの教材より発音をまねしやすい点が利点です。口が回らない箇所は、再生速度を下げて練習します。
シャドーイング:字幕を消して音声を追いかける
シャドーイングとは、字幕を見ずに、英語の音声を少し遅れて追いかけながら声に出す勉強法です。聞くことと話すことを同時に進めるため、音を聞き分ける力と、聞いた順に処理する速さを鍛えられます。
たとえば、精聴と音読で意味と音を確認した1〜2分の区間を、字幕を消してシャドーイングします。自分の声をスマートフォンで録音し、動画の音声と聞き比べると、つまった箇所や発音のずれが分かります。
ただし、意味を確認していない英文でシャドーイングをすると、音をまねるだけの練習になります。手順や初心者向けのコツは、シャドーイングのやり方と効果で詳しく解説しています。
4つの勉強法の比較
4つの勉強法は、鍛える力と字幕の使い方が異なります。1本の動画を精聴で確認し、音読とシャドーイングで声に出し、多聴で見直す順に組み合わせると、動画を無駄なく使えます。
多聴・精聴・音読・シャドーイングを、字幕の使い方と鍛える力で比較します。
勉強法 | 字幕の使い方 | 主に鍛える力 | 1回の目安 |
|---|---|---|---|
多聴 | なし、または英語字幕を補助に | 聞いた順に理解する力・慣れ | 10分以上 |
精聴 | 聞いた後に英語字幕で確認 | 音と文字を結びつける力 | 1〜2分の区間 |
音読・オーバーラッピング | 英語字幕を見ながら | 発音・リズム | 1〜2分の区間 |
シャドーイング | 字幕なし | 音の聞き分け・処理の速さ | 1〜2分の区間 |
※1回の目安は英語の窓口編集部の目安です。
日本語字幕は、話の流れをつかむ最初の1回だけに使い、練習では英語字幕か字幕なしに切り替えると、英語の音に集中できます。
1本の動画を使い切るYouTube英語学習の手順【5STEP】
YouTubeで英語を勉強する際は、1本の動画を5つの手順で使い切ると、聞き取れる英語を着実に増やせます。動画を次々に替えるより、同じ動画で「聞き取れない → 字幕で確認する → 声に出す → 聞き取れる」を繰り返すほうが、練習の成果を確かめやすいからです。
ここでは、1本の動画を使い切る5つの手順を紹介します。例文はすべて英語の窓口編集部が作成したものです。
【STEP1】字幕なしで通して見る
最初は、選んだ動画の1〜3分の区間を、字幕なしで2回通して見ます。字幕なしで見ると、自分がどこを聞き取れていないかが分かるためです。
たとえば、カフェでの注文の場面なら、注文した物や値段など、分かった内容をメモしておきます。表情や場面から推測できた内容と、英語として聞き取れた内容を分けてメモすると、STEP2で確認する箇所がはっきりします。
ただし、2回見ても話題すら分からない場合は、動画が難しすぎる可能性があります。1段階やさしいチャンネルに替える判断も必要です。
【STEP2】英語字幕で聞き取れなかった箇所を確認する
STEP2では、英語字幕を表示して同じ区間を見直し、聞き取れなかった箇所を確認します。字幕を読めば分かるのに聞き取れなかった箇所が、音の変化を学ぶ材料になります。
たとえば、自作の例文「Can I get a coffee?」で、get a がつながって1語のように聞こえたなら、子音と母音がつながる音の変化だと分かります。聞き取れなかった箇所は、5秒巻き戻しで聞こえるまで繰り返します。
ただし、自動字幕しかない動画では、字幕が間違っている可能性があります。字幕と音が合わないと感じた箇所は、辞書で単語を確かめましょう。
【STEP3】知らない単語・表現をメモする
STEP3では、字幕に出てきた知らない単語や表現を、例文ごとメモします。単語だけを覚えるより、動画の場面と一緒に覚えたほうが、使う場面を思い出しやすいからです。
たとえば、自作の例文「I'll grab a sandwich on the way.」なら、grab(さっと手に入れる・買う)を例文ごとノートやスマートフォンのメモに残します。発音は、動画の該当箇所を再生して確認します。
ただし、知らない単語をすべてメモすると、学習が単語調べだけで終わります。1本の動画で5〜10個程度に絞り、自分が使いそうな表現を優先します。
【STEP4】音読・シャドーイングで声に出す
STEP4では、確認した区間を音読・オーバーラッピング・シャドーイングの順に声に出します。字幕を見ながらまねできるようになってから字幕を消すと、無理なく難しさを上げられるためです。
たとえば、1文ずつ止めて音読を3回、字幕を見ながらオーバーラッピングを3回、字幕を消してシャドーイングを3回のように回数を決めておくと、毎回の練習量がそろいます。
ただし、シャドーイングで口が追いつかない箇所は、無理に続けず音読に戻ります。再生速度を下げてから元の速さに戻す方法も有効です。
【STEP5】日をあけて字幕なしで見直す
最後に、数日あけてから同じ区間を字幕なしで見直し、STEP1より聞き取れるようになったかを確認します。日をあけて見直すと、その場で覚えた音ではなく、聞き取れるようになった音かどうかを確かめられるからです。
たとえば、月曜日にSTEP1〜4を行った動画を、木曜日に字幕なしで見直します。すべて聞き取れるようになった動画は、多聴用として自分で作った再生リストに入れておき、すき間時間に見直します。
ただし、見直しても聞き取れない箇所が残る場合は、STEP2に戻って字幕で確認し直します。
レベル別のYouTube英語学習の進め方
YouTubeの英語学習は、今のレベルによって選ぶチャンネルと勉強法の重点が変わります。初心者は日本語の解説と音読、中級者は英語字幕での精聴とシャドーイング、上級者はネイティブ向けの動画での多聴に重点を置くと、つまずきにくくなります。
ここでは、英語の窓口のレベル分け(TOEICの点数は目安)に合わせて、レベル別の進め方を紹介します。
初心者(中学英語からやり直したい方)
初心者のYouTube学習は、日本語で解説する学習者向けチャンネルで、基本の文法とフレーズを確認することから始めます。英語だけの動画は、語彙と文法の土台がない段階では字幕を読んでも意味が取れないためです。
初心者の進め方は、以下のとおりです。
- チャンネル:日本語で解説する学習者向けチャンネル、ゆっくり話す学習者向けチャンネル
- 勉強法:解説を見て例文を音読する、1文ずつの精聴
- 次に進む目安:学習者向けの英語の動画を、英語字幕を読めばほぼ理解できる
YouTubeだけで文法を体系的に学ぶのは難しいため、中学英語の参考書と組み合わせます。何から学び直すかの順番は、英語のやり直しは何から始めるかで手順をまとめています。
中級者(読めるが聞き取れない方)
中級者のYouTube学習は、英語で話す学習者向けチャンネルや学習者向けニュースを、英語字幕で精聴し、シャドーイングで仕上げることが中心です。中級者は字幕を読めば分かる英語が増えているため、聞き取れない原因が音の変化と処理の速さに移っているからです。
中級者の進め方は、以下のとおりです。
- チャンネル:英語で話す学習者向けチャンネル、学習者向けニュース、短めの講演
- 勉強法:5STEPの手順、使い終えた動画の多聴
- 次に進む目安:学習者向けの動画を、字幕なしでほぼ理解できる
1本の動画を3〜4日かけて使い切り、聞き取れるようになったら次の動画に進みます。
上級者(仕事で通用する聞き取りを目指す方)
上級者のYouTube学習は、ネイティブ向けのニュース・講演・趣味の動画で多聴の量を増やすことが中心です。学習者向けの英語に慣れた段階では、自然な速さ・なまり・専門分野の語彙が課題になるためです。
上級者の進め方は、以下のとおりです。
- チャンネル:ネイティブ向けのニュース・講演、仕事の分野の解説動画、趣味の分野のチャンネル
- 勉強法:多聴、聞き取れなかった区間だけの精聴とシャドーイング
- 次に進む目安:異なる国の話者や専門的な話題でも、字幕なしで要点をつかめる
多聴の途中で聞き取れなかった区間の時間をメモしておき、週末にまとめて精聴すると、量と精度の両方を保てます。
YouTube英語学習の1日のメニュー例【15分・30分・60分】
YouTubeの英語学習は、1日の時間に合わせてメニューを決めておくと続けやすくなります。毎回「今日は何を見るか」から考えると、動画を探す時間が増え、学習の時間が減るためです。
ここでは、英語の窓口編集部が作成した時間別のメニュー例と、話す力まで伸ばしたい場合の加え方を紹介します。
時間別のメニュー例
1日のメニューは、5STEPの手順を数日に分けて進める形にすると、短い時間でも1本の動画を使い切れます。STEP1〜5を1日で終わらせようとすると、1日あたりの時間が長くなり、続きにくいからです。
1日の時間別に、メニュー例を以下の表にまとめます。
1日の時間 | メニュー例 | 1本の動画を使い切る期間の目安 |
|---|---|---|
15分 | 精聴またはシャドーイング10分+表現のメモ5分 | 4〜5日 |
30分 | 精聴10分+音読・シャドーイング15分+表現のメモ5分 | 3〜4日 |
60分 | 5STEPの手順40分+使い終えた動画や趣味の動画の多聴20分 | 2〜3日 |
※英語の窓口編集部のメニュー例です。すき間時間の多聴は表の時間に含めていません。
平日は15分、週末は60分のように、曜日ごとに時間を変えてもかまいません。通勤中などのすき間時間は、使い終えた動画の多聴に回します。
話す力まで伸ばしたい場合のメニューの加え方
話す力まで伸ばしたい方は、動画で覚えた表現を自分の話に置き換えて言う練習を加えます。動画をまねするだけでは、自分の言いたいことを英語にする練習にならないためです。
たとえば、動画で「I'll grab a sandwich on the way.」を覚えたら、「I'll grab a coffee before work.」のように自分の予定に置き換えて声に出します(例文は自作)。置き換えた英文を録音して聞き直すと、言えなかった表現も分かります。
ただし、置き換えた英文が正しいかは、1人では確かめにくい点に注意が必要です。教材選びや独り言の練習など、独学で話す力を伸ばす方法は英会話を独学で身につける方法で紹介しています。
YouTube英語学習でよくある失敗4つ
YouTubeの英語学習は、使い方を間違えると、時間をかけても上達を実感しにくくなります。よくある失敗の多くは、動画を見る時間の不足ではなく、見るだけで練習になっていないことにあります。
ここでは、YouTube英語学習でよくある4つの失敗と対処法を、表と個別の解説で紹介します。
よくある失敗と対処法の一覧
YouTube英語学習の失敗は、字幕の使い方と動画の選び方に集中しています。失敗のパターンを先に知っておくと、伸び悩んだときに見直す点がすぐに分かります。
よくある失敗・原因・対処法を、以下の表にまとめます。
よくある失敗 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
見るだけで終わる | 聞き取れない箇所を確認せず、声にも出していない | 5STEPの手順で、確認と声に出す練習を加える |
日本語字幕のまま見る | 日本語を読んで内容を理解している | 練習では英語字幕か字幕なしに切り替える |
おすすめ動画に流される | 見る動画を決めずに開いている | 学習用の再生リストを作り、そこから選ぶ |
チャンネルを次々に替える | 1本の動画を聞き取れるまで使っていない | チャンネルを1〜2個に絞り、1本を使い切る |
※英語の窓口編集部の整理です。
当てはまる失敗が複数ある場合は、表の上から順に見直すと、学習の効果が出やすくなります。
見るだけで終わる
YouTube英語学習の代表的な失敗は、動画を見るだけで終わることです。聞き取れなかった箇所を確認せず、声にも出さなければ、同じ箇所はいつまでも聞き取れないままだからです。
たとえば、毎日30分英語の動画を見ていても、内容を表情や場面から推測しているだけなら、英語として聞き取れる音は増えにくくなります。見た動画のうち1〜2分だけでも、英語字幕で確認して音読すると、見る時間が練習の時間に変わります。
ただし、英語に触れる時間を作る意味で、楽しみながら見る時間がまったく無駄になるわけではありません。楽しむための視聴とは別に、5STEPの手順で練習する時間を確保しましょう。
日本語字幕のまま見る
日本語字幕のまま動画を見ると、英語の音ではなく日本語の文字で内容を理解することになります。日本語字幕を読む間は英語に注意が向きにくく、聞き取りの練習になりにくいためです。
たとえば、日本語字幕で見て内容が分かった動画でも、英語字幕に切り替えると知らない表現や聞き取れなかった音が見つかります。日本語字幕は話の流れをつかむ最初の1回だけにします。
ただし、初心者が英語字幕だけで内容が分からない場合は、日本語で解説するチャンネルを使うほうが学習は進みます。英語字幕で分からない動画は、レベルが合っていない合図です。
おすすめ動画に流される・チャンネルを次々に替える
おすすめ動画に流されたり、チャンネルを次々に替えたりすると、1本の動画を聞き取れるまで練習できません。YouTubeは再生中や再生後に別の動画が表示されるため、見る動画を決めずに開くと、学習以外の視聴が増えやすいからです。
対処法は、以下のとおりです。
- 学習用の再生リストを作る:使う動画を週末にまとめて選んでおく
- チャンネルを1〜2個に絞る:話し方に慣れると、聞き取れない原因に集中できる
- 1本を使い切ってから次へ進む:STEP5で聞き取れたら次の動画に進む
見る動画を前もって決めておくと、YouTubeを開いてから学習を始めるまでの時間も短くなります。
独学のYouTube学習で詰まる場面と対処法
YouTubeは、使い方を決めれば独学で英語力を伸ばせる教材です。チャンネルを絞り、5STEPの手順を続けられる方には、YouTubeと参考書を組み合わせた独学で足ります。
ここでは、独学のYouTube学習で詰まりやすい場面と、独学で解決しにくい場合の選択肢を紹介します。
独学で詰まりやすい3つの場面
独学のYouTube学習で詰まりやすいのは、自分の英語が正しいかを判断する場面です。動画は英語を聞く量を増やせますが、自分の発音や英文を直してはくれないためです。
独学で詰まりやすい場面と対処法は、以下のとおりです。
- 自分の発音が合っているか分からない:シャドーイングを録音し、動画の音声と聞き比べる
- 覚えた表現を使って話せない:表現を自分の話に置き換えて言う練習を毎日1〜2文加える
- 学習が続かない:1日15分など短い単位にし、時間と再生リストを決めておく
上記の対処法で学習を続けられる方は、YouTubeを中心にした独学で十分に伸ばせます。
独学で解決しにくい場合の選択肢
録音を聞いても発音のずれが分からない場合や、1人では学習が続かない場合は、指導を受ける方法もあります。講師やトレーナーが弱点を指摘し、学習の量と進み具合を管理してくれるためです。
たとえば、英語コーチングや大人向けの英語スクールの中には、学習計画づくりや発音の指導、毎日の学習管理をするサービスがあります。初心者向けのサービスを料金や形式で比べたい方は、大人の英語塾・スクールおすすめ12選で比較しています。
ただし、スクールやコーチングは独学より費用がかかります。まずはYouTubeで5STEPの手順を試し、詰まった点がはっきりしてから検討しても遅くありません。
まとめ
- YouTubeの英語学習は、レベル・目的・字幕の有無の3つでチャンネルを選び、1〜2個に絞る
- 字幕・再生速度・ショートカットを使い分け、自動字幕は誤りを含む前提で使う
- 1本の動画を、字幕なしで見る → 英語字幕で確認 → 表現をメモ → 声に出す → 日をあけて見直す、の5STEPで使い切る
- 見るだけ・日本語字幕のまま・おすすめ動画に流される学習は、聞き取れる英語が増えにくい
まずは今のレベルに合うチャンネルを1つ選び、1〜3分の区間を5STEPの手順で使い切りましょう。
よくある質問
YouTubeだけで英語は身につきますか?
YouTubeだけでも、英語字幕での確認と音読・シャドーイングを続ければ、リスニングと発音は伸ばせます。ただし、文法を体系的に学ぶには参考書を、話す力の確認には録音や会話の練習を組み合わせるのが現実的です。
英語の勉強にYouTubeの字幕は英語と日本語のどちらを使うべきですか?
練習には英語字幕を使います。日本語字幕は話の流れをつかむ最初の1回だけにし、精聴や音読では英語字幕、シャドーイングでは字幕なしに切り替えると、英語の音に集中できます。
英語学習におすすめのYouTubeチャンネルはどう選べばよいですか?
英語字幕を読めば意味がほぼ分かるレベルで、英語を使う目的に近い話題を扱い、配信者が付けた英語字幕やスクリプトがあるチャンネルを選びます。初心者は日本語で解説する学習者向けチャンネル、中級者は英語で話す学習者向けチャンネルや学習者向けニュースが目安です。
YouTubeの自動字幕は英語学習に使えますか?
話の流れをつかむ多聴の補助には使えますが、YouTubeヘルプでは自動字幕は発音や雑音などが原因で正しく表示できない場合があると説明されています。精聴の答え合わせには、配信者が付けた英語字幕や公式のスクリプトを使います。
出典・参考
- 字幕の設定を変更する - パソコン - YouTube ヘルプ(Google) 2026年10月11日参照
- YouTube 動画の再生速度を速くする / 遅くする - YouTube ヘルプ(Google) 2026年10月11日参照
- YouTube のキーボード ショートカット - YouTube ヘルプ(Google) 2026年10月11日参照
- 自動字幕起こしを使用する - YouTube ヘルプ(Google) 2026年10月11日参照
- 翻訳と字幕起こしの用語集 - YouTube ヘルプ(Google) 2026年10月11日参照
- 英語聞き流し | Sakura English(YouTubeチャンネル)(Sakura English) 2026年10月11日参照
- BBC Learning English(YouTubeチャンネル)(BBC) 2026年10月11日参照
- VOA Learning English(YouTubeチャンネル)(Voice of America) 2026年10月11日参照
- About Learning English - VOA Learning English(Voice of America) 2026年10月11日参照
- TED(YouTubeチャンネル)(TED Conferences) 2026年10月11日参照
- TED-Ed(YouTubeチャンネル)(TED Conferences) 2026年10月11日参照
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英語の窓口編集部
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